こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。
私は冬生まれなのですが、夏は大好きです。大人でも長~い夏休みが欲しいですね!
さて夏休みと言えば8月ですが、英語の「8月」を発音できますか?
え?書いてある通りに読んでいる?それは困りましたね…。
これも実は「書いてある通りに読まない」単語なんですね。
しかも何かがチグハグな発音です。
では何がチグハグなのか、それを見ていきましょう。
英語の「8月」の発音
8月。和語では葉月(はつき)。
英語では “August” ですね。
ローマ帝国の初代皇帝アウグスティヌスが、自分の名前を入れろ、とゴリ押ししてできたものです。
ではこの “August” の発音はどうでしょうか。
発音記号は [‘agəst] になり、実際の発音はこの通りです(['] は次の母音を強く読むという印、[ə] はあいまい母音)。
なんか変な感じがしませんか?
最初の部分、綴りは Au と2文字なのに発音記号は [a] 1文字 で、しかも [a] なのに音は(あえてカタカナで書けば)「オー」に近い音(実際には違いますが)。
なんかチグハグですよね。
そのチグハグを少し解きほぐしてみます。
8月(August)の発音を細かくみてみると…
[a] の発音は「ア」ではない?
実はこの発音記号 [a] は「ア」の音ではありません。
a と書いてありますが正式な名前は short-o で、アルファベットの o の短母音(短いバージョン)なんです。
ちなみに Short-a の発音記号は [æ] ですね。
[a] は口を大きめに開けて喉の奥で発声する、日本語には無い音です。
「ア」と言えば「ア」、「オ」と言えば「オ」とも言えるかもしれませんね。
そして August の Au 部分というのは、「アウ」でも「オー」でも「オウ」でもなく、この [a](short-o)の音になるわけですね。
なぜ Au と書いて [a] の発音になるのか。それは分かりません。
それは英語の歴史上の謎であり、特に理解する必要はないでしょう。
でもこの発音ルール自体は他の単語にも使えるものですので、覚えておくと非常に便利です。
8月と同じ「綴りと発音の対応関係」の単語
Au と書いて [a] と読む。
確かに書いてある通りには発音しないけれど、それはルールがないこととは違います。
別のルールがある、というだけです(もちろん例外もありますが)。
August と同じ発音をする単語には、例えば次のようなものがありますね。
【author (著者)】
【Austin(オースティン=人名・地名)】
【taught(教えるの過去・過去分詞形)】
これを「アウ」とか「オウ」とか発音すると別の音になってしまいますので、そのような「二重母音」にならないように注意して下さい。
まとめ
いかがでしたか。
今回は英語の「8月」と、そこで出てくる「スペルと発音の対応関係」を説明しました。
本文中でも書いたように、書いてある通りに読まないということと、ルールがないということは違います。
そして今回説明した発音ルールは非常に応用範囲の広く本当に英会話のあちこちに出てきます。
ぜひしっかり練習してモノにしてほしいと思います。
むさし
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