海外ドラマで英語の学習:目的を確実に満たす方法と注意点!

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海外ドラマで英語を学習する効果的な方法と注意点

海外ドラマで英語の学習という方法は、英会話の上達法として人気のある方法ですね。

自宅にいながら生の英語に触れることで、英会話力の向上も見込めます。

でも、『なかなか英語が聞き取れない』とか『どうやったら効果的に学習できるのか』などと感じてしまっているかもしれません。

実はドラマで英語を学習するには、効果的な方法と同時に注意すべき点があります。

今回の記事では、海外ドラマで英語を学習するときに、その効果を吸い尽くす方法と、効果を下げない注意点を紹介していきたいと思います。

海外ドラマで効果的に英語を学習する目的を掘り下げてはっきりさせよう

そもそも、英語の学習にドラマを使う目的ってなんでしょう?

『そんなの、英語ができるようになるためでしょ?』と思うかもしれませんね。

それは大きな意味では正解です。

正解なのですが、もう少し掘り下げてみることで、得られる効果を意識して練習することができます。

基本的に、ドラマで英語を学習する目的は次の2つです。

  1. 自然な英語を聞き取る力をつける
  2. 英会話で使われる自然な表現を身につける

これらは別々のことのように思われますが、実はお互いに密接につながっています。

英語を聞き取るときには、表現を知っていないと聞き取れないことがありますし、英語表現を覚えるには、文字だけでなく音として自分の中に定着させることは非常に強力です。

つまり、海外ドラマで英語を学習する最大の目的は、『会話で使われる自然な英語表現を、音として自分の中に刻み込む』ということです。

この『刻み込む』ということがポイントで、そのように表現を刻み込むことは、あなたがそれらの表現を使えるようになるための大事なステップになります。

それでは、その『刻み込む』という目的に向けて、どのような方法が効果的なのかを考えていきましょう。

ドラマで効果的に英語を学習するポイント

聞きっぱなしの学習にしない

ドラマに限らず音声による英語の学習でもそうですが、効果をしっかりと身につけるためには『聞きっぱなし』の学習はよくありません。

聞いているだけでは自分のものにならず、なんとなく分かるような、分からないような、という状態で終わってしまいます。

小さい子供であれば、それでも英会話の聞き取りも表現も身についてくるのでしょうが、大人はそうはいきません。

学習し練習して身につけるしかないのです。

ですので、まず最初に意識するべきことは『聞きっぱなしにはしない』ということです。
具体的には、次のように練習をしていきましょう。

必ず字幕や台本(スクリプト)があるものを使う

聞きっぱなしをやめるためには、実際に英語で何と言われているのか、を確認できないといけません。

そうでないと、黙って聞くことしかできませんから、結局聞きっぱなしになってしまいますよね。

日本で売られているDVDであれば英語字幕の設定などができますので、必要に応じて使いましょう。

ネットなどで動画を見る場合などの場合、スクリプトのサイトなどを自分で探す必要がある場合もあります。

セリフを自分が言えるようになるまで音読練習する

最初のほうでも書きましたが、ドラマで英語学習をする目的は、英会話を体に刻み込むことです。

そのためには、体(=口)を動かすことが重要です。セリフをスクリプトで確認しても、ただ見て確認するだけでは聞きっぱなしと同じですよね。

完璧でなくても、同じことができるように練習する、ということは、英会話を身につけるうえで非常に効果的な練習です。

何度も音読練習をして、すらすらと言えるようになると、英会話が体に刻み込まれていきます。

その時に重要となることは、発音、特にリズムです。

それぞれの発音はそこまでシビアにならなくても、同じリズムとイントネーションで、できる限り同じスピードで読むことは、非常によい練習となります。

英語の発音・リズムは英語を話すうえでの基礎となりますので、こちらの記事を参考に練習してみてください(3回シリーズでやや長めですが、充実の内容です)。

参考記事:本当?発音記号よりも簡単に英語発音を改善する発音矯正法

また、次の項目でも書いているように、英語の発音練習はリスニング能力を鍛える最も確実な方法ですので、リンク先の記事で発音の基礎を身につけることは、労力を大きく上回る効果が見込める英会話の上達法です。

海外ドラマを使った英語学習の効果を吸い尽くす方法

では、海外ドラマを使った英語学習の効果的な方法に進んでいきましょう。

聞き取り練習の前に発音練習をする

先にも書いたように、英語が聞き取れるようになることも海外ドラマを英語学習に使う目的の一つですよね。

でも、実際にはなかなか難しかったりもします。

なぜでしょう。

それは、『音自体が聞き取れない(書いてあれば分かる)』という場合と『表現が分からない(書いてあっても分からない)』という場合に分かれます。

しかし会話の場合、ほとんどは『音が聞き取れない』ということが原因です。

そしてそれは、あなたの脳に英語の音を処理する回路ができていないから、ということが原因なのです。

そのためにドラマで英語を学習しようとしているわけですが、実は英語の聞き取りは聞いているだけでは、なかなか鍛えられません。

それができるのは、小さい子供か天才だけ。

私たち普通の大人は、練習することによってのみ、確実に身につけることができるのです。

参考記事:そのリスニング法ではダメ!確実に英語を聞き取る勉強法とは

ドラマの台本(スクリプト)を音読する

ここは人によって意見が分かれるところですが、通常は

  1. スクリプトや字幕なしでドラマを見る
  2. 字幕付きでもう一度見る
  3. 最後は字幕なしでもう一度見る

という順番が一般的になっているように思えます。

でも上の方法では、あまり字幕やスクリプトを読み込んでセリフを音読するステップが入っていませんよね?

しかし、ドラマを使って英語を学習することの最も重要な点は『セリフと映像を結び付けること』ですので、このステップこそが重要です。

むしろ、あまり聞き取れない状態で聞いても意味がありませんから、聞き取りに自信がない場合には、最初のスクリプトなしで見る、の部分は省略してしまってもいいのではないかとも考えます。

その時間をスクリプトを読んで練習することに使い、そのうえで実際の映像と音声で確認する、という方法でもよいでしょう。

聞き取りに自信がついてきたら、最初は字幕やスクリプトなしで見て、分からないところをスクリプトや字幕で確認、でも構いません。

その場合でも、セリフを音読練習することによって同じように話せることを目指す、という目的を忘れずに、全部ではなくてもセリフの音読練習をしていきましょう。

最後は、映像に合わせてセリフを言う練習をする

最後の仕上げとして、最初に挙げたステップでは『字幕なしで映像を見る』とありますが、それだけではもったいない練習方法になってしまいます。

繰り返しになりますが、ドラマで英語学習の効果を最大限に吸い尽くすには、同じことができるように練習する、ということがポイントです。

ですので、最後のステップとしては、字幕なしで見ながら『映像に合わせてセリフを言う練習をする』ということがおすすめです。

今、『そんなのできないよ』と思いましたか?

大丈夫です。

そのために、音読練習をするのです。

そのために、発音練習もするのです。

確かに、ネイティブスピーカーの英語は速いです。

ですが、発音の基礎を知るだけでも、そのスピードで話すこと段々とできるようになってきます。

特に、英語のリズムとイントネーションは英語で話すときの基礎となりますので、身につけると英語で話すことが本当に楽になります。

そして、発音と聞き取る力は密接に関連していますので、そのスピードで話せるようになると、そのスピードに乗れて聞き取れるようになってくるのです。

注意:このような場合には海外ドラマで英語を学習しても効果が薄いかも

ドラマで英語を学習するだけでは英語が話せるようにならない

海外ドラマを英語の学習に使う方法は、効果的な英会話力の向上方法です。

実戦とは言わないまでも、生の英語に触れることで、自分を生の英語に慣れさせる、あるいは近づけることができます。

しかし、それだけでは英語が話せるようになるには一歩足りません。

なぜでしょう?

それは、ドラマを見て自然な英語表現を覚えても、それだけでは自分から英語で話す練習にならないからです。

英語表現を覚える目的は自分で使えるようになることですから、口頭英作文(英語で独り言)などで覚えた表現を使う練習をして、使い回せるようになることを目指しましょう。

しっかり音読練習し、映像と同じように話せるようになったあなたであれば、このステップは難なくこなせるはずです。

ドラマを使って英語学習をする前に

また、次に挙げるような場合にも、ドラマで英語を学習する方法は効果を発揮しにくくなります。

書かれている英語がスムーズに読めない、英語のまま理解できない

このように、生の英語に触れて英会話力を向上させる方法として役立つ海外ドラマですが、どんな場合でも効果が得られるわけではありません。

どちらかというと、基礎の固まっている人がステップアップのために使う方法ですよね。

ですので、書かれている英語がスムーズに読めない、といった状態にある場合には、音は聞き取れても理解できない、スクリプトを読んでもよく分からない、という状態になってしまいます。

さすがにTOEICでそれなりの点数を取っているのであれば、そこまでの状態ではないでしょうが、少し文が長くなったり複雑になると分からなくなる、英語のまま理解できない、という場合には、長文をスッと読んで理解する練習が効果的です。

参考記事:英語の聞き取りに必須!英語を英語のまま理解するには?

英語の発音練習をしていない

上のほうでも書きましたが、セリフの音読練習をする場合にも、英語の聞き取りをする場合にも、発音練習は大きな効果があります。

言ってしまえば、発音練習をしないで音読や聞き取りをする、ということは、基本的なフォームを学ばずにスポーツをするようなものです。

これは、練習しても伸びない、という悩みの大きな原因となります。

発音練習は、練習は必要ですが、きちんと学べば決して難しいものではありません。

見よう見まね、我流でやろうとすると、不可能に感じるほど難しいのは事実ですが。

再掲となりますが、英語発音の基礎はこちらの記事から学ぶことができます。

この記事を読むだけでも、あなたの英語発音は大きく変わるはずです。

参考記事:本当?発音記号よりも簡単に英語発音を改善する発音矯正法

まとめ

ここまでの内容を、下に3点でまとめます。

  • 海外ドラマで英語を学習することは、非常に効果のある英会話上達法であるが、聞きっぱなしでは効果がない。また、英語が英語のまま理解できない場合や、聴き取り練習の前に発音練習をしていない場合にも、効果は薄い。
  • 聞きっぱなしにしないため、必ず字幕や台本(スクリプト)のあるものを選び、セリフをしっかり音読練習する。そして、最終的には映像に合わせて『同じリズムで・可能な限り同じスピードで』言えることを目指す。
  • しかし、ドラマを見るだけでは自分で英語を話す練習にはならないので、覚えた表現を使ってみる練習が必ず必要。

ドラマは見ているだけでは練習になりません。

自分で口を動かして英語を体に刻み込むことで、英会話をモノにしていくことができるのです。

あなたが英会話をモノにし、あなたの望む未来を手に入れることを、私は応援しています。

MUSASHI

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