こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。
当然の話ですが、日本語と英語って発音が大きく違いますよね。
あまりに違いすぎて、練習しようにも気が遠くなってしまうこともあるのではないでしょうか。
でもある程度違いを意識しておくと、発音練習のポイントもつかめてくるもの。
今回はそんなあなたの発音練習の手助けになるように、日本語と英語の発音の4つの違いについて説明していきます。
目次
日本語と英語の発音はどれぐらい違う?
日本語と英語の発音の違いを思いつくままに挙げるとしたらどうでしょうか。
r とか th の音が難しい?発音のルールが全く分からない?
どれも正解ですし他にも色々と挙げられるでしょうが、私の考えでは次の4つですね。
- 音の種類が日本語の倍以上
- 音どうしがつながる
- イントネーションのルールが根本から違う
- 書いてある通りに発音しない
見れば見るほど「あるある」と思うものばかりですが、それぞれ個別に見ていきましょう。
音の種類が日本語の倍以上
ここで質問です。
日本語の音の種類っていくつあるでしょうか。
いわゆる母音が5種類、子音は14種類(か行~わ行+濁音・半濁音)ですよね。
日本語は常に母音が入るので、理論上は75種類の音があることになります(実際にはない子音・母音の組み合わせもありますが)。
それに対して英語はというと…
母音の音が15種類、子音は24種類。これだけ見ても日本語の倍以上です。
しかも、英語には日本語にはない「子音だけで発音」という荒ワザもあります。
そうすると音の数は…いや、考えるのはやめておきましょう。
これを読んで
「うぇぇ、こんなにあるの」
と思ってしまうかもしれないですが、少なくとも英語の音の種類を知ることで具体的なゴールが把握できます。
フルマラソン42.195キロは長い距離ですが、どれだけ走ったらゴールなのか分からないレースよりはマシですよね。
実際に練習をしてみるとフルマラソンほど厳しくも難しくもないので、結局は「音の種類を知ったうえできちんと練習する」という方法が一番近道なわけです。
具体的な音の中身については、別記事で改めて説明していく予定です。
英語では音がつながる
次の発音の違いは、英語では音がつながる、ということ。
これはリエゾン(liaison)という現象で、日本語には(めったに)見られないものです。
例えば、日本語では「本屋」は「ほ・ん・や」と区切って発音されますが、これを英語圏の人が発音しようとすると「ホニャ」になってしまったりします。
音がつながってしまうわけですね。
このような音のつながりは、特に「子音で終わる単語の次に母音で始まる単語が来る」場合が典型的で、詳しい発音のコツはこちらの記事で説明しています。
でも実は、英語の音のつながりってそれだけではありません。
「母音+母音」とか「特定の子音+準母音」などでも音がつながって変化したりするんですね。
この現象については、また別の記事で改めて紹介していく予定です。
イントネーションのルールそのものが違う
次は意外かもしれませんが、イントネーションの違いです。
日本語と英語のイントネーションは根本的にルールが違うのですが、「英語の発音」を考えていくときについ盲点になるんですね。
世の中で英語の発音について説明している本やウェブサイトなどを見ても、「個々の音の発音(articulation)」に終始していてイントネーションに触れていないものがほとんどです。
これらの本やサイトの作者がどのような発音トレーニングを受けたのかは分かりませんが、イントネーションに触れていないのは控えめに言っても不十分ですね。
私がアメリカで受けたトレーニングでは「発音編」と「イントネーション編」の2つがあり、初回の講義でイントネーションの大切さをガッツリ教わりました。
イントネーションは発音と同じぐらい重要なのです。
いや、もっとはっきり言いましょう。
発音が良くてもイントネーションが日本語ままだと通じない日本人英語のまま
です。
そして英語のイントネーションは単なる「強弱アクセント」などではなく、もっと複雑なものなのです。
英語のイントネーションの基本についてはこちらの記事で掘り下げて説明していますので、練習の参考にしてみてください。
英語は書いてある通りに発音しない
そして最後はこれ。
書いてある通りに発音しない。
あなたも、このことに悩まされることがあるのではないですか?
実は英語は、やたらと色々な言語の影響を受けています。
他民族に侵攻されることが多い場所だったため、大昔はドイツ語と兄弟だったのに古ノールウェイ語、古フランス語、ラテン語、ギリシャ語などが流入しました。
その他言語の発音の名残が残っている単語もあるわけですね。
そのことに加え、イギリスでは14世紀から16世紀にかけて「大母音推移(Great Vowel Shift)」と呼ばれる変化が起こりました。
読んで字のごとく「大きな母音の変化」ですね。
詳しい説明は省きますが、このことによって英語の母音の発音が大きく変わっていき、綴りと発音が一致しなくなっていったと言われています。
英語には発音のルールはない?
ただ「書いてある通りに読まない」ということは「ルールが全くない」ということとは違います。
それなりに「綴りと発音の関係」はあるんですね(例外が山ほどありますが)。
それさえつかんでしまえば単語を見て発音をかなり推測できます。
このスペルと発音の対応関係については改めて説明したいと思いますが、まずは「最初は発音を確認しながら音読する」というのが一番効果的ですね(音声付きの教材でも可)。
その時には発音だけでなく「どこを強く読むのか」もチェックして英語のイントネーションもしっかり身につけましょう。
と言っても日本語の漢字の読みよりはやさしいですから、日本語が話せるならこの練習方法で短期間で身につくはずです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は日本語と英語の発音の4つの違いについて説明していきました。
全てを身につけるには練習が必要ですが、知ることによって練習の方向性、どうすればいいのかが分かりますよね。
特に上のほうで触れた「英語発音の盲点」は指摘されないと気付かないものですので、今後はしっかり意識して練習に組み込んでほしいと思います。
むさし
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