ポケモンの英語発音:「実はフランス語説」は本当なのか?

目安時間:約 12分


こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。

 

 

例のスマホゲームのブームは以前ほどではないですが、ポケモンは海外でも人気があります。

 

でもその発音、実は英語の発音ルールからするとちょっと特殊な発音をするんですね。

 

今回はそんな「ポケモン」の発音を考えていきたいと思います。

 

 

 

このサイトで発音を紹介している英単語まとめ

 

 

 

ポケモンを英語で発音すると…

 

実はネイティブも間違って発音している?

ポケモン。ポケットモンスターの略。

 

英語で書くと Pokémon になります。

 

では発音は?

 

 

 

 

それについて説明している動画がありましたので紹介します(途中58秒まで頭出しをしています)。

 

[arve url="https://youtu.be/i1wprGx7Sko" parameters="start=58&end=133"]
なんかウダウダと言っていますが、要するに

 

  • 最初と最後はいいけど、真ん中の音が問題だ
  • よく見ると e じゃなくて ée の上に何かが付いているぞ
  • 「ポキモン」とか「ポクモン」とか発音するヤツがいるけど、正しくは「ポゥケィモン」

 

ということですね。

 

 

 

 

ポケモンは、ネイティブスピーカーでも間違って発音する人が多いようです。

 

アニメ「シンプソンズ」でも「ポキモン」と発音されていましたし、この動画の作者も「過去の動画で何度かポクモンって発音してた」と認めています。

 

 

 

 

「ポケモン」は実はフランス語?

この動画の中でも言われてましたが、この é

 

  • résumé(レジュメ/履歴書)
  • fiancé(フィアンセ/婚約者)

 

などに使われています。

 

 

 

 

でもこれらの単語って元はフランス語からの借用語なんですね。

 

響きから言っても英語の単語とは異質です。

 

そう、実はポケモンという言葉はフランス語から来ているんです…

 

 

 

 

って、

 

んなわけあるかい!

 

 

 

 

ポケモンは「ポケットモンスター」の略

 

「ラジカセ(ラジオ+カセット)」とか「スマホ(スマートフォン)」と同じく、由緒正しい日本の略語です。

 

これがフランス語だとしたら民明書房もビックリですよ。

 

まぁ、外来語ばっかりで今一つ日本語感がしないのがアレですが…。

 

 

 

 

それはともかく、この é が使われているのは『これを使わないと英語では「エ」の音で読まれないから』なんですね。

 

その「本来の英語発音ルール」を見ていくことにしましょう。

 

 

 

 

英語に特有な e の発音

上の動画の中で「ポキモン(poh-kee-mon)と発音するヤツがいる」という発言がありました(1:15)。

 

でも実は、これが自然なネイティブスピーカーの読み方なんですね。

 

私はネイティブスピーカーではないですが、正直に告白しますとこの動画を見るまで私も「ポキモン」だと思っていました。

 

 

 

 

もっとも、この動画を見ても「ふーん」って言って相変わらず「ポキモン」と発音する人も多いと思いますが…。

 

人は間違いを指摘されるのが嫌いですからね。

 

 

 

 

それはともかく、この発音の違いについて説明しますと、 e の音が「エ([e])」という短母音ではなくて「イー([iy])」という長母音で発音されているわけです。

 

英語圏の人は、当然アルファベットを英語のルールで読むのですが、このような(英語から見た)外来語に入っている e は、かなりの確率で「イー」と読みます

 

そのことで、なんとなく元の発音からすると「変」な感じに聞こえたりすることもあるんですね。

 

 

 

 

例えば、私の知り合いのウエダ(Ueda)さんは、いつも「ウィーダ」と呼ばれてました(時々「No, ウエダ」と直してましたが、結局直らなかった)。

 

いや、それ以前に「これ何て発音するの?」とか聞かれていましたね。

 

アメリカ人が言うには、日本人の名前は母音が多くて発音が難しいそうです。

 

 

 

 

面白いことに、スペイン語を母国語とする人たち(メキシコ人とか)は普通にローマ字読みして「ウエダ」と発音するんですよね。

 

「あぁやっぱりラテン語系はローマ字読みするんだ」とちょっと感動した覚えがあります。

 

 

 

 

他にもある「けったいな」発音

少し脱線しましたが、この e を「イー」と読むことで変な発音になる外来語は他にもあります。

 

 

 

 

アメリカでも人気のアレやコレも…

例えば「酒」。海外でも “sake” で(大体の場合)通じます。

 

 

 

 

日本酒の人気が高まってきて酒を置いていることをウリにしているお店もあるのですが、アメリカでは「サキ( [‘sakiy] )」と発音されます([iy]e の長母音「イー」の発音記号)。

 

サキって…警視庁のマークが入ったヨーヨー持ってる不良女子高生かよ、ってツッコミたくなりますよね(ネタが古くてすみません)。

 

 

 

 

その他にも、海外でもヘルシーな食べ物として人気が出ている枝豆。

 

枝豆なんて e が2つですから「エダマメ」じゃなくて「イダマーミ([iydə’mamiy])」と発音されてしまいます(私の観察範囲では)。

 

割とフラットに読む日本語と比べるとイントネーションも違うので、全く別の単語に聞こえてしまいますよね。

 

 

 

 

「sake」「edamame」は日本語?英語?

このように日本語(や他の言語)から英語に入った言葉は、英語のルールで発音されオリジナルな発音からずれていきます。

 

まあ、これらはもやは「日本語の単語」ではなく「日本語から派生した英単語」ですから、英会話の中で使われる分にはこれが正しい発音なんでしょう。

 

ちょっと衝撃を受けたりもするのは事実ですが。

 

 

 

 

これを「それ発音間違っているよ」と言ったら、多分「じゃあなんで日本人は "McDonald’s" をあんな感じで発音するんだ?」って聞き返されてしまいそうですね。

 

これはよく聞く話ですが、ネイティブスピーカーからすると日本語で「マクドナルド」と言っている発音は「音が多すぎて何言っているのか聞き取れない」発音らしいです。

 

 

 

 

確かに日本語は母音があらゆるところに入るので、子音の多い言語(英語など)からすると「?」と思ってしまうんでしょうね。

 

 

 

 

ちなみに McDonald’s の英語発音は次のようになります。

 

 

 

 

 

まとめ:ポケモンの英語発音は英語的には「変」

いかがでしたか。

 

今回は、ポケモンの発音から英語発音ルールの「例外」と、「けったいな」英語発音をされる単語について説明していきました。

 

 

 

 

日本語の漢字も本来の中国語とは発音が違うように、外来語と言うのは「流入先の言語のルールで発音される」のが宿命

 

ですので、日本語の単語も英語に入ると日本語とは違う発音になるのは自然なことです。

 

 

 

 

これをふまえ、英語で話す場合には英語発音のルールに従って発音することで格段に伝わりやすくなりますので、ぜひ英語の発音ルールを学んで身につけていって欲しいと思います。

 

 

 

 

むさし

 

 

このサイトで発音を紹介している英単語まとめ

 

 

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

CAPTCHA


トラックバックURL: 

ページの先頭へ