こんにちは!「英会話教材バスターズ」管理人、むさしです。
世間にあふれる英会話の悩みに勝手に答える「勝手にお悩み相談室」。
今回は「聞き流し系(スピードラーニングなど)でいい英会話教材ないですか?」というお悩みを2本同時に紹介していきます(引用元:Yahoo知恵袋)
よくCMをやっている※※※という聞くだけで英語ができるようになるという教材に興味を持ったのですが、評判がよくないようなので躊躇しました。
その他になにか良い教材はありますでしょうか。希望としては以下のようなものになります。
- 悪評が多くない、ある程度信頼できるもの
- 音声を「聞く」ことが中心となっているもの(「聞く」時間だけは一日3時間以上は確保できるので・・。話したり見たりする要素があっても良いですが、中心となるのは聞くタイプのものが良いです)
(以下略)
英会話教材で、もし「聞き流し系」で良いものがあれば教えて下さい。
多くの日本人がそうだと思いますが、私も受験英語はそれなりに勉強しましたが、ヒアリング、英会話が全くと言って良いほど出来ません。
(中略)
出来れば通勤電車の中で勉強できるような教材、願わくばテキストなどなしで、いわゆる「聞き流すだけでマスターできる」的なものが良いのですが、やはりそれは現実的には無理でしょうか?
「聞き流し系」で最速マスター教材がもしあれば是非教えて下さい。
むさしの回答:
目を覚まして下さい。
大人の場合には、聞き流しでは英会話は身につきません。
「聞き流しで身につけたい」というのは、別の言い方すれば「努力はしたくない」ということですよね?
私はそのような願望にマッチした教材は知りませんが、あなたの努力が上達に結び付く教材であれば紹介することができます。
そこでこの記事では、聞き流しがダメな理由と本当の英会話上達法、そしておすすめの教材を紹介していきたいと思います。
聞き流しでは英会話は身につかない理由
見るだけで泳げるようになる?
大事なことなので最初に言っておきたいのですが、英会話はスポーツや楽器と同じ「実技科目」です。
「知ってる」ではなくて「できる」でないと意味がないわけですね。
あなたは「他人の泳ぎを見るだけで泳げるようになる」と言われて信じますか?
「名人のピアノ演奏を聞いたらピアノが弾けるようになる」と本気で考えてますか?
そんなこと、信じたり考えたりしないですよね。
あなたが既に泳げたりピアノが弾けたりすれば「ああ、こうやればいいのか」と参考になるかもしれません。
でもそれは、あなたの中に土台があるからこその話。
ゼロから泳ぎやピアノを習得するには、自分の体を動かす練習が必要になります。
そのことによって、脳の中に泳ぎや演奏をコントロールする神経回路が脳の中に作られていき、その結果、泳げたりピアノが弾けたりするようになるわけなんですね。
英会話もそれと同じです。
自分の体(=口)を動かすことによって、英語を話す神経回路を脳に作っていく必要があるわけです。
子供と大人の脳は違う
このように言うと「子供は聞くだけで自然に英語を覚える」という反論が返ってきますが、それは子供だから可能なこと。
子供(一般的には14才頃まで)は脳が発達途上なので、言葉を聞いて習得するという本能があるんですね。
実はその時、子供の脳はものすごい集中力を発揮しているらしく、決して「聞いているだけ」ではないそうですが。
でも脳が育ってしまっている私たち大人は、そのような能力をなくしてしまっています。
なので、自分で英会話用の神経回路を作っていかないといけないわけです。
ここまではいいでしょうか。
本当の英会話上達法
英会話の基礎3原則
ではここから、英会話上達法に進みたいと思います。
私が経験から考えるに、次の3つが英会話の基礎となりますね。
- 毎日声に出す練習をする
- 発音練習は英会話の基礎
- 自分で英文を生み出す力をつける
世の中には「発音なんて関係ない」とか「ネイティブのフレーズ暗記から入ろう」とか言う人がいますが、全部無視。
まして「聞くだけ」なんて論外です。
ちょっと手間かもしれませんが、このような努力があなたに「本当の英会話力」をくれるんですね。
では、中身を紹介していきます。
基本は「毎日声に出す」こと
前の方で「英語は体(=口)を動かすことが大事」と書きました。
そこでまず第1の基本は、毎日「実際に英語を声に出す」ことです。
あなたは、毎日どれぐら英語を声に出していますか?
音読でも、口頭英作文でもいいです。
え、週1回、オンライン英会話をやっている?それでは絶対的に量が足りません。
週2回でも3回でも足りないですね。
運動や楽器を練習する時、スクールなどの練習時間以外にも自分で練習したりしますよね。
むしろそちらの方が大事だったりもします。
なぜなら、練習の質だけでなく「量」も、特に初心者の場合には必要だからです。
英語もそれと同じで、「普段から英会話の練習をする」という意識と実践が必要になるわけです。
自分だけの自由時間は全部英会話の練習。
それぐらいの意識でちょうどいいですね。
発音練習は英会話の基礎
英語を話す「基本フォーム」
次は「発音練習」です。
世間では誤解があったり、英語らしく話すことに対する(どう見ても感情的な)アレルギーがあったりしますが、これも全部無視して下さい。
「努力したくない」とか「自分にできないことが他人にできて悔しい」とか、そういうネガティブな感情論ですから。
ここだけの話なのですが、実は発音練習こそが英語を話す神経回路を作る1番大切なカギなんですね。
それは、英語を声に出すときの「基本フォーム」が正しくなる、ということにつながり、英語が身体に染み込んでくるスピードがあがっていくことになるからです。
発音練習はリスニングにも絶大な効果
でも実は、発音練習は英語を「話す」ときだけではなく、英語を「聞き取る」リスニングにも絶大な効果がある、ということを知っていましたか?
先ほど「大人は聞いているだけで英語を習得できない」と書きましたが、リスニングも聞くだけでは上達しません。
それは、英語の音を聞き分ける神経回路が自然にはできないから。これは子供だけの特殊能力です。
でも発音練習によって英語の音を知り、自分ができるレベルまで練習すれば、他人がどのように発音しているのかが分かるようになります。
つまり、音が聞き分けられる、ということです。
そのうえ、今まで覚えてきた知識が正しい音で再記憶されていきますから、聞いた単語がパッと分かるようになるんですね。
実体験から言いますと、これはかなりの衝撃です。
私の場合、このことで苦手な聞き取りができるようになって英会話恐怖症が一気に克服できましたから、本当に人生が変わるぐらいの衝撃でしたね。
正直に言って発音練習しない理由はないし、しない人は同じところをグルグル回るという時間のムダをしてるわけです。
自分で英文を作る力を養う
まずは文法通りに
最後は「自分で英文を作る力」、英作文力ですね。
英会話に関してよくある誤解が「フレーズたくさん覚えれば話せるようになる」というものですが、これは 間違いです。
英語表現を知ることは否定しませんが、自分の中から生み出す力がなければ、なんにもなりません。
「自分で英文を生み出すためには?」と聞くならば、1に文法2に文法、ということが答えになります。
これは覚えておいてほしいのですが、(自分の感覚的には)ネイティブの英語の8割は「文法通りの普通の英文」なんですね。
ですので、「ネイティブ流フレーズ」に飛びつく前に、文法通りの普通の英文を作れるようになることが先決です。
ネイティブ英会話表現の取り入れ方
とは言っても、ある程度のネイティブ表現は知っておくと便利ですから、そのような表現も段階的に取り入れていくといいと思います。
その場合には、次の2点がポイントになります。
- フレーズ暗記ではなく、表現の「枠組」を知って応用する
- 英語表現の「部品」を知り、自分の英語表現に組み込む
最初の英語表現の「枠組」とは、「こう言いたい時はこの形」というようなもので、例えば
私は~するつもり
という場合には
I am going to (動詞)
の形を使う、といったものですね。
2番目の「部品」というものは熟語的な表現で、例えば「あきらめる」であれば「give up」、「仲良くする」であれば「get along」といった感じです。
「自分では何もしないのに口だけ出す人」のことは「a backseat driver(後ろの座席の運転手)」と言ったりもしますね。
こういった表現の「枠組」や「部品」といったものは、知っているだけではパッと出てきませんから、パッと使えるように自分に染み込ませて定着させる必要があります。
ちなみに、このような英語表現を定着させるには、単語帳的な丸暗記よりも、話の流れのある題材で学習すると効果的。
そのような話の中に自分も入り込んで音読練習などをすると、頭に浮かんだ場面と表現がセットになって入ってきますから、自分の感覚に染み込んで定着しやすくなっていきます。
おすすめの英会話教材
ここまで「聞き流し」とは全く逆の練習方法を紹介してきました。
繰り返しになりますが、このように自分で口を動かす努力が、結果的にはあなたが英語を話せるようになることにつながるんですね。
「でも、それを全部練習できる教材ってあるの?」
あります。それは、テレビでも姿を見ることができる人気英語講師が開発した【プライムイングリッシュ】という教材。
詳しくは「挫折してきた人でも6ヶ月で聞けて話せる?プライムイングリッシュをレビュー&評価」で内容や注意点などをしっかりと紹介していますが、
こちらは私の主張と同じく発音練習に強くこだわり、あなたの英会話上達をしっかりサポートしている点が大きな特徴です。
さらに、楽しめるユニークな題材を使って練習することで、暗記に頼らずにリアルな英会話表現を定着させる、という点もおすすめのポイントになっています。