こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。
今回は、「旅行」の英語発音についてです。
旅行には trip という単語とtravelという単語がありますが、これらがどう違うのか、発音のポイントは何か、を分かりやすくお伝えします。
目次
「旅行」の英語発音
「旅行」はtrip?travel?
まずは、英語の発音を考える前に英単語そのものを見ていきましょう。
最初に書いたように、「旅行」には “trip” と “travel” という2つの表現(その他の表現については改めて)がありますが、それぞれこのように違います。
- Trip:「(短めの)旅行」という名詞(例:I had a short trip to Hokkaido last week.)
- Travel:「旅をする」という動詞(例:I have travelled to Africa once.)
日本語では「トリップする」とか「トラベル会社」など、名詞と動詞が区別なく使われますが、英語ではこのように使い分けられています。
ですので、あなたが友だちに「北海道への旅行はどうだった?」と聞く場合には
How was your trip to Hokkaido?
となり、
How was your travel to Hokkaido?
とはならないわけですね。
※ 英語でも一応、”travel agency(旅行代理店)” や “travel insurance(旅行保険)” など「旅行全般」を指す名詞として使われることも、あることはあります。
では次に、それぞれの発音を見ていきます。
ここでは、ちょっとした応用的なポイントが出てきます。
Trip/travel の英語発音とコツ:2つの子音を同時に発音?
では英語の発音です。
まずは “trip”
次に “travel” です。
これらの英単語に共通する発音は、最初の “tr” の発音。
どちらの単語でも、これら2つの子音の間には母音が入らず「同時に」発音されています。
これを「子音の同時発音(co-articulation of consonants)」と言います。
「子音の同時発音」をすることで、余計な母音を入れずに子音をつなげることができるわけですね。
では実際にはどうするのか、それを見ていきましょう。
子音の同時発音:tr の発音のコツは?
日本語は「1文字1音節」であり、必ず(他の言語で言う)母音が入りますよね。
その結果「カタカナ英語」になってしまうのは、あなたも経験があると思います。
ですので、英語の子音だけを取り出して発音するということについては、それなりの練習が必要になります。
その基本は、まず「子音の口の形と動きを覚える」こと。
そのうえで「子音の口の形で止める」「別の子音の口の形に一瞬で移る」という練習をすることになります。
この “tr” の発音はまさに「別の子音の形に一瞬で移る」発音であり、「t の発音後に一瞬で r の口の形になる」ことをするわけですね。
「え、難しそう…」と思うかもしれませんが、それぞれの子音の口の形や動きを体が覚えていれば、それほど難しいことではありません(練習は必要ですよ)。
基本的に “t” というのは上あご(upper pallet)に舌をつける、舌を上あごから離すことによって発音します。
そして “r” は、舌を口の奥のほうに引く「引き舌(巻き舌ではない)」にすることで発音します。
ですので、”tr” の発音をする場合には「舌を上あごから離した瞬間に舌を口の奥に引いて引き舌になる」という動きをすることになるわけですね。
その点に注意して、もう一度音声を聞いて確認してみてください。
まとめ:応用的な英語発音にも基本が大事
いかがでしたか。
今回は「旅行」の英語発音から始まり、余計な母音を入れずに子音をつなげる「子音の同時発音(co-articulation)」について紹介していきました。
この「子音の同時発音」、実は英語発音のなかでも応用的なレベルです(その割には「余計な母音を入れないようにしましょう」などと簡単に言う人もいますが)。
でもそのコツは、先ほども書きましたが「それぞれの子音の口の形と動きを覚える」という基本的なこと。
やはり基本の無い所に応用はあり得ません。
その基本を身につけるためにはまず知る必要があり、そのためには基礎から学ぶことが結局は最も確実で効率的です。
基礎からきちんと学ぶと本当に世界が違って見えて(聞こえて)きます。
我流の発音練習などではなく、ぜひきちんと学んで、英語の発音を身につけていってほしいと思います。
このサイトが、あなたの望む未来を手に入れる助けになれば幸いです。
むさし
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