実は使える英会話教材?【出ない順 試験に出ない英単語】を使った上達法

「出ない順 試験に出ない英単語」は実は使える英会話教材

こんにちは!「英会話教材バスターズ」管理人、むさしです。

 

今回は【出ない順 試験に出ない英単語】というトンデモナイ英語教材を使った英会話上達法を紹介していきます。

 

色々とレビューを見ていると「使えないけど面白かった」という意見が見られますが、それこそトンデモナイ!

私の意見を言わせてもらえば、これはかなり英会話練習に「使える」教材です。

 

「使えない」教材をどう使うのか。その方法を説明していきたいと思います。

 

「出ない順 試験に出ない英単語」の紹介

トンデモナイ例文とインパクトのあるイラスト

こちらの本をご存じないかもしれませんので簡単に紹介しますと、こちらは、中山さんという人が執筆(イラストは中野エーさんが担当)した本です。
 

出ない順TOEIC英単語

出ない順 TOEIC英単語(試験に出ない英単語)
TOEICに出ない英単語を下らない例文とともにご紹介しています。英会話や英語の勉強をしているフリにぜひご活用ください。

 

「試験に出ない(ヤバめの)英単語」をトンデモナイ例文とインパクトのあるイラストで紹介している本なんですね。

私は本は持っていないのですが、ホームページとツイッターは時々見ています。

 

毎回、「ねーよ」と言いたくなるような例文が並んでいるのがウリですね。

例えばこんな感じです。

 

「これ覚えても使えない」という意見は深刻な病気

これを見て「面白いけど使えない」とかもしれませんね。

「こんなフレーズ覚えても、現実には使えないじゃん」と。

他の人のレビューでも、そのような意見が見られました。

 

実はその考え、深刻な病気なんです。

「英会話フレーズ覚えれば英語話せるかも?病(勝手に命名。以下「英語フレーズ病」)」ですね。

あなたが英語を自在に話すことから遠ざけている根源であり、治療が必要です。

 

英会話フレーズの暗記よりも必要なこと

出ない順 試験に出ない英単語は、試験に出ないが実は使える英会話教材

実を言うと、英文フレーズを覚えても英語は話せるようにはなりません。

本当に英語が話せるようになりたかったら、「英文を自分で生み出す力」、つまり「英作文」が必要なんですね。

でも「英語フレーズ病」を広めようとしている英会話教材が人気、という悲しい現実もあることはあるのですが…(参考:評価は返品確定?ネイティブイングリッシュをレビュー&解説!)。

 

そこで私の提案したい「出ない順英単語」の使い方は、例文のフレーズを暗記するのではなく、自分で日本語を(自分なりの)英語に直す練習に使う、というものです。

なぜこの本かって?

それは…例文がトンデモナイものばかりで面白いから、というだけの理由です。

 

こういう「え?」と思う文ほど、頭を絞って英作文する必要があって練習になるはずです。

英会話の練習に、それぐらいの遊び心があってもいいですよね?

 

でも「自分で英作文しようとすると分からなくなっちゃって…」と、あなたは不安に感じるかもしれません。

そこで、次に英作文の練習方法を説明していきたいと思います。

ポイントは「5文型なんて忘れること」とだけ言っておきましょう。

 

英会話の基礎=英作文の練習方法

英作文は英会話の基本

あなたは、「英作文」と聞いて「学校の授業や試験勉強みたいでやだ」と思うかもしれません。

でも英作文って、英会話の基本なんですね。

とても大切です。

 

だって、英語を話すということは英文を口から出すということですから、そのためには英語のルールに従って文を組み立てる必要がありますよね。

英語がスラスラ話せる人と話せない人の違いは、どれだけ練習しているかの違いです。

つまり「考えると分からなくなってしまうレベル」なのか「考えなくてもできるぐらい鍛えられている」のかの違いなわけです。

 

まず最初にやるべきこと

英作文で最初に気を付けること

と言っても、ものすごい難しい知識が必要になるわけではありません。

中学レベルの英語で充分です。

ですので、中学レベルの英語に不安がある人は、中学校の教科書を引っ張り出して復習しましょう。

まずはそこからですね。

 

また、細かい文法知識を「勉強」するのではなく、「使う」ことにポイントを絞ったおすすめ参考書を、こちらの記事で紹介しています。

こちらの「私が「1億人の英文法」をおすすめしない理由とおすすめの参考書」で紹介している参考書は、細かすぎる知識を省き、本当に大切なことに絞っているので、文法が苦手な人の勉強し直しにおすすめです。

 

5文型なんか忘れよう!英作文で一番大事なこととは

これから実際に英作文の方法を説明していくわけですが、その前に大切な考え方をお伝えしたいと思います。

 

英作文の練習方法などの本やサイトを見ると「まずは5文型をマスター」とか「構文を覚えましょう」などと書いてあることがありますよね。

そのような「型」に従って文を作れば楽、という考えなんでしょうが、私はこれは「違う」と思っています。

特に5文型などは、覚えたところで「だから何?どうやって使うの?」という感じですよね。

 

この5文型などを覚える前に、英作文のスタート地点は「型」ではなくもっと別のところにあるんです。

それは…「言いたいことのエッセンス(本質)をつかむこと」です。

 

言いたいことのエッセンスをつかむ、とは

英作文に重要なことは「言いたいことのエッセンスをつかむこと」

言いたいことの本質、と難しめな表現をしましたが、要するに「結局、誰がどうする(した)のか」ということです。

いわゆる「主語・動詞」ですね。

英語は、この「誰がどうする(どうした)」を核として、そこに「何を」が追加されたり、もっと詳しく説明するための「修飾語句」が肉付けされたりするわけです。

 

「英文を作るのが苦手で…」という人の場合、この「誰がどうする」を考えずに細かい部分や頭から取り掛かろうとする傾向があります。

その結果、混乱して英作文が苦手になってしまうわけですね。

でも、「だれがどうする」から始めて肉付けしていけば、そのようなことは避けることができます。

 

言いたいことのエッセンスから英作文をする方法

例えば「私は、人気歌手になるという夢をあきらめるつもりだ」と言いたいとしましょう。

そういう事実があったかどうかはノーコメントです。

これは結局、誰がどうした、という文なんでしょうか。

 

私は人気歌手になる?

違いますよね。

「私はあきらめる(つもり)」というのが結論です。

 

ですので、ステップを踏んで英作文をすると、次のようになります。

 

ステップ1:誰がどうした

私はあきらめる

I give up

 

そこに、~するつもり(=be going to ~)という「意思や感情」を入れます。

I am going to give up

 

ステップ2:「何を」を追加

夢をあきらめる

I am going to give up my dream

 

この段階では「どんな夢か」という説明は置いておきます。

 

ステップ3:「その他の説明(修飾語)」を追加

この夢、どんな夢でしょう?

そう、歌手になる夢です。

これは「歌手になる(become a popular singer)」という動詞を「夢」の説明(修飾)に使うわけですね。

 

方法は二つあって

  • my dream to become a popular singer

と、dream の後ろに 「to + 動詞(いわゆる不定詞)」でやるか

  • my dream that I become a popular singer

と、dream の後ろに「that + 文(いわゆるthat節)」をつけるか、どちらでもいいと思います。

 

ただ、「to+動詞」でやると「歌手になるために(夢をあきらめる)」と理解されてしまうこともあるので、that の方がいいかもしれませんね。

 

出ない順を使った具体的な英作文の手順

では、「出ない順英単語」を使って実際に英作文をしてみましょう。

大事なのは、正解ではありません。

そもそも英会話に正解はありませんから。

 

それよりも、自分で英文を作り出す、ということの方が重要です。

お題はこちら。

「部長は真っ裸でサンタクロースを追いかけていた」

警察を呼ぶレベルの例文ですが、これに挑戦してみましょう。

 

ステップ1:まず「誰がどうした」を確認

まずは「誰がどうした」を確認です。

これは「部長は追いかけていた」ですね。

 

正確に言えば「追っかけている最中だった」ということですので

The division manager was chasing

になります。

 

もしこの人が自分の上司であれば、「My boss」にしてもいいかもしれませんね。

 

また、この場合には「~だろう」「~するつもり」といった「意思や感情」を表す必要はないので、このステップはここまでです。

 

ステップ2:「何を」を追加

次は「何を?」です。

「chase」は「何を(目的語)」がすぐ後ろに付く動詞(他動詞)で、この場合は「サンタクロース(Santa Clause)」ですね。

 

ですので

The division manager was chasing Santa Claus

となります。

 

ステップ3:さらに詳しい説明を追加

最後に、色々と説明する言葉(修飾語句)を付け加えていきましょう。

 

「裸で」って何て言うの?

一般に「裸で」とか「裸の」という場合、「naked」という単語を使います。

「裸の銃を持つ男」というコメディスパイ映画がありましたが、あれのタイトルも

The naked gun.

というものでした。

 

すごくネイティブの使う「力の抜けた」表現ですよね。

この表現を知っていて使いたいなら、「追いかけてる」の後ろにくっ付く形になります(すぐ後で説明します)。

 

ただ、このような単語を知らなくても「一枚の衣服も無しで」という表現でも同じ意味ですから、「~無しで」の意味の「without ~」を使って

without any cloth on him

とか

without wearing any cloth

とか言ってもでも同じ意味になります。

 

実際に「裸で」を使って英文を作る正解は何通りもある

これらの表現を使えば、そのような修飾語句が後ろに付いて

The division manager was chasing Santa Claus without wearing any cloth on him.

といった感じの英文になるでしょう。

 

また、naked を使うのであれば

The division manager was chasing Santa Claus fully naked.

でいいかと思います。

 

でも、これだと部長とサンタクロースのどちらが裸だったのか分からない、と不安な場合には

The division manager was running completely naked after Santa Claus.(部長は完全に裸でサンタクロースの後を走っていた(=追いかけていた))

「run after ~」を使う表現もあります。

 

または

The division manager was running completely naked, chasing Santa Claus.(部長は完全に裸で、サンタクロースを追いかけながら走っていた)

といった「~しながら~する」という表現になるでしょうか。

 

…どう表現しても「ヤバイ人」ですよね。

出ない順 試験に出ない英単語の例文

このツイートには英文も載っていますが、これを覚える必要なんかありません。

そんなものを覚える暇があったら、自分の脳ミソに汗をかきましょう。

自分で言おうとしたら、このように何通りも言い方があり、同じ場面を表しているのであればどれも正解なんです

 

まとめ

今回は、「出ない順 試験に出ない英単語」を使った英会話上達法について説明していきました。

 

繰り返しになりますが、この本を使う目的は言い回しを暗記することではなく、自分で日本語を英文にする練習をするためです。

そのためには、まず「言いたいことのエッセンスをつかむ」こと、そして段階的に肉付けをしていくこと、という手順で進めると英作文力が付いてきます。

 

そのように中学レベルの英語で英作文を繰り返すことで、簡単な英語を自在に使って話せるようになっていきます。

ぜひ、この本(でなくてもいいですが)を使って、英会話の基本である英作文の練習を積み重ねていってほしいなと思います。

 


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