英語のリスニングとスピーキング、どちらを優先克服すべき?

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英語のリスニングとスピーキングは、どちらが優先?

英語が話せない、という場合、英語を聞き取ることも話すことも難しく感じてしまいます。

そんなとき、どちらもできなければならない、という気になって空回りし、どちらから手を付けていいか分からなくなる。そんな経験はありませんか。

結局は両方できてしまえばいいのですが、時間やエネルギーなどのリソースは無限ではありませんから、力技で両方やる、というわけにはいかないこともありますよね。

では、そのようなときに、英語のリスニングとスピーキングのどちらを優先して取り組んでいくのか。今回の記事では、その問題について考えていきます。

英語のリスニングとスピーキングの優先順位

リスニングとスピーキング、どちらが優先?

聞き取ることと、話すこと。英会話のサイトなどを見ていると、正反対の意見が複数見られます。

ある人は『聞き取れないと話せない』と言い、あるブログでは『話せないと聞き取れない』と書いてある。あなたも、調べてみて混乱したのではないでしょうか。

どちらもそれぞれ理由がある意見でしょうが、ずばり私の結論を言えば『スピーキングが優先』です。話す力が向上すれば、それに伴って聞く力も向上していきます。

英語を話す力が上がれば、英語を聞く力も上がってくる

英語を話す力が上がれば、英語を聞く力も上がってくる


その逆は、ある程度のレベルに達した人が耳で聞いた表現を自分に取り込んでいく、という状態であり、英語が話せない人の選ぶ方法ではありません。

英会話はスピーキングが優先の理由

ではなぜ、スピーキングが優先なのか。そしてなぜ、スピーキング力が上がると、リスニング力も上がるのか。

それにはいくつかの理由があります。

英会話のための体づくり

まずは、話す練習によって英会話のための体が作られる、という点です。

他の記事にも何度か書いていることですが、英会話は体を使った実技科目です。したがって、英語をスムーズに話すためには英語を話す筋肉と、その筋肉を動かす神経の発達が必要です。

これはスポーツと同じですので、問題なく理解できるでしょう。

知識を使うことで強固に体に刻み込む

次に、話すことによって自分の持っている知識を積極的に使う練習となるからです。

先ほど『実技科目』と書きましたが、実技科目であれば『できてナンボ』なわけです。サッカーのルールを知っていても、サッカーができるわけではありません。それと同じです。

実技科目では、『知っている』を『できる』にする必要がある

実技科目では、『知っている』を『できる』にする必要がある


そして、知識を使うことによって体に刻み込まれ、考えなくても感覚レベルでできるようになるのです。聞いているだけでは、こうはなりません。

発音練習はリスニングにも効果大

最後は、発音練習はスピーキングだけでなく、リスニングにも非常に効果のある一石二鳥の練習法である、という点です。

英語の発音を、見よう見まねではなくきちんと学んで練習すると、あなたの脳の中に『英語の音を処理する脳回路』が作られていきます。

この脳回路は英語の音を処理するためには必要であり、『簡単な英語が聞き取れない』という場合には、この回路がないことが原因です。

参考記事:

https://eikaiwa4toeic700.com/training/essential-training/effective-listening-training/

このように、きちんとした発音練習を行うことはリスニングの練習にもなりますので、上の体づくり、知識の刻み込み、という点と併せれば『スピーキングが優先』という結論になります。

そして、英語の音を聞き取る力と、英語をしっかり理解する力はスピーキングで鍛えることができますので、話す力が向上することによって聞く力も向上するのです。

具体的な練習方法は?

では具体的なスピーキングの練習方法ですが、いきなり英会話教室へ行くことはおすすめしません。

なぜなら、なにも訓練されていない人が行っても得るものは少なく、逆に話せずに落ち込む、という結果が待ち受けているからです。

参考記事:

https://eikaiwa4toeic700.com/training/essential-training/effective-english-speaking-training/

上の記事では、英会話教室に行かなくても一人でできるスピーキングの練習方法を紹介していますが、基本はこちらの記事に書いてあるように、『自分ひとりで』練習、ということになります。

その方法であれば、誰かに予定を合わせる必要もなく、自分のタイミングで練習ができます。もちろん、自分の好きなだけ練習することも可能です。

また、英語の発音に関しては、きちんとしたトレーナーや教材を選んで練習をすることを強くおすすめしますが、まずはこちらの記事から英語発音の基礎(の基礎)を学んで練習してみてもいいかもしれません。

参考記事:

https://eikaiwa4toeic700.com/training/essential-training/work-on-your-accent/

この英語発音の基礎(の基礎)だけでも、英語の話し方、そして聞き取りは大きく違ってきます。しかし基礎(の基礎)部分だけですので、その後はきちんと練習をしていきましょう。

まとめ

ここまでの内容を、下に3点でまとめます。

  • 英語のリスニングとスピーキングでは、スピーキングの練習が優先。
  • 英語を聞く力は、英語を話す力が向上すれば向上してくる。
  • 英語を話す練習は、自分一人で行う練習が基本。また、英語の発音は、見よう見まねではなく、きちんと基本から学んで練習すべき。

英語の練習は、実はそれぞれが密接に関連しており、ある練習が別の効果をもたらしてくれることもあります。

英語が話せない、聞き取れない、と悩んでいるのであれば、まずはスピーキングから入って英会話力をアップさせていきましょう。

あなたが英会話をモノにし、あなたの望む未来を手に入れることを、私は応援しています。

MUSASHI

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