こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。
今回は、ちょっと(かなり?)危険な単語「ハゲ」の英語発音を紹介します。
単純な単語なのですが、人前ではちょっと使わないほうがいい場合もありますので、そのようなときに使える表現もあわせてみていきましょう。
目次
「ハゲ」の英語発音
紛らわしい英単語に注意
英語で「禿げている」状態は、bald という形容詞になります。
He is completely bald.
などと使いますね。
間違いやすいのですが “bold” とは違います。
こちらはコンピューターなどでも「太字」の意味で使ったり、堂々として恐れない様子など、強い感じを表す単語ですね。
料理などでは "bold flavor(しっかりした味)" などと使ったりします。
2つの英単語の紛らわしい「オ」発音
では、これらの単語の発音はどうなるのか、ちょっと比べて見ましょう。
【bald(ハゲている)】
【bold(太い)】
違いが分かりましたか?
bald の方は [a](o の短母音)となり、アとオの中間のような音になります。
一方で bold の方は [ow](o の長母音)となりますので、「オゥ」と口をすぼめる二重母音になっていますね。
そこに注意して、もう一度聞き比べて見ると違いが分かってくると思います。
なお、辞書によっては bald の発音記号が若干違う(L の音が入ったり)こともありますが、それは誤差の範囲ですので気にしなくてもかまいません。
実際のドラマでの bald の使用例
ここで、実際のドラマなどでこの単語が使われている場面を紹介します。
場面はアメリカで超絶人気を誇った "Seinfeld" から(1:03から2:04まで再生する設定)。
登場人物の1人、ジョージが涙が出るほど自虐的なことを言っています。
[arve url="https://youtu.be/cKUvKE3bQlY" parameters="start=103&end=124&rel=true"]
セリフは次の通り。
Elaine(E):George, do you know that woman just looked at you?
(ジョージ、あの女の人があなたのこと見てたの知ってる?)
George(G):So what? What am I supposed to do?
(だから?どうしろって言うのさ?)
E:Go talk to her.
(話しかけに行って来なさいよ)
G:Elaine, bald men with no jobs and no money, who live with their parents, don't approach strange women.
(イレーン、仕事も金も無く両親と住んでるハゲた男(=自分のこと)は、見知らぬ女の人に近づいたりなんかしないもんだよ)
…なんというか、笑っていいのかどうか迷ってしまうセリフですよね。
“bald(ハゲ)”は人前で使ってはいけない単語?
「ハゲ」は政治的に正しい表現?
ここしばらく、アメリカ(を含む諸国)では “politically correct(政治的に正しい)” という言葉が使われていて、今まで使われていた差別的(と思われている)表現の置き換えが起こっています。
たとえば、いわゆる黒人のことを “black” と言わずに “African-American(アフリカ系アメリカ人)” と言ったりしますね。
私もこの辺りは、海外生活では気を使う点だと感じています。
「ハゲ」の politically correct な英語表現と発音は?
で、日本語でも「ハゲ」という言葉はあまりいい言葉ではないように、英語でも “politically correct” なのかどうか、ということが話題になったりもします。
色々とネットの議論を見てみると Yes と No が入り混じっていますが、言い換えとして一番多いのは
“follicully-challenged”
という表現(造語)が多いように思えますね。
Follicle というのは「毛根、毛穴」という意味ですので、「毛根的にきびしい」という感じでしょうか。
こんな単語、こんなことでもないとお目にかかりませんね。
辞書で調べても上の表現自体は出てこないので、follicle の発音 [‘fɔlikəl] から推測で発音をすると次のような発音記号になるかな、と思います。
follicully-challenged
[‘fɔlikəliy ‘tʃæləndʒd]
なんかゴツイ感じのする発音記号ですが、[tʃ] は “ch” 、[dʒ] は “j” と置き換えれば、それなりに発音できると思います。
発音の音声はまた後日。
まとめ
いかがでしたか。
今回は「ハゲ」の英語発音と、表現のバリエーションについて説明しました。
特に最後の単語は最近できた造語なので、辞書にも載っていない、当然発音記号も分からない表現でした。
たまにはこのように、辞書に載っていない、発音の分からない単語に挑戦してみるのも面白いものですね。
英語の発音を基礎から学んでいくと、色々なルールが自然と染み込んできて、このように推測ができるようになっていきます。
また、その逆に発音から綴りを書きだしたりもできるようになります。
そうなると、あなたは段々と英会話の世界で気楽に過ごしていくことができるようになりますよ。
このサイトが、英語発音と英会話力の向上を通じて、あなたの望む未来の手助けになれば幸いです。
むさし
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