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私の知り合いがチワワを飼っているのですが、そのチワワは仔犬の頃から通常よりも大きく、ちょっとしたジャイアントチワワだったりするんですね。
犬としてはもちろん小型犬ですので、他の犬と並ぶと小さいんですが、でも「チワワにしては」大きいわけです。
こんなとき「君のとこのワンちゃん、チワワにしては大きいよね」と英語で何て言うのでしょうか。
単純に「Your dog is big.」というと、大きい犬みたいに聞こえてしまいますよね。「チワワにしては」という表現を入れないと、意味が全く違ってきてしまいます。
さて、どうすればいいでしょうか。
「~にしては」の英語表現
正解を先に言ってしまうと、これは ”for ~” として表現します。
つまりこの場合には、
You know, your dog is big for a chihuahua.
という表現になります。”You know”はあっても無くても別に構いません。
他にも、身長190センチと「日本人にしては」背の高い人が友達にいたとしたら、
One of my friends is very tall for a Japanese man. He is as tall as 190 cm.
になりますね。
また、「Aデパートはデパートにしては小さ過ぎる」と言うなら、
Department Store A is too small for a department store.
になります。
ちなみに『小さすぎる!』を強調したければ、“way too small” と “way” をつけて強調します。
日本語で言うと、『ほんっとに小さすぎる!』という感じですね。
また、これを “waaaaay too small!” と伸ばして『ほんっっっっっとに』感を強めて言うこともあります。
アメリカ勤務中に遭遇した使用例
私があるアメリカの会社で働いていた頃のことですが、アメリカ人上司と一緒に社外の人との電話会議に出たときのこと。それは、雪まじりの雨の降る寒い朝のことでした。
電話で先方が
Hi, how are you today?
と聞いてきたのに対し、その上司は
I am doing good, for a chilly snowy morning.(雪の降る寒い朝にしてはgoodだよ)
と答えてニヤリ。電話の向こうからは大ウケした声が聞こえてきました。
その時、私は「あ、~にしては、って for を使うんだ」と気づいたのでした。
そして一度そのように気が付くと、実際に英語を読んでいても目に入ってきたり、聞いた英語からも耳が(実際には脳でしょうけど)がピックアップしてくれたり、と、身の回りでもよく使われていることに気が付きました。
英語表現を場面とセットにして記憶に刻み込む
このように、私にとってこの表現は上司の軽口の記憶とセットで記憶されていて、私の中に強く定着しています。
私の実体験からも、場面とセットにして表現を記憶すると英語表現をイメージで覚えることになるので、文字だけで覚えるよりも強く定着し、しっかりと覚えて使い回すことができます。
英語環境で仕事したり生活したりする場面がない、という場合には、小説などで追体験するという方法もあります。これは、英語表現の幅を広げる方法として、強く強くおすすめです。
余談:『犬』 vs 『ワンちゃん』 英語表現の違い
全くの余談ですが、一番最初の例文の中で、『犬』ではなく『ワンちゃん』という言い方にしたかったら、『dog』の代わりに『doggy』を使うといいでしょう。
これは主に子供が『ワンワン』と言う感じの言い方で、犬を散歩してる人がいると子供連れの人が子供に
Hey look, a doggy!
と言ってたりします。
ちなみに猫の場合には『kitty』ですね。Kitty ちゃんの Kitty です。なぜ『catty』では無いのかは不明ですが(おそらく kitten から来ている?)。
まとめ
ここまでの内容を、下にまとめます。
- 『~にしては』という言い方は “for ~” を使う。チワワにしては大きい、であれば “This dog is big for a chihuahua.”
- 実際の会話など、経験を通じて覚えた表現は、その経験や場面とセットで記憶されるので、定着しやすい。実際の会話の機会がない場合には、小説などで追体験することがおすすめ。
- 犬の別の言い方として『ワンちゃん』があるように、英語では “doggy” という言い方がある。猫の場合には “kitty”。
今回の表現は参考になったでしょうか。ぜひ英語で独り言を言うときに使い回して、自分のものにしていって下さいね。
あなたが英会話をモノにし、あなたの望む未来を手に入れることを、私は応援しています。
MUSASHI