こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。
今回は紛らわしい発音、15と50を比べて解説していきます。
実はこの2つの英単語、音も綴りも似ていますが注意しないといけない違いが色々あるのです。
※この記事中の発音記号はアメリカ発音記号(American Phonic Alphabet: APA)で記載しています。
目次
英語の15と50の発音の違い
英語の「15」の発音
まずは英語の「15」から。盗んだバイクで走り出す年頃ですね。
スペルは “fifteen”、発音記号は [fif’tiyn] となります(iy は e の長母音 long-e です)。
' のマークは「次の音節を強く読むよ」という印ですので、[tiyn] の部分を強く読むわけですね。
発音はこちらの通り。
【「15」の発音】
英語の「50」の発音
次は英語の「50」です。
こちらのスペルは “fifty”、発音記号は [‘fiftiy] ですね。
これらの単語の発音記号、なんか最後に n が付くかどうかじゃん、と思ったあなた。
発音はけっこう違います。
50 の発音はこちら。
【「50」の発音】
英語の15と50を区別するときの最大の違いとは
さて、このように違う15と50の発音ですが、あなたはその違いを説明できるでしょうか?
10秒あげますので、少し考えてみて下さい。
できましたか?それでは答え合わせしましょう。
まず最も大きな違いは「ストレス(アクセント)の位置が違う」ということ。
これは決定的な違いですね。
こちらの記事でも書きましたが、英語を話すうえでイントネーションは超重要です。
英語の発音と同時に、イントネーションにも気を配らないと通じる発音にはなりません。
そしてイントネーションのカギは、どこを強く読むのかという「ストレスの位置」にかかってくるのです。
最大の違いから派生する2つの「小さな」違い
その他に違いは2つあります。
とは言っても、これはイントネーションほど重要ではありません。
まず最初は、15 の最初の “i” は「イ」の音ではない、ということ。
発音記号では “i” ですが、どちらかと言うとはっきり発音しないあいまい母音になります。
こちらの記事にも書きましたが、弱く読むところ(fif の部分)をきちんと発音しようとすると、全体に力が入ってスムーズに発音できなくなってしまいます。
もう1つの違いは、50 のほうでは t が t の音ではなくなる、ということ。
上の音声では、d に近い音になっています。
このような現象を減音(reduction)と言い、アメリカ英語の t の音は8種類がありますので、そのうちに改めて記事で説明したいと思います。
ただし、この t の変化はアメリカ英語特有の現象で、イギリス英語では t は変わらず t の発音になります。
アメリカ英語に慣れている耳には「お、イギリス英語だ」とすぐ分かる特徴ですね。
アメリカ英語とイギリス英語の違いについても、また改めて記事にしていく予定です。
15と50の発音はネイティブでも間違える?
ここまで英語の15と50の発音について説明してきましたが、実はこれネイティブスピーカーでも聞き間違えることがあるんですよね。
ネイティブどうしの会話の途中でも
“Is it one-five(15), or five-zero(50)?”
などと聞いたり聞かれたりすることはしょっちゅうです。
ですので、あなたもどちらだか分からない場合、悩まないで質問してしまいましょう。
また聞き返されても「ネイティブでもよくあること」ですから、「どうしよう、通じなかった」なんてあわてる必要はありません。
なお、実際の英文で使われるとそれぞれこのような発音になります。
イントネーションの違いに注意して聞いてみて下さい。
【15 people went to the party.(15人がそのパーティに行った)】
【50 people went to the party.(50人がそのパーティに行った)】
まとめ
いかがでしたか?
今回は英語の「15」と「50」の発音の違いについて説明しました。
これらの違いは、どちらも「強いところは強く、弱いところは弱く」ということから生まれています。
この「強弱しっかり」はとても大切で、そのためには弱いところを弱くサッと発音して流すことが重要ですので、強弱をしっかりつけて練習してみてほしいと思います。
むさし
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