こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。
英語の歌や音楽で英語の発音練習をしよう、という方法が世の中にはあります。
また実際にそのような方法をすすめているウェブサイトなどもありますね。
でも私としては「ちょっと待った!」と言わずにはいられません。
英語の歌や音楽で発音は身につく?
私が英語の歌や音楽で発音練習をすることに「ちょっと待った!」と言う理由、それは「間違った形で身についてしまう」可能性があるからです。
こちらの記事でも書きましたが「見よう見まね」による発音練習は危険です。
参考記事:
でも英語の歌で発音を覚えようとする方法は、この「見よう見まね」そのものですよね。
例えて言うなら、テニスを練習するのに基礎練習をすっ飛ばして試合形式の練習ばかりするようなもの。
ボールが狙ったところに飛ぶように打つ、ボールの着地点を予想して動く、などということは、それだけを取り出した基礎練習が必要です。
それをしないで試合形式の練習ばかりしても、自己流の方法が身について上達の妨げになってしまいます。
英語の発音についても同じで、このような基礎の無い状態で歌おうとすれば
- 発音を正しくしようとすれば歌にならない。
- 歌おうと思えば発音がおろそかになる。
という状態になり、どちらにしても「歌で英語の発音練習」は成り立ちません。
正しく発音を練習しようと思うなら、正しい方法で練習する必要があるのです。
英語のリズムやイントネーションは身につく?
また、英語の歌で発音を練習する方法は「英語のリズムやイントネーションを身につける」ことを目的とすることもあります。
でも、このことについても私は疑問に思っています。
と言うのは、英語で歌うときのリズムは実際に話すときのリズムとは違うからです。
英語には日本語とは違うリズムの原理があり、リズムに山と谷があります。
そのリズムの山の部分に来る単語や音節には一定のルールがあるのですが、歌ではメロディや拍子に合わせるためにこのルールはしょっちゅう無視されます。
その結果、普通の会話であればリズムの山に来ないものがリズムの山(拍子の頭)に来ることがあり、これも間違った形で覚えてしまう危険性があるのです。
でもこれは英語に限らずどんな言語でも一緒でしょう。
日本語のリズムは「1音1拍」ですが、歌は違いますよね。節回しによって伸びたり縮んだりします。
もし外国人が「歌で日本語のリズムを覚える」と言ったら「そりゃ身につかんだろ」と思ってしまいますよね。
英語のリズムを歌で練習するのも、それと同じです。
英語の発音を身につける最もよい方法とは
ここまで述べてきたように、英語の歌で発音を練習するのは良い方法とは言えません。
では最も良い方法とは?
それは、先ほど挙げたこちらの記事でも書いているように「基本から体系的に学んで練習する」ということです。
参考記事:
英語で歌うということは、いわば基本のできている人が取り組む「応用課題」です。
既に基本的な英語の発音ができている人が、さらに上達するために取り入れるなら非常に効果がある方法ではあります。
でも基本の無い人にとっては今取り組むべきものではありません。
基本なくして取り組んでも「見よう見まね」の練習になってしまいますので、まずは基本を固めることが重要です。
「歌う」という応用技に取り組むのは、それからでも遅くはありません。
まとめ
いかがでしたか。
今回は「英語の歌や音楽で発音練習はできるのか」ということについて私の意見を書きました。
やはり英語の歌というのは基本のできている人のための応用課題です。
基本の無い人がいきなり応用に取り組むと「見よう見まね」の練習になってしまいますが、見よう見まねによる練習は非常に危険です。
でも、他の記事でも繰り返し書いていることですが、基本からきちんと学べば通じる英語発音は3か月程度で身につきます。
基本を固めればいくらでも応用が効きますから、まずは基本から体系的に学ぶ、ということに取り組んでほしいと思います。
むさし
カテゴリ:英語の発音練習の方法 [コメント:0]
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