こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。
英語の発音の基本は、まず「音の種類(発音記号)を知る」こと。
でもあなたは「発音記号は良く分からなくて…」と思って苦手に感じているかもしれませんね。
そこで今回と次回の記事では、英語の音の種類(発音記号)の全体像を分かりやすく紹介していきます。
今回はまずシリーズ前半として、英語の母音の発音から見ていきましょう。
目次
英語の発音記号は難しそうに見えるけど…
英語の発音記号と言うと、「日本人には難しいのでは…」という不安がつきまといますね。
でも、全体像を知ったうえできちんと練習していけば、恐れるに足りません。
なんといっても、英語の音の種類は有限です。
それらを知ってしまえば、あとは練習次第で身につけることができます。
もちろん、「完全に完璧な発音」というのは母国語ではない限り無理でしょう。
でも、きちんと通じる発音であればだいたい2~3カ月程度で身についていきます。
そしてそれにつれて、リスニングも上達していくという効果もあるのです。
英語の発音記号の種類
発音という点に限って言えば、日本語は非常に簡単な言語ですよね。
それは母国語だから、というだけではなく、音の種類が少ないからです。
日本語の母音(の音)は5種類ですが英語では15種類(16種類と言う人もいる)、実に3倍です。
子音も、日本語では清音が9種類(か行~わ行)、濁音・半濁音が5種類(が~ば・ぱ行)でが、英語の子音は24種類あります。
それだけでも多いのですが、英語では母音を入れずに子音だけで発音する、という芸当も行われます。
なんだか不安になりそうな展開ですね。
でも、大丈夫です。
最初にも書きましたが、練習すれば2~3カ月ぐらいでできるようになりますから、安心して下さい。
では、最初にも書いたように今回は母音を見ていくことにしましょう。
なお、私はアメリカでアメリカ発音を学びましたので、このサイトの発音はアメリカ発音になります(発音記号は APA (American Phonic Alphabets))。
テレビや映画の影響で一番通じやすい英語発音ですので、身につけてしまえばとても使い勝手が良い発音です。
英語の母音の発音記号の種類
まずは、英語の母音です。
母音の特徴は、
- 発音するとき、舌先をどこかに付けたり離したりせず、唇や喉も閉めたりしていない
- 喉が震える音(有声音)
という点にあります。
試しに「あ」とか「う」とか「おい」とか発音すると、上の特徴がよく分かりますよね。
先ほど、「母音の音は先ほど15種類」と書きましたが、これらはさらに『短母音』と『長母音』に分かれます。
意味は読んだ通り、短い母音と長い母音ですね。
では、それぞれを見ていきましょう。
英語の短母音
英語の短母音は8種類
まずは短母音、8種類です。
日本語よりも多い、ということは、日本語にはない音がある、ということですね。
これらは伸ばさず、短く発音されます。
名前/ 対応アルファベット |
発音記号 | 特徴 |
short-a(短いa) / a | [æ] | アとエの中間(※) |
short-e(短いe) / e | [e] | |
short-i(短いi) / i | [i] | |
short-o(短いo) / o | [a] | アとオの中間(※) |
short-u(短いu) / u | [u] | ウよりも口は広め |
あいまい母音 | [Λ] | 半開き(※) |
open-o / o | [ɔ] | |
あいまい母音 | [ə] | 半開き |
(※)これらの音(3つの『ア』)については後述
最初の5つの音は、それぞれの母音のアルファベットから発生した音ですので、対応するアルファベットが書いてあります。
それ以外は、対応するアルファベットが無いので、それぞれ名前を付けてあります。
その中で、日本語と違う、日本語には無い音について、少し説明してきたいと思います。
日本語にはない、日本語と違う英語の母音発音
まず、あいまい母音と呼ばれる [Λ] と [ə] は、どちらも日本語には無い音で口をうっすら半開きにして『ぅ』と短くうなる音になります。
これはもとからあるアルファベットの音とは違う形で発生した音ですので、対応アルファベットはありません。
また、上の表の母音発音のうち、日本人にとっての難関は(※)が付いた音、「3つのア」でしょう。
発音記号では、[a] と [æ] と [Λ] ですね。
これらは日本人には全部同じ『ア』に聞こえる音で、練習をしないと全部同じに発音されてしまいますし、聞くときにも聞き分けられません。
上の表に少し書いてありますが
- [a](short-o)は「ア」と「オ」の中間
- [æ](short-a)は「ア」と「エ」の中間
- [Λ](あいまい母音)は口を半開き
という感じの発音になります。
これについては、上の説明を見ながら
- cop([a])
- cap([æ])
- cup([Λ])
を言い分けるなどの練習をしてみるといいでしょう。
【cop [kap]、cap [kæp]、cup [kʌp] の発音】
続いては、長母音の発音です。
英語の長母音は7種類
次は長母音、下の7種類です。
名前/アルファベット | 発音記号 | 特徴 |
long-a(長いa)/ a | [ey] | エィ |
long-e(長いe)/ e | [iy] | イー |
long-i(長いi)/ i | [ay] | アィ |
long-o(長いo)/ o | [ow] | オゥ |
long-u(長いu)/ u | [uw] | ウー |
(特になし) | [æw] | short-a(æ) + ウ |
(特になし) | [oy] | オィ |
※上の表中、y は『イ』の音、w は『ウ』の音を表します。
この表を見れば分かるのですが、英語の長母音は日本語「アー」などのように「長く伸ばす音」ではなく、2つの母音がつながった「二重母音」です。
[iy] と [uw] を除き、長く伸ばす音はありません。全て二重母音になっていますね。
そして、どの音も y か w で終わっています。
ここでは「英語には伸ばす母音は無い」ということを覚えておいてください。
このことは、音のつながり(リエゾン)の応用を学ぶときに重要となってきます。
まとめ:英語の母音の発音も知ったうえで練習すれば難しくない
いかがでしたか。
英語の母音の全体像を説明しましたが、最初の「3つのア」の発音などは難しかったかもしれませんね。
でも、基本を知ったうえで練習すれば必ずできるようになりますので、じっくり取り組んでほしいと思います。
次回は子音編へと続きます。
むさし
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