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今回の記事では、英語の小説サイトについて触れたいと思います。
一般に『英会話の練習=誰かと会話』と思われがちなので、英会話に読書、と言うと疑問に思うかも知れませんね。
でも実は、誰かと英語で会話をするレベルまで上がるためにも、読書は非常に役に立つのです。
なぜなら、話の流れがあるものを読むことで英語をイメージで捉えて理解・記憶する練習になり、小説はそのような用途にぴったりだからです。
また、会話が多く出てきますので、音読を通じて普段の会話の表現などを叩き込むにも、英語の小説は適しています。
しかし、英語の小説は敷居が高いように感じているのではないでしょうか。
なかなか手に入らないし、他の人に見られたら『いかにも英語の勉強』みたいで恥ずかしいし・・・
でも、それでも諦めず、お金と手間をかけずにこっそりと英語の小説を読みたいあなたのために、英語の小説が無料で読めるオンラインサイトを紹介します。
なお個人的には、恥ずかしいと思うぐらいなら英会話なんてやめてしまえば?と思っています。恥ずかしいと言う前に、とにかく貪欲にやるべきだと思いますし。
この記事の目次
ジャンル別に選べるfree-online-novels.com
まずは、free-online-novels.comをご紹介しましょう。
[browser-shot url=”free-online-novels.com” width=”640″ height=”450″ target=”_blank”]free-online-novels.com[/browser-shot]
こちらのサイトは、Jennifer L. Armstrongという方が開いたサイトで、当初は本人の書いた小説を載せるサイトだったそうです。
その後、小説を書きたい人と読みたい人を結び付ける場として、現在の形に至っています。
free-online-novels.com で選べるジャンル
このサイトにアクセスしますと、右の方にジャンルなどを選ぶメニューがあり、そのからジャンルごとの一覧へ飛べるリンクがあります。
そこに載っているジャンルを少し抜粋して挙げてみますと、
- Adventure
- Fantasy
- General
- Graphic
- Historical
- Horror
- Mystery
- Romance
- Science Fiction
- Thriller
- Western
となっています。
ちなみにWesternはご想像の通り『西部劇』で、Graphicは画像が多用されているものです(英語の『graphic』には、『(表現が)生々しい、どぎつい』という意味がありますので、少し心配しました)。
fee-online-novels.com 独自の切り口による選び方
また、このサイトのユニークな点は、このような一般的なジャンル分けではなく、『Novels to enjoy for the…(~におすすめの小説)』という切り口で、読者の属性や興味に合わせた小説の紹介をしている点です。
例えば、載せられている属性の一部を紹介すると
- Admiral of the Sea (船の提督:航海や海の冒険に興味のある人向け)
- Archaeological Adventure (考古学冒険者:インディージョーンズのように、考古学や古代遺跡の絡んだ冒険小説が好きな人向け)
- Detective in Need of a Case (事件を探している刑事:刑事ものが好きな人向け)
- Director in Need of a Movie (映画を探している監督:映画化された小説を読みたい人向け)
- Intergalactic Traveler (銀河の旅人:宇宙を舞台にしたSFが好きな人向け)
- Romantic Cowgirl (ロマンティックなカウガール:アメリカ西部を舞台にした(女性視点の)恋愛小説が好きな人向け)
- Weekend CIA Agent (週末CIAエージェント:スパイ小説が好きな人向け)
などなどです。全部で30以上あるので全部は紹介しきれませんが、様々なニッチを並べていますので、あなたの興味に合うものが見つかるのではないかと思います。
その他にも、『William Shakespeare and friends』や『Sherlock Holmes and friends』といったように、特定の作者や作品に特化したリンクも載っていますので、そちらから読みたいものを探してもいいでしょう(ただし、古典作品がほとんどですが)。
小説以外の本も読めるBookrix.com
次にご紹介するサイトは、Bookrix.comです。
[browser-shot url=”http://Bookrix.com” width=”640″ height=”450″ target=”_blank”]http://Bookrix.com[/browser-shot]
このサイトの成り立ちは不明ですが、Bookrix.com の特徴は、『小説以外の本も読める』という点です(ただ、数ページ~数十ページしかない本も多いです)。
例として、このサイトで選べるカテゴリーの例を挙げますと
- Antiques & Collectibles
- Architecture
- Art
- Business & Economics
- Computer
- Cooking
- Education
- Health & Fitness
- Technology & Engineering
- Travel
など、小説以外のものがリストされています。
小説はちょっとハードルが高いけど、自分の興味のある分野なら読める、という場合には、英語音読トレーニングのハードルが下がるはずですし、専門分野の英語に触れる良い機会にもなります。
恋愛ものが中心のpublicbookshelf.com
次に紹介するのは、ロマンス、つまり恋愛ものが中心の publicbookshelf.com です。
[browser-shot url=”publicbookshelf.com” width=”640″ height=”450″ target=”_blank”]publicbookshelf.com[/browser-shot]
こちらのサイトは、恋愛もの以外の小説も一応ありますが、数は少ないです。
その代り、ロマンス小説に関しては、“General Romance(一般的な恋愛小説)”や“Historical Romance(歴史を舞台にした恋愛小説)”などといった普通のものから、果ては“Vampire Romance(吸血鬼の恋愛小説?)”などというカテゴリーまで用意されていますので、興味があればアクセスしてみて下さい。
私は個人的に、恋愛小説やドラマといった類が苦手なので遠慮しておきます。
なんか、こっぱずかしくなってしまうんですよね。。。って誰も聞いてないですね。
英語(について)の本ではなく、英語で書かれた本を読もう
TOEIC 700点以上であれば、参考書は卒業
英会話の習得のために、あなたも英語の参考書を何冊か持っていると思います。もしかしたら10冊、いや100冊も持っているかもしれませんね。
しかし、TOEICで700点以上取れているのであれば、もう充分です。それよりも、実際の英語に触れる機会を増やしましょう。
実際の英語に触れるのは、もちろん英語のネイティブスピーカーや映画、テレビなどでも可能です。
ですが、英語が聞き取れない、口から出てこない、という段階にある場合には、実はあまり練習にならないことが多いのです。
そのようなときには、もっと別の方法で生の英語に触れ、自分の中に取り込んでいくことが必要になります。
『英語で書かれた本』を音読して、実際の英語を刻み込む
上に書いた方法に対し、英語の本、つまり『(何かについて)英語で書かれた本』を音読することは、実際の英語を自分の体(=口と耳)を通じて取り込めるので、非常におすすめです。
場面を想像しながら読む。感情を込めて口に出す。そして耳で聞く。
そのようなことを繰り返すことで、実際の英語があなたの中に刻まれていきます。
そして、実際に英語を話す感覚も身に付いてくるのです。
ちょうど、小学校の国語の時間に、教科書に載っている文章を音読させられたのと同じですね。
他の生徒の前でやるかどうかは別として、そのように音読をすることによって表現力などが蓄積していくのです。
英会話の練習は、何よりもまず『実際に口に出す』ことです。1日に5分でも10分でもいいですから、そのような練習に英語の本を活用してほしいと思います。
まとめ
ここまでの内容を、下に3点でまとめます。
- 英語の本を音読することは、実際の英語を自分の中に刻み込むことに非常に有効。特に、話の流れのあるものを読むと、英語をイメージで捉える練習になる。
- 英語の小説を読むことについて敷居が高いと感じているなら、オンラインのサイトを利用することも一案。インターネットには無料で英語の小説が読めるサイトがいくつもある。
- TOEICで700点以上を取っているのであれば、参考書よりも英語の本で実際の英語に触れることがおすすめ。英語の本の音読で、英語を話す感覚も身に付いてくる。
英語の小説を読むことは、英会話フレーズ集のようにお手軽ではないかもしれません。
しかし読書は、そのような(言葉は悪いですが)横着勉強法よりも、本当にあなたの英会話力を向上させてくれる方法なのです。
あなたが英会話をモノにし、あなたの望む未来を手に入れることを、私は応援しています。
MUSASHI