謎の英語発音「サイレントe」:なぜMikeはミケじゃないの?

目安時間:約 10分

沈黙する女性 英語のスペルと発音のルール、サイレントe
こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。

 

 

あなたも英語を習い始めた頃、「なんで Mike はミケじゃないの?」と疑問に思ったことがきっとあるでしょう。

 

今回はその答えとして、英語のスペルと発音のルールの一つである「サイレント e(沈黙のe:マジック e とも言う)」を紹介します。

 

「沈黙の e」とか言うと、なんか大作映画のタイトルみたいですが、実は英語のスペルと発音の関係を考える最初の1歩となる、重要な重要な発音ルールなのです。

 

 

 

 

 

そもそも英語のスペルと発音って関係あるの?

 

「英語は書いてある通りに読まない」問題

英語、特に英会話を学ぶと必ずぶつかる問題。それは

 

「なんで書いてある通りに読まないんだ~(涙)」

 

というもの。

 

 

 

 

私も嫌と言うほど経験していますし、あなたもそうだと思います。

 

今でも、“Mike” を「ミケ」と読んだら「それマイクだよ」と訂正され、それで英語が分からなくなってイヤになる中学生がまだまだ発生していることでしょう。

 

 

 

 

確かに、英語はローマ字のように「書いてある通り」には読みません。

 

じゃあノールールかというと、私は「Yes 3割、No 7割」だと思いますね。

 

ローマ字読みしないということとルールが無いということはイコールではなく、7割がたは「英語流のルール」に従っています。

 

 

 

 

そのルールが見えにくいから混乱してしまうわけですね。

 

ということは、そのルールを知れば英単語をどう発音するのか(ある程度)分かるわけです。

 

その第1歩として今回紹介するのが「サイレント e」です。

 

 

 

 

英語発音ルールその1「サイレント e」とは

「サイレント e」とは馴染みのない言葉かもしれませんが、訳せば「発音しない e」ということになります。

 

もっと具体的には

 

英単語の最後に付くことで、自分は発音されないけれどもその前の母音の発音を変えてしまう

 

という働きをする e のことを指します。

 

 

 

 

公式風に例を書けば、「cut + e = cute」となる場合の最後に付いた "e" ですね。

 

この場合に、「その前の母音(u)の発音を変えてしまう」、つまり「母音が元から持っている音でなくしてしまう」ということが起こります。

 

これだけでは「なんのこっちゃ」でしょうから、掘り下げて説明していきましょう。

 

 

 

 

英語の母音には2種類の発音がある

英語はローマ字読みしない、と最初の方で書きましたが、実は数百年前には比較的「書いてある通りに読む言語」だったそうです。

 

それが変わってきた理由(大母音推移など)は色々とあるのでしょうが、ともかく現代の英語では母音に2種類の音ができました。

 

それが「元から持っている音」「後から生まれた音」、それぞれを「フォニックス読み」「アルファベット読み」と言います。

 

(他にも「短母音」「長母音」と言ったりもします)

 

 

 

 

例えば、"a" の文字は普通は「ア」と読みますよね。これが文字が元から持っていた「フォニックス読み」です。

 

それに対して、これを「エイ」とアルファベットの名前で読むのを「アルファベット読み」と言います。

 

「ア」は短いから「短母音」、「エイ」は2音なので「長母音(二重母音)」とも言われるわけです。

 

ここまではいいでしょうか。

 

 

 

 

「サイレント e」が付くと発音はこう変わる

今回取り上げている「サイレント e」は「自分は発音されないけれども、その前の母音の発音を変える」と書きましたね。

 

その時に母音の音は元から持っている「フォニックス読み(短母音)」から「アルファベット読み(長母音)」に変わります。

 

それの変化を、実際の例でみていきましょう。

 

 

 

 

フォニックス読み(元々の音)で発音される母音のルール

実は英語の母音の発音には

 

「母音+子音」で終わる場合には、母音はフォニックス読み(短母音)になる

 

というルールがあります。

 

 

 

 

例えば

 

cut [kʌt](切る:カット)

hop [hap](跳ねる:ホップ)

 

 

などの母音は短く発音されますよね。

 

( [ʌ] はあいまい母音と呼ばれる母音ですが u の短母音としても使われることがあります。また、[a] は a ではなく o の短母音です)

 

では、これらに「サイレント e」がくっ付くと?

 

 

 

 

"cut","hop"に「サイレントe」がくっ付くと

これらの単語の最後に “e” が付くと、それぞれ

 

cute [kyuwt](可愛い:キュート)

hope [howp](希望:ホープ)

 

 

という単語になり、発音が変わります

 

 

 

 

“u”[ʌ] という短い音から [yuw] という長い音、しかも「ユー」と y の音まで入っています。

 

また “o”[a] という短い音ではなく [ow] (「オゥ」)の音になっていますね。

 

そしていずれの場合にも、最後の “e” の音は発音されていません(子音発音で終わっている)。

 

 

 

 

このようにして出てきた「ユー」や「オゥ」というのは、それぞれのアルファベットの名前と同じですよね。

 

つまり、母音が「フォニックス読み」から「アルファベット読み」に変化したわけです。

 

これが実際の「サイレント e」のルールとなります。

 

 

 

 

結局、なぜMikeはミケじゃない?

と、説明が長くなりましたが、結論です。

 

タイトルに書いた「Mike はなぜミケじゃないの?」という理由は、この「サイレント e」のせいで “i” が「アイ」という読みになったからなんですね。

 

この(一見)単純なことを説明するのに、2000字以上が必要でした…。

 

 

 

 

 

まとめ:サイレント e は英語発音ルールの入口

いかがでしたか。

 

今回は、英語のスペルと発音のルールの初歩として「サイレント e」、そして母音の2種類の発音を紹介しました。

 

 

 

 

なんとなく感覚的に分かっていた部分もあったかもしれませんが、「実はこのようなルールがある」と知るだけでも上達のスピードは上がります。

 

もちろん例外は(山ほど)あるのですが、上にも書いたようにルールを知ったうえで練習すると、あなたの英語はもっともっと通じるようになっていくのです。

 

 

 

 

このサイトが、あなたの望む未来を手に入れる助けになれば幸いです。

 

 

むさし

 

 

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自己紹介

名前:海外サラリーマン むさし

英語圏生活が10年超になる会社員です(アメリカで少し起業経験があります)。

それなりのTOEICの点数を取ってアメリカに赴任したものの「英語が話せない・通じない・聞き取れない」の三重苦で英会話恐怖症になってしまいました。

しかしアメリカでプロから発音を学んだことで、今まで頭にあった知識が音と結びつき、英語を話すのも聞くのも楽になる、という衝撃的な体験をしました。

その結果、今では海外での生活を120%楽しんでいます。

この経験をもとに、英語を話すことで苦しんでいる多くの日本人に自分の経験と知識を伝えたい、その思いでこのサイトを立ち上げました。

 もしあなたが英語を話すこと、聞き取ることで苦しみストレスを感じているのであれば、このサイトが大いに役立つと信じています。

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