これぞオーストラリア英語?豪政府がこだわった問題表現とは

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今から数年前のことですが、非常に衝撃的な広告を見かけたことがあります。

え、コアラのヌード写真?

いえいえ、それは全然やばくないですよね。

写真というよりも、その「表現」がヤバかった広告です。

それはオーストラリア観光局が作成した、オーストラリア観光の宣伝ポスターでした。

その中では、オーストラリアのビーチを背景に、ビキニの女性が立ってこちらを向いています。

そして大きな文字で「あなた、一体どこにいるの?」という意味の英語が書いてあるのですが、その表現が騒動を巻き起こしまうことになったのでした。

私も初めてみたときには、「これはアウトじゃない?」と思ってしまったほど、衝撃的でしたね。

その表現とは一体…。

騒動のもととなったオーストラリア流表現とは

さてその問題表現。それは

“Where the bloody hell are you?”

という表現でした。

“the bloody hell”・・・直訳すれば「血まみれの地獄」ですね。

これは、いったいどこに」という感じに “Where” を強めるために入れる表現です。

これはどんな言語でもあることですが、単純に “Where are you?” と言わず、”Where” などの疑問詞の後に強める意味の言葉を入れることは、英会話でもよく見られます。

例えば

“Who in the world wants a product like this?”

であれば、いったい誰がこんな製品欲しいと思うんだ?」という「誰が」を強める言い方になりますね。

またアメリカでは

“What the heck is this?”

と、“heck” を使うことも多いです。

この表現ではまずい言葉を2連発

ただ、やはり人前で使っていい言葉といけない言葉があり、“the hell” というのは単語自体でもけっこうアウトです。

これを使うと悪態をつく言い方になったりするので、当然いい言葉ではありません。

“Who the hell are you?”

と言えば、見知らぬ相手に対して「てめぇは一体誰だ」と聞いているような感じになりますし、

“What the hell is going on!?”

であれば、「まったく、一体どうなってんだよ!?」と状況や相手に悪態ついてる感じですね。

さらには、イギリス系の英語で使われる強めの言葉 “bloody(血まみれ)” が入っています。

これはイギリス英語では “very”“pretty” と同じく強めの言葉として使われる場合があります(It’s bloody good. など)が、あまりいい言葉として見られてないらしいんですね。

その2つの「良くない」単語が入ってしまっているわけですから、世間、特にイギリスでは苦情や抗議があったそうです。

なお、英語では very 以外にも色々な強め言葉があり、こちらの記事でそのような表現を紹介しています。

【参考記事】

veryだけじゃない?グッと強める・強調する英会話表現いろいろ

オーストラリア政府の意地

しかしオーストラリア観光局は「これは非常にオーストラリア的な表現であり、他の言葉では置き換えられない」と言って、この表現を取り下げなかったとのこと。

さすが、と言っていいのかどうか、良く分かりませんが・・・

ちなみに当時、オーストラリア観光局は、

http://www.wherethebloodyhellareyou.com/

というサイトまで立ち上げており、この表現にかけた本気さ(?)を知ることができますね。

http://www.wherethebloodyhellareyou.com/

http://www.wherethebloodyhellareyou.com/

このアドレスは今でも有効ですが、今では当たり障りのない観光ページへ移動します。

うーん、やはり今では問題あり、という判断になってしまったのでしょうか・・・。残念。

以上、小ネタでした。

追記:

この記事を書いた後、記事一覧で確認したら、なんと記事が消えていました!

ない、時間使って書いた記事が、どこにもない!

思わず、口にしてしまいましたよ、

“Where the bloody hell is it!?”

と。。。

幸い、なぜかゴミ箱に入っていたのを発見したので、すぐさま戻して事なきを得ましたが・・・あぶない、あぶない。

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