こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。
英語の発音練習に割り箸を使う、というブログ記事や英会話学校の広告を見ることが増えました。
これってメジャーな練習方法なんですかね?
せっかくなので私も試してみて、その感想など偉そうに述べてみたいと思います。
目次
英語の発音練習に割り箸を使う目的とは?
英語の発音練習に割り箸。
妙な組み合わせですが、どうやって使うのでしょうか。
これは「割り箸を口にくわえたままで発音練習をする」ということなんですね。
「いやいや、これじゃ口が動かないじゃん」と思いますよね。
私も思います。
実はこの練習法の目的は口を動かす練習というよりも、
- 口を大きく横に開く感覚を身につける
- そのために必要な筋力と柔軟性を身につける
というところにあるんですね。
それのような感覚や筋力や柔軟性を身につければ、あなたの英語発音もたちまち上達する、という寸法です。
でも実際にそうなんでしょうか。
割り箸を使った英語の発音練習をやってみた感想
まずは割り箸を口にくわえてみます。
ふつうに口を開けた状態でもできますが、それでは練習にならないので大きめに口を横に広げます。
誰かの意地悪に対して「イー」と言うときの口の形ですね。
そのままの口の形で声を出す練習をするのですが、これはなかなか辛いものがあります。
口がつりそう!作り笑いをずっと続けている感じで、だんだんとほっぺたが震えてきます。
これが辛くならなくなるまで続けると、ほほの筋肉もついて横に口を広げるのも楽になるのかもしれませんね。
ただ、この方法で練習をしておけば英語の発音が身につくのか、と言えば私には疑問です。
その理由を次に説明します。
ズバリ「英語発音練習 with 割り箸」は役に立つ?
割り箸発音練習がカバーするのは「英語発音の一部」
後で詳しく触れますが、この練習法では英語発音の一部分しかカバーしていません。
その「英語発音の一部分」とは「発声」の部分。
そしてその「英語の発声」についても、私が考えている方法とは離れています。
この割り箸を使った練習方法では、確かにほっぺたの筋肉と柔軟性は得られますが、逆にほっぺたに意識が集中する結果になります。
ですが、実際に英語式の発声を行う場合には、口をリラックスして喉の奥から発声していきます。
英語教材などでは口を大きく動かして発音しているように見えますが、それは逆で「喉発音の結果として口が大きく動いている」わけなんですね。
口を動かそうとして意識を口に持っていくと、力が入って喉発音の妨げになってしまいます。
この辺りの詳しい説明は別の記事に譲りますが、実はこれ以上に足りない部分がこの発音練習にはあるのです。
英語の発音には他にも身につけるべき項目がある
英語の発声は、英語らしい話し方で通じやすくすることは事実です。
でも、英語の発音を良くするためには他にも必要なものが色々とあります。
ざっと挙げるなら、次のようなものですね。
- それぞれの音の発音(口の形や舌の位置)
- 音のつながり、省略、変化のルール
- 正しい英語のイントネーション
これらをそれぞれ見ていくことにしましょう。
英語の「音素」の発音
まずはそれぞれの音の発音。
これは基本中の基本ですね。
英語の発音はこれだけではないですが、これがないと先に進めません。
英語には母音が15個(16個と言う人もいる)と子音が24個あります。
あなたは、これらをきちんと発音できますか?
これらを発音するときには、口の開き方や舌の位置がとても重要になります。
特に子音を発音するときには、舌の位置や動きは大切ですね。
それによって音が変わってしまいますし、母音をはさまずに子音どうしをつなぐような場合には、瞬時に子音の形を作ることが必要となります。
これらの口や舌の形は「なんとなく」ではなく、きちんと基礎から学んで身につけていく必要があります。
「英語発音の変化」のルール
でも、このように単体の音だけ練習しても、英語の発音にはなりません。
なぜなら、英語は「書いてある通りに読まない」「単語や文字の隣りあわせによって発音が変わる」という性質があるからです。
たとえば “t” の音の変化、音のつながり(リエゾン)や脱落・省略など、色々な発音の変化ルールが英語にはあります。
それらも知っておかないと、実際に英語を話すときに英語の発音にならないという結果になってしまうわけですね。
正しい英語のイントネーション
上に書いたように「英語の音素」「英語発音の変化」を身につけても、それだけでは依然として「音単位」の発音です。
でも英語を話すときには「単語の発音」「単語をつなげた英文としての発音」が大切になりますよね。
そこで必要になるのが「正しい英語のイントネーション」。
音だけ正しく発音できても、英語のイントネーションになっていなければ「通じない日本語英語」のままになってしまいます。
実はこの点が、日本人がはまる「英語発音練習のワナ」なんですね。
発音ばかり練習してイントネーションは日本語のまま、という状態は避ける必要があります。
このように、割り箸を使った英語発音練習は、全く役に立たないとは言いませんが「これで英語発音は完ぺき!」という類のものではない、と言えるでしょう。
まとめ:割り箸を使った英語発音練習の最終感想は?
いかがでしたか。
今回は「割り箸を使った英語の発音練習」から、どのように英語の発音を練習すべきか、ということを説明しました。
正直、英語発音の練習方法としては微妙な方法だったというのが私の結論ですね。
上の方にも書きましたが、英語の発音には色々な要素が入っています。
そのような要素をしっかりと練習することが唯一の英語発音の上達方法であり「これさえやっておけば大丈夫」というものはありません。
このサイトでは、そのような英語発音の必須要素を整理して紹介していますので、ぜひ他の記事も参考に読んでみてほしいと思います。
むさし
カテゴリ:英語の発音練習の方法 [コメント:0]
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