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人から意見を聞かれたときに「自分だったら~するね」とか「~してたね」と言う場合がありますよね。
そのような「自分だったら~だね」という場合、英語ではどう言えばいいのでしょうか。
そのような英語表現を考えるとともに、「~するね」と「~してたね」の区別についても見ていきましょう。
この記事の目次
「自分だったら~する」の英語表現
ある助動詞で「自分だったら」感を表現
このような「自分の意見を言えば」という感じで話す時には、通常
I would ~
という表現を使います。
「もし自分が君だったら、今すぐこれを買っとくね」なんてセールストーク(?)をするのであれば、
If I were you, I would buy it right now.
になるでしょう。
あるいは「自分だったらそこには行かないね」などと言う場合には
If I were you, I wouldn’t go there.
と言いますね。
なお、ここでは
If I were you,
などというヘンテコな英語が使われていますが、これはわざと変な表現を使うことで「現実には起こりえないことを仮定しているよ」ということを示す「仮定法」の表現です。
“will”の過去形”would”の使い方
この “would” は “will” の過去形ですが、過去形を使う場合には婉曲、つまり「やわらかい表現」として使われる場合があります。
人に頼み事をするときに “Can you ~?” と言うよりも “Could you ~?” という方がていねい、という感じになりますね。
理屈をつけるとすれば、自分が強めの意思を持って行うことではないので、強めの “will” よりも少し弱い “would” を使う、というのも一理かもしれません。
でも結局は理屈でなく(ネイティブの)感覚による部分が大きいので、そういうもんだと割り切って多くの英文を自分の中に溜め込むことをおすすめします。
また、この “would” を使う表現としては、何かをしたいときに “I would like to ~” という言い方があります。
私が20代の頃に就職した会社の新人ビジネス英語研修では、イギリス人の講師に 「“I want to ~” はビジネスの場では使わないこと」と言われ、何度も ”I would like to ~” に直された記憶があります。
その他、これも自分の意見を言う場合に「まぁ自分の意見としては」という感じで
Well, I would say that ~
などという表現もよく使われますね。
「~してたね」と過去のことについて言う場合の表現は?
助動詞の後ろに過去形を持ってこれる?
上で紹介した表現は「自分だったら~する/しない」という現在の話についてですが、これが「自分だったら~してた/してなかった」という過去の話だとどうなるでしょうか。
「自分だったら買ってた」は “I would bought it”?
「自分だったら行かなかった」は ”I would not went there”?
残念ながらそうはなりません。助動詞 would の後ろは原形であり、過去形は使えません。
ではどうするか。それには “have” を使います。
「自分だったら買ってただろう」は
I would have bought it.
となり、「自分だったら行かなかっただろう」は
I would not have gone there.
となります。
この場合、動詞は have とセットとなり過去分詞、つまり「完了形」になります。
このように「助動詞+have+過去分詞」で「過去のことについての話し手の判断」を表すことができます。
「助動詞+have+完了形」の使い方
助動詞というのは、基本的に「話し手の意思や判断」を表します。
「~するつもり」「~だろう」「~すべきだ」などは、全て話し手の意思や判断ですよね。
これを使って過去のことに対する意思や判断を表すときに、上の「助動詞+have+完了形」が使われます。
例えば、should という助動詞は「~すべき」という意味を持ちますが、過去のことについて「~すべきだった」と言いたい場合には
I should have (完了形)
になりますね(省略形は should’ve)。
先日、職場でドアを開けようとして押したら向こう側に人がいて、危うくぶつけそうになってしまうことがありました。
実際にぶつかったわけではないのですが驚かせてしまい、開ける前にノックをすべきだったなぁ、と思い
Sorry, I should have knocked the door.(ごめん、ドアをノックすべきだったね)
と言ったら
No problem, it is pretty usual.(いいの、いつものことよ)
と笑って言ってくれました。
その他の助動詞についても、それぞれの助動詞の持つニュアンスを使って過去のことに対する判断を表現することができます。
まとめ
いかがでしたか。
今回は「自分だったら~する」という表現と、その応用として過去のことに対して「~してただろう」「~すべきだった」と言いたいときの表現を紹介しました。
自分の意見や気持ち、判断を伝えるには助動詞の活用が欠かせません。
今回紹介した表現は、実際の会話でもよく使われるものですので、ぜひ「感覚的にしっくり来る」まで使ってみてほしいと思います。
むさし