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私は色々な人が集まっているブロガーのコミュニティに入っているんですが、そこで英語をテーマにした記事を公開している人もいます。
多くは「英語が話せない人へのアドバイス」や「英語が話せるようになった方法」などですが、私の「話せない人はシャドーボクシングが足りないのでは」というコメントに共感を頂けたので、自分の考えを振り返って記事にしてみました。
と言っても、このブログ自体が私の考え100%で出来てるんですけどね(笑)
ただ「英会話のシャドーボクシング」という考えに共感してもらえたのが嬉しかったので、英語が話せなくて悩んでいるあなたにもこの練習方法をお伝えしたいと思います。
この記事の目次
英語が喋れないことに対する私の考え
元英会話恐怖症から見た2つの問題点
プロフィールにも書いたのですが、私は元「英語嫌い&英会話恐怖症」でした。
特に英会話恐怖症の方は、その状態でアメリカに住んでいたので毎日が地獄でしたね。。
そして、英会話恐怖症を克服した経験から考えると、次の2つが問題なのかな、と思っています。
- 練習量が足りない
- 練習の方法が間違っている
身もふたもないですね(笑)。でも事実だと思います。
では、それぞれについて見ていきたいと思います。
練習量が足りない
まずは練習量の問題。
私が個人的に観察したり話を聞いたり、あるいは色々な人のブログなどを読んだりする限りでは、練習量が絶対的に足りてない、という感じを受けますね。
全然英語を話す時間を作ってない、という人は話せなくて当然としても、「英会話学校行ってます」というのに伸びない場合も練習量が足りない場合がほとんどです。
そりゃ英会話スクールの時間しか英語話してなかったら、全然練習してないのと同じですよ。
そういう人は、普段の生活でも練習する、という視点が抜けています。
また、このような「明らかに練習量不足」という場合の他にも、練習というものの考え方や方法が間違っているという「質」の問題もあります。
つまり、「練習してるつもりだけど練習になってない」ということですね。
どういうことなのか、次はそちらを見ていきます。
練習の方法が間違っている
英会話の「練習の仕方」が間違っている、という場合、次の3つのパターンがあります。
- 勉強ばかりで練習していない
- いきなり体当たりで英会話に挑戦
- 付け焼刃の「なんちゃって英会話」に流されている
では、それぞれを見ていきたいと思います。
勉強ばかりで練習していない
これはもう、当たり前ですよね。
サッカーのルールとか戦術に詳しくなっても、サッカーが上手になるわけではありません。
冒頭で挙げたブログコミュニティの記事でも「難しい英単語覚えても話せるようにならないよ」という話が出ていましたが、知識だけで実践がなければ話せるようにならないのは当然です。
いきなり体当たりで英会話に挑戦
じゃあ練習をば、とばかりに英会話学校へ行くのも「練習のつもりで練習になっていない」典型例です。
私自身、いきなり本番の英会話に放り込まれて(心理的に)ボコボコにされた結果、英会話恐怖症になってしまいましたので、これがうまくいかない理由も良く分かります。
これって、ろくに泳げない状態で荒海に飛び込む、あるいは「実弾飛び交う戦場に水鉄砲装備で突撃する」というのと同じなんですね。
要するに無謀です。瞬殺されて当然です。
そういう人を、自分も含めて今までたくさん見てきました。
え?瞬殺されたい?マゾなんですか…?
付け焼刃の「なんちゃって英会話」に流されている
それと、今も昔も多いのが「文法なんていらない!ネイティブフレーズを覚えて英会話を学ぼう」という付け焼刃の「なんちゃって英会話」ですね。
こちらの記事でも書いていますが、ネイティブの英会話フレーズを覚えたからと言って必ずしも英語は話せるようになりません。
こういう基礎を大事にしない練習って、その特定の場面でしか通じない表現ばっかり増えていって、自分で自由自在に話すという発展性がないんですよね。
その結果、表現を覚えても使い回せずに話せない状態が続いてしまうわけです。
ではどうすればいいのか。
前置きが長くなりましたが、そのカギが「英会話のシャドーボクシング」です。
英語が話せない自分と話せる自分を結ぶカギ
英語が話せない日本人に必要なこと
英会話のシャドーボクシング。
ひょっとしたらあなたは「なんじゃそりゃ?」という顔をしてるかもしれませんね。
でもこれが、「英語が話せない自分」と「英語が話せる自分」をつなぐカギになります。
この言葉から分かるかもしれないですが、要するに「英語の一人練習」です。
相手がいると想定して、自分で英語を話す練習をするわけです。
そしてこれこそが、勉強しても英語が話せない日本人に「決定的に足りないこと」だと私は確信しています。
英会話シャドーボクシングの2つのメリット
英会話シャドーボクシングのメリットは2つあります。
それは
- 覚えた知識を引っ張り出して使う練習をすることで、知識が感覚レベルまで染み込むこと
- 英語を話す筋肉と神経が鍛えられ、知識と音が自分の中でつながること
この2つを身につけてしまえば、あとは簡単な英語で言いたいことを自由に言えるようになります。
そうすると、ネイティブのくだけた表現やカッコいい表現などもどんどん吸収できるようになるので、加速度的に上達していくわけなんですね。
ちなみに私は、このような練習をスクールで強制的にやるのが必殺【4倍速上達メソッド】だと思っています。
逆に、この「英会話のシャドーボクシング」をしないと、いつまで経っても知識が感覚レベルに染み込んでいきません。
その結果、「え~と…」と考え込んでしまって話せない、あるいはグチャグチャな英語で終わってしまう、ということになってしまうのです。
英会話シャドーボクシングのコツと注意
英会話の習得には「量」が絶対に必要
英会話のシャドーボクシングのコツは、まず「量」です。
英会話に限らず、何かの技術の習得には練習量が絶対に必要ですよね。
楽器の練習なんかでも、教室のレッスン以外にどれだけ自分で練習するかがポイントだったりもします。
英会話も同じですので、あなたが本気で英語が話せるようになりたかったら、自分ひとりでいる時間は全部「英会話のシャドーボクシング」に充てて下さい。
それぐらいの量が必要なんです。
ひとりになる時間がない?なら作りましょう。
本気ならできるはずですので。
なかなかパッと英文が作れない場合には
このシャドーボクシングは、どうせひとりですので何を話しても構いません。
間違っても恥ずかしくないですしね。
なので、自分のこととか日常のこととか、今日はここへ行ってこれを食べた、みたいな日記でもいいですし、世界経済について語ってもOKです。
でも、「そんなにパッと英文が作れないよ…」と思ってしまう場合には、思いっきり単純なところから始めるか、英語の小説の音読で代用してもいいと思います。
英語を口から出すことが自然になる、というためには英語の本の音読は有効ですし、知識を感覚レベルに染み込ませるのに役立ちます(実体験)。
それに、小説というのは「会話表現のデパート」のようなものですので、色々な表現を理解したうえで使う疑似練習にもなります。
そのような形でも最初はOKですので、「とにかく量!」を念頭に練習してみて下さい。
(欲を言えば)発音もきちんと学ぶ
これはあなたの英語レベルにもよるのですが、もしTOEICで700点以上を取っている(=英語はある程度分かる)のであれば、発音をきちんと学ぶことをおすすめします。
発音練習をすることは、シャドーボクシングのメリットの2番目である「知識と音を結び付ける」ということに直結しますので、英語を口にすることが信じられなくなるぐらい楽になるだけでなく、聞き取った英語もパッと理解できるようになります。
その結果、英語を話すことがストレスが減って楽しくなり、グングンと成長していくわけですね(実体験)。
でも、英語の発音は見よう見まねで身につけることは困難、というかズバリ言って「無理」です(これも実体験)。
一度きちんと教わってしまえば3カ月ぐらいでスッと身につくものも、「聞いてマネする」という方法で取り組むと非常に遠回りになってしまいます。
私もきちんとトレーナーから教わったときには「今まで何やってたんだ…」と思いましたよ。
あなたも横着せず、きちんとした教材なりトレーナーを見つけて基本から学ぶことが絶対におすすめです。
私のおすすめの発音教材は【ネイティブスピーク】。
日本人を25年も教え続けているアメリカ人トレーナーが監修した「日本人の弱点」を知り尽くした教材で、日本人にも身につけやすいと評判です。
こちらで実際に使用した感想と評価、そして当サイトのオリジナル特典を紹介しています。
まとめ
以上、「英会話のシャドーボクシング」のすすめについて紹介してきました。
繰り返しになりますが、あなたに必要なことは(英語が分からない場合は別にして)勉強ではなく練習、それも本気レベルの量の練習です。
そして英会話の練習とは、誰かと英語で話すより先に、まず自分ひとりでコツコツと積み重ねるもの。
その練習によって「知識を感覚レベルに染み込ませる」ことと、スラスラと口から出てくるよう英語を話す筋肉と神経を鍛えることが必要なんですね。
英会話学校だ語学留学だ、という前に、自分ひとりの時間はひたすらシャドーボクシングをするだけで、あなたはすぐに英語が話せるようになりますよ。
むさし