この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。
「英会話の習得には英語を話すこと」ということが世間では言われていますが、なかなかハードルが高い、と感じる人もいるのではないでしょうか。
でも、ちょっと待って下さい。
「他人と英語で話す」というのは、ある意味「仕上げ」なんですよね。
それが友達とのおしゃべりであれ、英会話学校のレッスンであれ、それは「実戦」です。
それ以前に一人でできる練習がある、というよりも、一人でする練習こそが英会話練習の本質なんです。
今回は、そんな「他人と英語で話す」ということが難しく感じるあなたのために、「話さない英会話練習」を考えていきます。
この記事の目次
そもそも、英語を話すってどういう状態?
そもそも、「英語を話す」ってどういう状態なんでしょうか。
ちょっと考えてみて下さい。
これは、他の記事でも説明していますが
- 英文を自分の中で組み立てる(英作文力)
- 組み立てた英文を、自分の口から出して伝える(発音力)
という2つのことから成り立っていますよね。
参考記事:
要は、これらの力、つまり「英作文力」と「発音力」を伸ばせばいいわけです。
これらの力は別々に鍛えることができます。
しかも、英会話学校に行かなくたって自分でできてしまうんです。
なので、もしこんな感じになってしまいがちな場合には、まずは英作文力を鍛えることが実際には近道になります。
- 相手のいる英会話で自分の言いたいことをパッと英語で組み立てらない
- いつもあわてて英語でしゃべり、とっ散らかった英語になってしまう
- 英会話学校などでも、言いたいことが言えずに黙ってしまう
それに加えて発音力も鍛え、最終的には「言いたいことがスラスラと口から英語で出てくる」状態にしていくわけですね。
英会話学校に行くのは、それからでも遅くはありません。
そこまで行ったら、英会話学校なんて必要ないかもしれませんが。
英会話に発音って大切?
英語の発音練習、と言うと
「発音なんて英会話で大切なの?」
「伝わればいいじゃん」
と言う人もいますが、「伝わればいい」というのは「伝わらないとダメ」ということと同じです。
ちょっと、スポーツで例えて考えてみましょう。
テニスなどでも、基本のフォームが悪いと狙ったところに球が飛ばないですよね。
それと同じで、発音が悪いと言ったことが伝わらない、ということが起こって苦しむことになります(かつての私のように)。
それだけではなく、英語の発音の上達は「聞き取り力の向上」にも直結しますので、むしろ「やらないことにはデメリットしかない」と断言します。
参考記事:
話さない英会話練習のあれこれ
さて、ここまでのところで、英語を話すには「英作文力」と「発音力」が必要であることを説明しました。
ここでは、「英作文力」の鍛え方を色々と考えていきます。
瞬間英作文
英作文力を鍛える、と聞いてまず思い浮かぶのは「瞬間英作文」ですね。
実際、この本を使っている人は非常に多いです。
あなたもシリーズの何冊か持っているのではないでしょうか。
このシリーズ、例文も難しすぎず(むしろ易しい?)非常によくまとまっていると思います。
で、これを口に出して練習してもいいのですが、場所などの関係でできないのであれば「紙に書く」というのもアリです。
それも立派な「英作文力の強化」になりますから。
後で一人になってから口に出して読めばいいだけの話です。
英語で書いて誰かに添削してもらう
これも「英語で書く」ことによる英作文練習ですが、英語で何かを書いく、または、書いて添削してもらう、というのも一つの方法ですね。
「周りに添削してくれる人なんて誰もいないよ」
と嘆かなくても、Lang-8などに投稿すれば、色々と添削してくれますよ。
コメントの質にバラつきがあると言えばありますが。
英語でチャット
最後は「英語でチャット」です。
これが本当の「話さない英会話練習」ですね。
これは相手がいる分、相手の発言に反応する、という反応力も鍛えられる方法です。
チャットの場合、聞き取れないということがなく、発音に自信がなくても大丈夫、ということで、半実戦の英会話、と言ったところでしょうか。
実戦に行く前の準備段階として活用できますね。
でも、相手がいる、ということはテンポよくチャットを続けていく必要があります。
ですから、自分で言いたいことを英語で組み立てるのに時間がかかっているのであれば、そちらの練習をまずすべきでしょう。
英作文で英語表現よりも大切なもの
ここで一つ、注意点があります。
それは、英作文の目的は「英語表現を覚えることではない」ということです。
「え、英会話練習って英語表現覚えることじゃないの?」
と思うかもしれませんが、それは違います。
いや、英語表現を覚えることは大切ですよ。
でも私が言いたいのは「それよりも大切なことがある」ということです。
それは何かと言えば、ズバリ「文法を守った英文を組み立てられること」。
英語表現などは、文法通りに作られた「骨格」があってこそ意味があるんです。
部分的に見るとカッコいい表現だけど、全体的な文がメチャクチャ、という状態だと、英語として伝わりません。
例えるなら、近くで見ると超美脚なんだけど、それが肩とか背中から生えているようなもの。
ギョッとしますよね。それと同じです。
それよりも、ゴツくてすね毛なんぞも生えているかもしれないけど、生えるべきところから足が生えている方が断然いいわけです。
もしかしたら
「英文法なんて面白くない」
と思うかもしれませんが、それは英文法を「勉強」してるからです。
マニアックな知識に走らずに基本文法を使うことを意識すれば、そのうちに「こういう英文が自然」という感覚が染みついてきます。
むしろ、そのような「感覚」を身につけることが、英文法を使う練習の目的でもあるんですね。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「話さない英会話練習」の方法について紹介していきました。
これらの練習を通じて、自分の言いたいことが英語で組み立てられるようになってほしいと思います。
あなたが英会話をモノにし、あなたの望む未来を手に入れることを、私は応援しています。
むさし