「弁護士」の英語発音:ここまで綴りと一致しないのはアリ?

目安時間:約 11分

椅子に座る弁護士 英語の発音は?
こんにちは、闘う海外サラリーマン むさしです。

 

 

今回のお題は「弁護士」。この単語の英語発音を考えていきます。

 

実はこれ、本当にスペルと発音が一致しないんですよね。

 

それはもう、ここまで一致しないのも珍しい、というぐらいに。

 

そんな「弁護士」の発音にも応用できる部分があるので、その発音ルールを見ていくことにしましょう。

 

 

 

このサイトで発音を紹介している英単語まとめ

 

 

 

「弁護士」の英語発音

 

恐ろしい(?)アメリカの弁護士たち

有名な話ですが、アメリカでは弁護士が余るほどいて、それがアメリカが訴訟社会になった大きな原因、と言われています。

 

依頼人をけしかけて誰かを訴えさせ、賠償金が取れたら何割かをもらう、というビジネスモデルが確立されているそうなんですね。

 

 

 

 

そんな恐ろしい(?)アメリカン弁護士たち(いい人もいっぱいいますよ、念のため)ですが、英語ではどう発音するのでしょうか。

 

弁護士の英語のスペルは “lawyer” ですね。

 

よく「ロイヤー」とカタカナでは書きますが、本当にそのように発音されているのでしょうか。

 

 

 

 

 

確かに発音されていますね。では発音記号を見てみましょう。

 

発音記号は [‘loyər] となってますので、最後の [ər] の部分を除けば「ロイヤー」に近い、と言えるでしょう([oy] は二重母音「オイ」の発音記号)。

 

 

 

 

「弁護士」を表す他の英単語と発音

なお「弁護士」を表す英単語には他に “attorney” という言葉があります。

 

実際には全部同じ「弁護士」という意味で使われているんですが、正確には “lawyer” は「法律を学んだ人」であり「資格を持った弁護士」とは限らないんですね。

 

そのような法律上正しい「弁護士」は “attorney” であるわけです。

 

 

 

 

attorney の発音は次のようになります(発音記号は宿題です)。

 

 

 

 

 

 

なぜ弁護士の綴りと発音は一致しない?

再び “lawyer” の発音に戻りますが、この “lawyer” という英単語、究極に綴りと発音が食い違ってますよね。

 

“awy” という綴りで  [oy] と読むなんて、知らなければ逆立ちしても出てきません(逆立ちして思いつくものでありませんが)。

 

ではどうしてこんなにも違うんでしょうか。

 

 

 

 

私は知りません。

 

掘り下げたら面白いかもしれませんが、そこまでの気持ちもエネルギーもありません。

 

それは「そういうものだ」と割り切って覚えていくしかないですね。

 

 

 

 

 

でも、日本語の漢字の読みもそういう「知らないと読めない」のがいっぱいありますから、漢字の読みよりもマシ、と思うと覚えやすくなりますよ(本当)。

 

 

 

 

ここで応用:それでは「法律」の英語発音は?

 

実はほとんどの日本人が間違える発音

上で見たように “lawyer” の発音は [‘loyər] でしたが、「法律」はどうなるのか見ていきたいと思います。

 

実はこの単語、ほとんどの日本人が間違える発音なんですね。

 

 

 

 

「法律」は英語では “law”

 

多くの場合、”low(低い)” とゴッチャになります。

 

それぞれを比べて聞いてみて下さい。

 

【law(法律)】

 

 

【low(低い)】

 

 

 

 

 

最初 “law(法律)”の発音記号は [‘la] です。

 

一方、二番目の単語 “low(低い)”の発音記号は [‘low] になります。

 

分かりやすく差をつけたのもありますが、この2つは発音が違いますよね。

 

 

 

 

まず最初のポイントは、”law(法律)” は「短母音」、”low(低い)” は「二重母音」である、ということ。

 

特に “low(低い)” の方は、「オウ」と口をしっかりすぼめて終わります。

 

 

 

 

次のポイントは、口の開け方が違う、という点。

 

これは使われている母音の違いなのですが、[a] の音は「ア」ではありません

 

口をもっと大きめに開ける、「ア」と「オ」の中間の英語独特の音です。

 

それに対して “low” で使われている [o] は、まあまあ日本語の「オ」と近い音です。

 

 

 

 

実はこの “aw” 、これまたスペルと一致しない発音なのですが、実はこれは応用の利く発音でもあるんですね。

 

それを次に見ていきたいと思います。

 

 

 

 

スペルと対応しない発音だけど応用の利く “aw”

この “aw” 発音、実は非常によく使われていて応用範囲の広い発音です。

 

例えば、次のような単語が考えられます。

 

  • awesome(すごい)
  • flaw(欠陥)
  • coleslaw(コールスローサラダ)

 

 

 

 

 

上の単語は全部、"aw" の部分を [a] で発音していますね。

 

特に "coleslaw" などは、最初の母音は [ow]、次が [a] と紛らわしい母音が続いてますので、いい練習になると思います。

 

今後は ”aw” の入っている単語は [a] で発音する、ということを意識していると、だんだんと発音が身についてきます。

 

 

 

 

 

まとめ:弁護士よりも「法律」の発音の方が大事?

いかがでしたか。

 

今回は「弁護士」の発音から出発して、「法律」の発音とその応用を説明しました。

 

 

 

 

 

はっきり言うと、弁護士の発音は特殊と言えば特殊ですが、簡単ですし応用も利かないのでそんなに練習する必要はありません

 

でも「法律」の発音は非常に大切なポイントを含んでいますので、ぜひしっかりと練習して身につけていってほしいと思います。

 

 

 

 

むさし

 

 

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