こんにちは!
英会話教材バスターズ管理人【海外サラリーマン むさし】です(プロフィール)。
今回の記事では、私が珍しく「おっ」と思った本【パワー音読入門(横山カズ著)】を紹介します。
プロフィールにもあるように私は英語嫌いを音読で克服したのですが、これはその「音読」をテーマとした本で、私としては嬉しい本ですね。
と同時に、この本を使って練習をするときには注意が必要な点もあります。
そこでこの記事では、
- 【パワー音読入門】がどのようにあなたの英会話練習に役立つのか
- 何に注意すべきか
という点について考えていきたいと思います。
「パワー音読」があなたの英会話上達に役立つ点
この本は、私が経験した「英語が話せる道すじ」に近い
私が「パワー音読」に出会ったのは、先ごろ出張で日本へ戻ったときでした。
音読の本がある、ということに少し驚いたものの、大学受験の勉強中に音読の効果を発見してからの「絶対音読主義者」である私は、すぐ手に取ってみて非常にビックリしました。
「その通り、音読だよ!」というのが、正直なところでしたね。
ここでは、私が「これだ!」と思った点を3つ、紹介していこうと思います。
具体的には次の3つです。
- 「英語を口に出すことが基本」と位置付けている
- 感情を込めて、入り込んで読むことをすすめている
- 「量が重要」という事実を隠さずに伝えている
それでは、それぞれ順番に見ていきたいと思います。
「英語を口に出すことが基本」と位置付けている
まず、この本は音読の本です。
ということは、「英語を口に出す」ことを中心に置いています。
英会話は体を動かして習得する「実技科目」ですので、まずは「普段から実際に英語を口に出す」ことを練習の基本と位置付けているのですが、この本も全く同じことを主張しています。
このような点は、日頃スポーツや楽器を習ったり楽しんだりしている人には、分かってもらえる感覚でしょう。
また、スポーツなどでは「体づくり」が必要となりますが、英会話でも音読によって必要な筋肉と神経を鍛える「体づくり」が必要になります。
その点、この本は英会話のための体づくりに適していますね。
感情を込めて、入り込んで読むことをすすめている
次の点は、「感情を込めて音読する」という主張です。
私はそれを「英文に入り込んで音読する」という言葉で表現していますが、このことは音読の効果を高めるために重要なことです。
感情を込めたり、英文に入り込むには、場面を思い浮かべる想像力を使う必要があります。
そのようにして場面を思い浮かべて英文を読むと、話の流れ、自然な区切り方などの読み方が身体で分かってきます。
そのような音読を繰り返すことによって、英語の感覚と構造がしっかり体に刻み込まれ、自分で使い回せるようになっていくんですね。
「練習量が重要」という事実を隠さずに伝えている
最後の点は、「英会話の習得には練習量が重要」という大切な事実を隠さずに伝えている点です。
最近、英会話は英語に関するウェブサイトなどを色々と見てみますと、「手軽に」とか「初心者でもラクラク」などという言葉が目につきますね。
本音を言えば、ホントかよ、と思ってしまいます。
誤解のないように言いますと、私は「楽しく英会話を習得する」ということには賛成です。
楽しければ続きますし、結果もついてきます。
ですが、実際に身につけるにはそれなりの練習量が必要、ということを隠して「楽ちん」ということだけを強調すればどうなるでしょうか。
私は、「結局身につかなかった」という結果を繰り返す人を量産するだけでは、と考えます。
ただ私は、必ずしも「努力=苦行」ではないと考えています。
昨日の自分より少しでも進歩した自分を素直に喜ぶ、知らなかったことを知ったことを喜ぶ、などの工夫で、「努力=楽しみ」に変えることはできます。
そして楽しめれば、ぐんぐんと結果が出てくるわけですね。
「パワー音読入門」に取り組むときの注意点
ここまでで「パワー音読入門」の良い点について書いてきましたが、ここからは注意点について述べていきます。
注意1:音読は「英語を学ぶ」方法ではない
まず挙げられるのは「音読をする目的」を間違ってはいけない、という点。
具体的に言えば、音読は英語を学ぶ方法ではない、ということですね。
じゃあ何なんだ、と言えば「学んだ知識をしっかり身につけるための方法」です。
学んだ知識をもとに英文を理解し、そのうえで音読するからしっかり定着するわけです。
時々「音読なんて意味ない」という意見を見ることがありますが、これは「音読の目的」を取り違えているために出てくる意見なんですね。
読んで意味が理解できない英文を音読しても、どのように音読していいか分からないし入り込めません。
英文を読んで分かるには、それなりの英語力、単語や文法の知識が必要になるわけですね。
注意2:基本を知らずに見よう見まねで発音練習は危険
英語の発音は手品と同じ
次の注意点は、「音読と同時に発音も学ぶ必要がある」という点です。
発音とは英文の正しい読み方ですが、それを学ばずに「見よう見まね」では、崩れた形が定着する危険性もあるため、避けるべきです。
世間では「ネイティブの発音を聞いて真似しましょう」という役に立たないアドバイスがよく見受けられます。
でもそれができるのは、脳が発育段階にある子供(一説には14才以下)だけ。
脳が育ってしまった大人にとっては、何がどうなっているのか分からない手品を見ただけで真似しようとするのと同じなんですね。
この「パワー音読」で練習するにあたっても、見よう見まねで音読するのではなく、発音の基本を知ったうえで練習すれば、あなたの英会話は正しい道に乗って進んでいきます。
発音練習、というと「難しそう…」と思ってしまうかもしれませんが、それは単に「やり方を知らない」から。
実は、知ってしまうと「え、こんなことだったの?」というぐらい単純(練習は必要ですが)なことだったりするので、一度本格的に取り組んでみることをおすすめします。
発音を身につけることはリスニングの上達につながる
これは日本ではあまり知られていない(というか、ほとんど誰も言っていない)ことですが、発音練習はリスニングに絶大な効果があります。
英語の音を聞き取るには、あなたの脳に「英語の音を処理する神経回路」が必要になりますが、これを自然に作ることができるのは子供だけ。
残念ですが、大人は聞くだけでは自然に英語が聞き取れるようにはなりません。
でも、大人でも発音練習をすることによって、この神経回路を作って鍛えていくことができるんですね。
これはちょうど「筋肉をつけたかったら筋トレする」というのと同じ。
私自身も経験して衝撃を受けましたが、正しく発音を学んで練習すると、2~3ヶ月で英語が前よりもクリアに聞こえてくるようになります。
大人の英会話習得に必要な3つのポイント
今回は【パワー音読(横山カズ著)】について、おすすめする理由と注意点を説明していきました。
私は英語や英会話に関する本はあまり持っていないのですが、この本は迷わずに買った数少ない本です。
ただ「注意が必要だな」と思う点もありましたので、注意すべき点をカバーする記事を紹介しました。
ここで挙げた
- ストーリーに入り込み楽しんで練習
- 感情をこめて音読
- 発音もきちんと学んで練習
という3点は、大人が英会話を習得するカギとなるもの。
あなたが自分で英会話教材を選ぶときも、なるべくこれらの揃ったものがおすすめです。
と、そのような教材があるのか?というのが疑問ですが、1つだけパワー音読入門以上におすすめしたいのが【プライムイングリッシュ】。
この教材は上で挙げたポイントを高いレベルで満たしており、特に発音については普通の発音教材以上のこだわりを持っています。
また題材については、個性的な6人のキャラクターの日常生活を舞台とした、楽しんで入り込める内容になっているのも音読に高ポイントですね。
正しい発音練習も含めてしっかり音読練習ができる【プライムイングリッシュ】については、こちらの記事で良い点や注意点も含めて詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
>> 挫折してきた人でも6ヶ月で聞けて話せる?プライムイングリッシュをレビュー&評価