あなたの知らない「英語の略語・短縮語の発音ルール」

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英語の略語・短縮語の発音ルール
こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。

 

 

 

人間は楽をしたがる生き物。

 

言葉も省略されたり短縮されたりします。これは日本語でも英語でも同じです。

 

英語にも2種類の略語・短縮語がありますが、実はこれには独特な発音のルールがあるということを知っていますか?

 

 

 

このサイトで発音を紹介している英単語まとめ

 

 

 

英語の2種類の略語・短縮語

上にも書いたように、略語や短縮語は人間の活動につきものです。

 

例えば広告業界では、雑誌などとタイアップした「編集タイアップ広告」のことを「ヘンタイ広告」と呼んだりします(カラーの場合には「ヘンタイカラー」)。

 

また、そのような短縮のしかたの他に、「こんにちは」が「こんちわ」とか「んちゃ!(古い…)」になったりしますよね。

 

 

 

英語にもそのような省略・短縮がありますが、実は2種類に分かれます。

 

1つめは、ある表現でつかわれている単語どうしがくっ付き崩れて発音されるタイプ。

 

「こんにちは」が「こんちわ」になるような感じですね。

 

 

 

もう1つは、頭文字を取ってきて省略するタイプ。

 

「編集タイアップ」が「ヘンタイ」になったり、(個人的には使いませんが)「卵かけご飯」が「TKG」になるタイプです。

 

これらがどのように発音されるのか、それぞれ見ていきたいと思います。

 

 

 

表現が崩れて発音される英語の略語・短縮語

まずは、表現が崩れて発音されるタイプの英語の略語・短縮語を見ていきましょう。

 

これの特徴は、使われている単語がくっ付いて一つの単語になってしまうことです。

 

典型的な例としては

 

  • want to = wanna
  • going to = gonna

 

などが有名ですね。

 

いずれも、長年使われていくうちに「発音しやすく改造されていった」表現・発音です。

 

 

 

その他にも

  • out of = outta
  • hell of a = helluva
  • rock and roll = rock’n’roll
  • could have been = couldabeen

 

など、探すと色々と発見できます。

 

 

 

なお、helluva は「非常に」という強めの表現、could have been は「~だったかもしれない」という過去に対する推測の表現です。

 

 

 

先ほど、英語の略語・短縮語の発音にはルールがある、と書きましたが、これらについては特にルールはありません。

 

それぞれ、短縮された形をそのまま発音すればOKです。

 

ただし、helluvau[ə] ですので、「ウ」としっかり発音しないで口が半開きのあいまい発音になります。

 

 

 

頭文字を取ってくるタイプの英語の略語・短縮語

次に、頭文字を取ってくるタイプの略語・短縮語を考えていきたいと思います。

 

これはパッと考えるだけで色々と出てきますよね。

 

  • アメリカ合衆国(the United States of America)= US / USA
  • 連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation)= FBI
  • 日本放送協会 = NHK

 

などなど

 

実はこちらには、日本ではまず教わることのない発音ルールがあるのです。

 

それは

 

最後の音が最も強く(高く・長く)、最初の音が2番目に強い(かつ高く長い)

 

というルール。

 

どういうことか、実例で説明していきましょう。

 

 

 

2字の場合の英語の略語・省略の発音

英語の略語・短縮語では、2語の単語が省略されて2字のイニシャルで表される、というパターンは一番多く出てきます。

 

例えば

 

 

  • The United State = the US
  • Los Angeles = LA
  • Science Fiction = SF

 

など。他にも探せばいくらでも出てきますね。

 

 

 

この場合には2字しかありませんから、ルールとしては最後の文字を強く発音するだけです。

 

2文字の英語の略語・短縮後の発音とイントネーション

 

 

 

ただし、最後の音節に強く読む箇所、つまりストレス(アクセントとも言う)がある場合には、特別な発音ルールがあります。

 

詳しくはこちらの記事で説明していますが、それは「尻下がり」のイントネーションとなる、ということ。

 

 

 

 

ですので、上に挙げた単語も全て「尻下がり」のイントネーションで発音することを意識して練習してみてほしいと思います。

 

 

 

3字、4字の場合の英語の略語・短縮語の発音

次は3字以上となる場合の略語・短縮語の発音です。

 

たとえば

  • FBI
  • USA
  • IBM
  • UCLA

 

などですね。

 

 

 

こちらは上で書いたように

  1. 最後の文字が最も強く
  2. 最初の文字が2番目に強く

 

発音されます。

 

3文字以上の英語の略語・短縮語の発音とイントネーション

 

 

 

じゃあ残りの音は?

 

残りの音は「これらの文字よりも弱く発音される」ことになりますので、結果として音の谷間ができます。

 

英語発音の強さは高さや長さと連動していますので、最初の高さから一度下がって谷に入り、最後でまた高くなる、という感じの発音になります。

 

また、このとき最後の音が「尻下がり」のイントネーションとなることを忘れないで下さい。

 

 

 

5字以上の略語、というのはあまり見ないですが、たとえば

  • National Association of State Board of Accountancy = NASBA
  • Earnings Before Interests, Tax, Depreciation and Amortization = EBITDA

 

などがあると言えばあります。

 

 

 

ただこのような場合には、NASBAであれば「ナスバ」と読み、EBITDA であれば「エビータ」と読むので、アルファベットで発音しない場合も多いです。

 

 

 

まとめ

いかがでしょうか。

 

今回は、英語の略語・短縮語の発音について説明していきました。

 

特に頭文字を取ってくるタイプの略語の発音ルールについては、日本では教わることも耳にすることも無いものです。

 

でも覚えてしまえば簡単なルールですから、ぜひ練習してモノにしてほしいと思います。

 

 

 

むさし

 

 

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