ミリオンボキャブラリー 東大卒の医学博士が生み出した英単語暗記法

英会話上達に役立つシャドーイングのやり方《注意点あり》

この記事を読む時間: 7

英会話上達に役立つシャドーイングのやり方

シャドーイングという練習方法は、すっかり英会話習得の方法として定着した感じがします。雑誌やブログなどでもよく取り上げられていますよね。

しかし未経験の場合には、シャドーイングに取り組もうと思っても難しそうに感じる、あるいは、効果的なやり方が分からない、という風に感じることも事実です。

あるいは、取り組んでみたけれども、思ったような効果が出なかった、という不満もあるかもしれません。

シャドーイングが難しく感じたり、効果が無いという不満も

シャドーイングが難しく感じたり、思ったような効果が無いという不満も


実はそのような場合、そもそも『何を目的としてシャドーイングに取り組むか(取り組んだか)』がはっきりしていないことが多く、そのために『どのようにすればいいのか分からない』とか『やってみたけれどもダメだった』ということになってしまうのです。

そこで今回の記事では、『シャドーイングを行うそもそもの目的』から、その目的のために効果的なシャドーイングの方法を考えていきたいと思います。

なお、今回の記事は(も?)私の個人的な経験と信念に基づいていますので、他の人が説明している内容とは全く違うことが書いてあるかもしれませんが、個人的意見としてご了承下さい。

シャドーイングを行う目的、狙う効果とは

シャドーイングを通じて『どうなりたいのか』

ではまず、シャドーイングの目的について考えてみましょう。

シャドーイングは、流れてくる音声に対して、同時か少し遅れるかのタイミングで真似して付いていく、そのような英会話の練習方法です(シャドーイングとオーバーラッピングを区別している人もいますが、私は区別していません)。

つまり『英語の音声と同じように話せる』ようになるための練習と言えます。

と同時に、真似するためにはきちんと英語の音声を聴きとらないといけませんから、『きちんと聞き取る』ようになる練習でもあるわけですね。

私がシャドーイングを通じて感じたことは、この2つは別物であり、取り組み方も違ってくるべきだ、ということです。

英語のシャドーイング

英語のシャドーイングには2つの面があり、それぞれ別に取り組む必要がある


つまりシャドーイングには

『話す力』を鍛えるためのシャドーイング

『聞く力』を鍛えるためのシャドーイング

があり、それぞれの目的に応じてやり方を変えないと効果的ではない、ということです。

詳しくは後ほど説明するとして、今度はシャドーイングが向かない場合を考えてみます。

注意:シャドーイングはこのような場合には向かない

英会話初心者

まずシャドーイングが向かないのは、英会話初心者です。

ここで『英会話初心者』というのは、スピーキング、リスニングの基礎ができていない人、という意味です。

シャドーイングはどちらかというと基礎ができている人の応用練習ですので、基礎ができていない人は基礎練習から入りましょう。

下の記事はそれぞれ、リスニングとスピーキングの基礎トレーニングの方法を紹介しています。

参考記事:

英語リスニング究極のコツと上達法-2つの聞き取れない原因を断つ!
今回の記事では、究極の英語リスニング上達法を紹介します。 英語がなかなか聞き取れない、それは日本人のほぼ全員に...
英会話学校でも話せない!その原因から解決する上達法を紹介
TOEICの点数が良くても口から英語が出てこない、という悩みも、英会話に関してよく目にする悩みですよね。 あなたも、思うように...

英語の発音練習には不向き

これは意外に思われるかもしれませんが、シャドーイングは英語の発音練習には不向きです。

他のブログを見てみると、発音練習の方法として『音声を聴きながら真似てみましょう』という形でシャドーイングをすすめていることがあります。

しかしこれは、私がこのブログで繰り返しダメと言っている『見よう見まね』による英語の発音練習です。

英語の発音をある程度基礎から学んで練習した人ならともかく、きちんと学んでいない人がこのような方法で練習すると、発音が身につくどころか、グチャグチャな自己流の発音が染みついてしまい危険です。

シャドーイングで発音練習はダメ

シャドーイングで発音練習を行うことは『見よう見まね』による発音練習。崩れた自己流が身についてしまう危険性も。


そのような『見よう見まね』ではなく、発音は発音で練習してからシャドーイングに臨みましょう。

発音練習に取り組んだことが無い、どこから始めればよいか分からない、ということであれば、まずはこの記事からご覧下さい。これを読んで練習するだけで、英語の発音がグッと楽になります(やや長文です)。

参考記事:

目的に応じたシャドーイングの方法

話す力をつけるシャドーイング

それでは、それぞれの目的に応じたシャドーイングの方法について説明していきましょう。

まずは『話す力をつけるシャドーイング』です。この練習は『(できるだけ)きちんとしたリズムと発音で、自然なスピードで話せるようになる』ための練習です。

ここでの優先順位は、

  1. リズム
  2. 発音
  3. スピード

です。スピードが速くてもリズムや発音が崩れてしまっては意味がありません。リズムや発音を練習した後に、段々と速いスピードで話せるように練習します。

『話す力をつけるシャドーイング』では、リズムと発音を守る

『話す力をつけるシャドーイング』では、リズムと発音を守ることが大切


具体的な手順としては、以下のようになります。

  1. まず、スクリプト付きの音声を用意する。
  2. スクリプトをリズム、発音に注意して練習し、スムーズに読めるまで練習する。
  3. スムーズに読めるようになったら、音声に合わせて練習する。

この練習は、発音練習を行っていることが前提です。発音練習をすっ飛ばして音声に合わせて読む練習をしても、自己流になってしまいますので、絶対に避けましょう。

聞く力をつけるシャドーイング

こちらが、私が普段『シャドーイング』として行っているものです。

この方法によるシャドーイングでは、発音は意識しません。それどころか、はっきり英語を口に出さずブツブツと口の中でつぶやいているだけです。

なぜ、このような方法でシャドーイングをするのでしょうか。それは、『できるだけ一字一句聞き取ること』が目的だからです。

しっかり聞き取るため、相手と同化して話の流れに乗ることを目的とし、聞くことに集中します。そして『相手と同化する』手段として相手の言うことを真似する、という練習をするのです。

こうやって考えてみると、なんだかストーカーみたいですね。。。

聞く力を鍛えるシャドーイングはストーカー

『聞く力をつけるシャドーイング』では、『相手と同化』を目指しストーカーのように相手を真似する


しかしこの方法は、聞き取りの練習には非常に効果があります。相手の言うことを真似ることによって話の流れに乗ることができるようになり、『次にこう来るな』というカンが働いてきます。

実はこれは、日本語でも普段から無意識にやっていることなんですよね。それを、英語でもやってみているのです。

私にとって、この方法の発見は大学受験時代に音読の効果を発見したこと匹敵するほどの大きな発見でした(音読してみたら、英語が英語のまま読めるようになりました)。

従って、このような練習をする場合には、しっかり発音しようとすると邪魔になりますので、口の中でブツブツ言う方法になります。

これらの練習を行う順番、優先順位は?

ここまで、2種類の異なる『シャドーイング』の練習を紹介してきましたが、これらはどのような順番、優先順位で行えばいいのでしょうか。

人によって意見は違うかもしれませんが、私の経験では次のような順序になります。

  1. 聞く力は話す力によって向上し、話せるようになると聞き取れるようになる。
  2. 自然な英語のスピードに追い付いて聞き取れるようになるには、相手と同じスピードで話す練習をすることが最も効果的。
  3. したがって、まずは『話す力をつけるシャドーイング』で自然なスピードで話す練習し、慣れてきたら『聞く力をつけるシャドーイング』で相手と同化して流れに乗る練習をする。

繰り返しになりますが、話す力の向上は聞く力の向上につながります。逆ではありません。

そして、発音練習は話す力、聞く力の両方に効果的な練習ですから、きちんと基礎から練習しましょう。

きちんとしたトレーナーや教材を選んで練習すれば、3カ月から半年で通じる発音が身につきます。そして、話すことも聞くことも楽になるのです。

再度の掲載になりますが、下のリンクから、発音の基礎の基礎について深く掘り下げて説明している記事を紹介します(少し長いです)。

参考記事:

まとめ

ここまでの内容を、下に3点でまとめます。

  • シャドーイングは、その目的によって『話す力をつけるシャドーイング』と『聞く力をつけるシャドーイング』があり、効果的なやり方が異なる。
  • シャドーイングは英会話初心者の練習や、発音練習には向かない。
  • 話す力の向上は聞く力の向上につながる。発音練習は話す、聞くの両方に共通する基本なので、基本から学んで練習すべき。見よう見まねは禁物。

今回の記事を参考に『聞く力をつけるシャドーイング』ができるようになると、英会話力は大きく上がります(話す力の方だけでも大きく上がりますが)。

そこまで行けば、自分で英語を吸収できるサイクルに入っていけますから、どんどんと英会話がモノになっていきます。

あなたが英会話をモノにし、あなたの望む未来を手に入れることを、私は応援しています。

MUSASHI