【Simple English Magic 81口コミレビュー】実は200文以上ある?

仕事とかで英語の必要が出てきたけど、英語なんて中学以来

後輩はスラスラ話せるのに、自分は英語なんてすっかり忘れちゃったし。。

このままじゃマズイから復習しなきゃだけど、どこから手を付けていいか分からない。。

そんな辛い気持ちを抱えているあなたが見つけた「英語は81文で何でも話せる」という

【Simple English / Magic 81】

「81文だけ暗記すればいいなら、今度こそ話せるかも」と思ってホッとしたかもしれませんね。

でも、ちょっと待ってください。

実は、公式ページにはちょっと気になることが書いてあるんですね。それは

かけ算九九のように覚える81⽂(+その応⽤⽂121センテンス) だけで、英語が⼗分に話せます。

ということ。これは足し算すると200以上になります。

「え、81文覚えるだけじゃなかったの?」と思ってしまいますよね。

本当のところを、実際に教材を入手してズバリ評価しました!

【Simple English/Magic 81口コミ評判】実は「例文81文を暗記」だけではない!その内容・詳細とは?

結論から言いますと、【Simple English/Magic 81】の例文は81文だけでなく、200以上あります。

というのは、公式ページなどで言われている「81文」というのは、それ以前に用意されている「練習例文」をクリアした後の「仕上の英文」だからです。

「え、どういうこと?」というあなたのために、教材の内容を説明していきたいと思います。

Simple English/Magic 81の教材内容・構成

【Simple English/Magic 81】のメインは、こちらのテキストと付属CDとなります。

Simple English/Magic 81の内容

このテキストは全体で160ページほどですが、前半の3分の1が「解説編」となっており、後半3分の2が「実践編」として、作者の提唱する「Simple English」の練習となっています。

ということは、実践編で100ページほどある、ということになりますね。

この「実践編」では、20個以上の学習項目(giveやhave、makeといった重要動詞の使い方など)について多くの例文で練習をしており、

それが終了すると「総仕上げ」として「英語脳を作る厳選81文」の練習に移ります。

また、それらの練習の後にも「なりきり会話練習」として100個ほどの英文が載っていますので、合計すると300個ぐらいの英文を練習することとなります。

これは、「81文で何でも言える」というのとは、ずいぶん話が違いますよね。

また、その「練習」についても「え、そうなの?」という点がありますので、そちらを紹介していきます。

Simple Englishの中身は「ひたすら音読」

先ほど、テキストの最初の3分の1(約60ページ)は「Simple Englishの説明」と書きましたが、ここでは「Simple Englishの中身」が書かれています。

そこでは、Simple Englishの特徴として、次のような内容が書かれています。

  • 難しいことには手を出さない
  • 中学英語(3年生の2学期まで)ができればOK
  • 知識よりも「知識の使い方」を知るべき

参考までに、テキストの一部をお見せしましょう。

こう言われると、「確かにそうだよね」と思いますね。

中学英語で日常英会話の8割以上は表現できますから。

そして、Simple Englishの説明が進むにつれて、英語の身につけ方についての説明も増えていきます。

「知識の整理が必要」↓

「頭ではなく体で覚える」↓

そして、Simple Englishの「本当の中身」とも言うべき説明が出てきます。

実践編の最初のところに「Trainingのしかた」として、次のような内容が書かれています。

公式ページでも「チューリップの歌がとても重要な意味を持つ」と書かれていましたが、これは

英文を何度も何度も繰り返し読み、チューリップの歌のように「考えなくても出てくる」状態にしましょう

という意味なんですね。

そしてここでは「繰り返す回数」も決められています。

その回数まで、とにかく下のような英文を繰り返し音読しましょう、というのが【Simple English/Magic 81】の内容となります。

こちらは「have」について、使われている英文を音読する回ですね。

ちなみに、仕上げの「81文」も、下のような英文となっていて、繰り返し音読することで「Simple Englishのエッセンスが身につく」とのことです。

  • I have a very good memory.(私は記憶がいい)
  • I don’t like to get angry, but I sometimes do.(怒りたくないが、時々怒っている)
  • I take yoga class on Tuesday.(私は火曜日ヨガのクラスを取っている)
  • Their third CD will come out next week.(彼らの新しいCDは来週発売されます)
  • It’s getting warmer day by day.(日に日に暖かくなってきている)

ここまでで大体200個ぐらいの英文を音読するわけですが、これらは「会話形式」ではなく、単発の英文となっています。

英会話教材なのに、という感じもしますが、どちらかというと「英会話のための筋トレ教材」のような位置づけと考えてもらえればいいのではないでしょうか。

なお、この81文が終わった後に行う「なりきりQ&A」では、少し会話っぽくなって「1問1答」の形式で練習ができます。

ここまで説明したように、実は【Simple English/Magic 81】は「81文を覚えるだけ」教材ではなく、「300以上の英文をひたすら繰り返して音読する」教材であることが分かると思います。

【Simple English/Magic 81口コミ評判】他に気になるレビュー:会話への効果は?

首をかしげる女性

【Simple English/Magic 81】については、他にも気になる点があります。

それは「ターゲットはどんな人?」ということ。

もう少し具体的に言うと「どのレベルの人を対象にしているのか?」ということですね。

内容は「中学レベル」だけど…

上の説明や画像を見ると分かるように、この教材では中学レベルの英語しか使われていません。

説明テキストでも「中学3年2学期までに習う内容で十分」と言っていますし、そこまで難しい英語が必要となっているわけではないのは事実です。

でも、その割には「これぐらい分かるでしょ」という感じで、以下のような基本的な内容については、何も説明がないんですね。

  • 英語の語順・単語の並べ方
  • 基本的な単語・表現
  • 不定詞や動名詞といった「文法用語」

これらの内容が「説明なく」普通に使われているため、こういったものが身についていなかったり忘れてしまったりしている場合には

「え、これってなんだっけ?」と混乱して、練習の効果が下がってしまう可能性もあります。

そう考えると、この教材がターゲットとしている学習者は、「中学英語からやり直したい人」ではなく「中学英語は分かるけど話せない人」である、ということが分かります。

ただ、このような一見すると「81文を覚えるだけ」という教材に興味を持つということは、やはり英語に自信がない場合が多いでしょうから、それだと困ってしまいますよね。

そのような場合には、この教材に取りかかる前に「中学英語の復習」から始める必要があります。

そして、その後で上のような「大量の英文の繰り返し音読」で定着させていく、という順番になっていくわけです。

この教材で応用的な会話ができる?

この教材は、(最後のQ&Aを除くと)会話形式とはなっておらず、全て「単発の英文」となっています。

その「単発の英文」を繰り返し音読することで自分の中に定着し、会話のときに「パッと出てくる」ようになる、というのがSimple Englishの理屈となっているわけです。

別の言い方をすれば、「自分が発言する」ということに重きが置かれている、ということでもあります。

ですので、「言葉のキャッチボール」である会話に発展させるには、別の練習を改めて加えていく必要があるかな、というのが正直な感想ですね。

この教材は、製作者である酒井さんの説明などを見ても「これだけあれば大丈夫!」という教材というよりも「英会話の最初の一歩」となる教材のように思えます。

確かに、中学英語で言いたいことの8割程度は言えますし、普段の会話の8割ぐらいは「文法通りの普通の文」です。

その意味では「単純な中学レベルの英文がパッと口から出る」というのは大事なことですが、会話に発展させるには次のような努力を自分でする必要がある点には、注意が必要ですね。

  • 使われている例文の単語を入れ替えて使い回す練習
  • もう少し複雑なことを言うための知識を得る
  • 「典型的な日本人英語」ではなく「自然に聞こえる表現」を学ぶ

発音やリスニングの説明や練習は?

英会話に必ず出てくる「発音」と「リスニング」。

話しても通じなかったり、相手の話が聞き取れなかったり、という状態だと、会話にはならないですよね。

この点について、【Simple English/Magic 81】では、次のように言っています。

  • 発音は大事ではない(リズムとアクセントは大事)
  • リスニングはリラックスすれば聞き取れる(特に練習は必要ない)

要するに「気にする必要ない」ということで、なにか勇気をもらえるような気がしますが、私の経験からは、これは間違いです。

発音練習は非常に大事、というよりも「あなたの英会話を爆発的に伸ばす切り札」なんですね。

私は英会話で苦しんでいたとき、発音練習をしたことで問題が一気に解決した経験から、このことは強く断言します。

正しく発音練習をすると、あなたの頭の中に「英語の音のルール」が正しく定着していきます。

そして、気にしなくても英語がスラスラ出てきて「英語で話すストレス」が激減します。

また、あまり知られていないことですが、リスニングも爆発的に伸びるんですね。

実際のところ、英語のリスニングと言うのは「聞くこと」では伸びません。

まして「リラックスすれば聞き取れる」というのは、気休めでしかないですね。

私の経験からも「リスニングのカギは発音練習」が唯一の正解だと強く強く主張します。

と、このように言うと「発音練習って難しそう…」と言われそうですが、それは誤解です。

難しく感じるのは「きちんと学ばずに見よう見まねで練習」するから。

きちんとした教材でルールから学べば、2~3か月で身についてきて、あなたの英会話は劇的に変わります(私が身をもって経験済み)。

【Simple English/Magic 81口コミ評判】まとめ

ここまで、【Simple English/Magic 81】の内容について説明してきましたが、内容をまとめると以下のようになります。

  • 実は81文だけではなく、300個ぐらいの英文を「ひたすら音読」する教材
  • 中学レベルの内容だけど、中学英語が分かっていないと厳しいかも
  • 発音とリスニングについては触れていない

ですので、この教材がおすすめできる人は次のような人になると思います。

  • 中学英語は分かっているけど話せないので練習したい
  • この教材は英会話の第一歩として使い、応用は自分で練習するつもり

このような人であれば、この教材を足掛かりにして「基本はパッと口から出る」状態にしてから英会話スクールなどに行って発展させる、という使いかたができるのではないでしょうか。

ご自分の場合と照らして、合う教材かどうかを判断してもらえればと思います。

英会話に役立つ教材の選び方と、実際に試したうえでのおすすめ教材については、こちらの

【最新ランキング】初心者にもおすすめな英会話の独学用教材5選!

で紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてみて下さい。


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