こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。
英語の単語には紛らわしい発音のものが多いですが、正しい(right)と書く(write)もその典型ですよね。
この2つの単語には発音の違いがあるのか、そしてどうやって区別するのか、それを検証したいと思います。
目次
英語の正しい(right)と書く(write)の発音は違う?
まずは次の音声を聞いてみて下さい。
【right】
【write】
どうでしょう。発音は違うでしょうか。
実はこの2つ、全く同じ発音になります。
どちらも発音記号は [rayt] ですね(同じ音声ファイルを2回アップロードしているわけじゃないですよ)。
頭に w が付いているとか、間にgh が入っているとか、最後に e が付いているとか、関係ありません。
頭の w も間の gh も最後の e も発音しません。
私も以前は write は right よりも頭の「ウー」という音を強調するのかと思っていましたが、必要ないということを知って「あの苦労は…」と思ってしまいました。
ただ r の音は頭に小さく [ə] が入るので、それが「ゥライト」という感じを出しているのは事実ですが。
じゃあどうやってwriteとrightの発音を区別する?
大検証と言いつつあっという間に結論が出てしましたが、問題はこれからです。
全く同じ発音であったら、どうやって区別すればいいんでしょうか。
例えば次のようなことを言われたらどうしますか?
これは "Write it down on the right.(右側に書き出してくれ)" と言っているんですが、結論から言えば write と right の区別は文脈で見分けるしかないですね。
その方法は2つあります。
同じ発音の英単語を文脈から聞き分ける2つの方法
1つ目は「文法的に判断する」ということ。
最初の [rayt] it down の場所には動詞しかこないから write、on the [rayt] の部分は名詞しか入らない(冠詞の後だから)ということで right ということですね。
会話中に文法的に考えると言うと難しく聞こえますが、英語の語順感覚が体に刻み込まれていると自然と感じ取ることができます。
2つ目の方法は英語の表現を
- write down(書き出す)
- on the right(右側に)
というカタマリ(チャンク)ごと音で覚えてしまうこと。
意味を言葉よりもイメージで覚えるとより効果的ですね。
さて、この2つの方法のどちらがいいと思いますか?
実は2つ方法を挙げましたが、これはどちらか一方というよりは両方の合わせ技による聞き取りという面が強いです。
私個人としては、”write it down” から始まった段階で「語順的に動詞だから write」、”on the right” のところでは「音的にも意味的にも語順的にも on the right」と判断している、と自分では思います。
もちろん、いちいち考えているわけではなく、字幕っぽく浮かんでくるという感じですね。
他にもある英語の「同音異義語」
日本語はかなり音の種類が少なく簡略化した言葉なので、違う単語で音がかぶる「同音異義語」がたくさんあります。
「こうこう」にしても、高校、航行、孝行、煌々、後攻と色々ありますよね。
実は英語にも、日本語ほどではないにしても同音異義語があります。
例えば [‘flæwər] という発音からどのような英単語を連想しますか?
そう、まず1つは flower(花)ですね。
でも、もう1つあります。
これはあまり馴染みがない単語かもしれませんが flour(粉)です。
小麦粉(wheat flour)やそば粉(buckwheat flour)などの粉で、どちらかというと料理用語ですね。
ちなみに日本のパン粉は英語でも panko(あるいは Japanese panko)と言います(本当)。
この flower と flour は話していてどちらだか分からないこともあるかもしれません。
私たちが日本語の同音異義語で迷うことがあるように、ネイティブスピーカーでもつかみそこねることもあります。
ですので、そんなときは一人で悩まず、
Did you mean flower like sunflower, or flour like wheat flour? (それってひまわりとかのflower?それとも小麦粉とかのflour?)
と聞いてしまえば解決です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は英語の同音異義語とその区別のしかた(聞き分け方)を説明しました。
上の方で書いたように英単語だけでなくチャンク単位で音で覚えておくこと、英語の語順感覚を体に刻み込んでおくこと、がポイントですね。
発音練習をしたうえで音声付きの英文を音読する、というのが効果的です。
一朝一夕にはできないかもしれませんが、続けていくと非常に力になる練習方法なのでおすすめです。
むさし
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