《Have an apple?》英語発音で重要な「音の結合(リエゾン)」は実は奥深いのです

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英語発音の結合は奥が深い

英語の『発音』を向上させる練習方法、今回のテーマは『音の結合(リエゾン)』です。

英語ではこれが普通に起こり、通じる英語発音のためには非常に重要です。

でも、日本の英語教育ではリエゾンについてあまり教わりませんし、教わったとしても「リエゾン=子音の後ろに母音がくっつく形」しか紹介されませんよね。

実は英語の音の結合は、このようなパターンだけではないんです。

え、これも?という特殊なリエゾンも存在します。

そこで今回の記事では、日本の英語教育では教わらない、奥深い(?)英語の結合(リエゾン)の本当の姿を紹介していきたいと思います。

※2017年3月11日に加筆修正しました。

そもそも「英語発音の結合(リエゾン)」ってなに?

英語発音の結合(リエゾン)とは、2つの音が同時に、あるいは続いて発音されることにより、くっついて別の音になる現象です。

典型的なリエゾンの例としては、古くは

It’s a Sony.

の『イッツァ』の部分とか、最近では

I have an apple

を『アィハヴァナッポゥ』と言ったりするのが挙げられますね。

日本語にはありませんが、このように「音どうしがくっつく」というのは、英語の特徴の一つです。

余談ですが、実は日本語でも、古い時代(奈良~平安初期)辺りまでそのようなことがあったらしい、という話を聞いたことがあります。

今でも『観音』や『因縁』(どちらも『ん』と次の母音が結合している)などの古い仏教用語に、その名残を見ることができるそうです(因縁は不良用語ではなく、仏教用語ですよ!)。

ちなみにリエゾンとは(確か)フランス語から来た単語で、「協力」といった意味を持っています。

英語とは離れますが、日本企業が外国に駐在員事務所を置いて現地の情報を集めたり、現地の客先のサポートを担当させるような場合、そのような事務所のことを「リエゾン事務所」と呼んだりすることがあります。

まさに、本社の業務に「協力」しているわけですね。

英語発音のリエゾンは何通りもある

英語発音のリエゾンと言えば『子音+母音』だけ?

初めにも書きましたが、英語は日本語とは違い、音どうしがくっ付いて別の音になることが普通です。

しかし通常は、リエゾンというと上に書いたような『子音+母音』のパターンが思い浮かぶのではないでしょうか。

でも考えてみれば、結合の組み合わせパターンは本当は4つあるはずですよね。

それは

  1. 母音+母音
  2. 母音+子音
  3. 子音+母音
  4. 子音+子音

の4通りです。

このうち、『子音+母音』はすでにおなじみですね。

また、『母音+子音』の場合には、特に結合は起こりませんから、普通に発音すればいいだけです。

そうすると残ったのは、『母音+母音』『子音+子音』。

別に大したことなさそうじゃん、と思ったあなた。

大間違いです!!

実はこの2つも音の結合が起こる組み合わせで、それも『子音+母音』よりも注意が必要です。

特に『子音+子音』の場合、これができたら発音練習は卒業、いや免許皆伝というぐらい、実は難しい話なんですね。

この『子音+子音』のリエゾンパターンは説明が複雑になりそうなので、別記事で改めて説明することにしたいと思います。

子音+y(準母音)の特殊なリエゾンパターン

さて、厳密には母音ではないですが、特定の子音の後ろに準母音である y が来る場合には、特殊なリエゾンが起こります(アメリカ英語だけかもしれませんが)。

そのパターンを書いてみますと

  • t + y = ch (Nice to meet you. など)
  • d + y = j (Did you / Would you など)
  • s + y = sh (I miss you. など)
  • z + y = zh (Where is your car? など)

になります。

ただ、TOEIC の音声や英会話教材などを聞いていると、

Nice to meet you.

ty を「ミートュー」のように発音し、2つを混ぜて ch の音(ミーチュー)にしていないこともよくあります。

教材なので丁寧に発音しているのかもしれませんが、混ぜるのが気持ち悪い、と思う人はそのままでもいいかもしれません。この辺りはお好みでどうぞ。

ただ、アメリカ英語的には、混ぜるのが普通ですね。

英語発音のリエゾン:見知らぬ音が発生する『母音+母音』のパターン

母音+母音のリエゾンに発生する「別の音」はどこから?

さて次は『母音+母音』のリエゾンです。

日本語では『あお』とか『うえ』とか言っても音がくっついたり変化したりしませんから、今ひとつピンとこないかもしれません。

しかし英語では、この場合には別の音が紛れ込むことが頻繁に起こります。

例1:Go aheadに紛れ込む音

まず例を挙げてみましょう。

“Go ahead(お先にどうぞ)” という場合です。

この場合、goahead の間に小さい “w” の音が入ります。

あえてカタカナで書けば、『ゴゥヘッド』という感じになります。

このワ行の音、一体どこから来たのでしょうか。

これは、発音記号で書くと理由が説明できます。

“Go ahead” を発音記号で書くと /gowəhed/ となります。

これを見ると分かるように、すでに途中に w が入っていますよね。

では一体、この w はどこから?

英語の長母音=二重母音が「見知らぬ音」の原因

実は、go の母音は長母音、つまり二重母音で /ow/ の音(オゥ)になります。

英語の長母音については、以前英語発音の概要の記事で「英語の長母音は伸ばすのではなく二重母音になる。そして、二重母音は y か w で終わると書きました。

そのことが、母音+母音の結合に影響し、 /ow/w と次の母音 /ə/ がくっついて、の音が生まれるわけですね。

英語の長母音(二重母音)については、下の記事で全体像を説明しています。

「英語の発音をよくする方法:コツは『知る』こと。全体像を知れば上達も難しくない!」の二重母音の項目へ

例2:No ideaには、2つの音が紛れ込む

もう一つ例を挙げます。

No idea(分からない)

こちらは、ワ行の音とヤ行の音が生まれます。

あえてカタカナで書けば、『ノゥディ』という感じになりますね。

これも、発音記号で見てみましょう。

この英文を発音記号で書けば、/nowaydiyə/ になります。

Noo(/ow/)ideae(/iy/)も、ともに二重母音ですので、それぞれの wy が次の母音とくっついて、ワ行の音やヤ行の音が発生するわけですね。

英語は自分で発音できるようになると聞き取れる

このようなパターンは、気を付ければいくらでも見つけることができます。

そして、あなたが自分の英語発音に気を配り、自分でできるようになると相手の発音も聞き取れるようになります。

発音を聞き取るには、まず自分ができるようになること。

それを目指して練習してみましょう。

英語のリスニング上達法については、下の記事でこれ以上ないほどに詳しく説明してますので、ぜひ目を通してみて下さい。

英語リスニング究極のコツと上達法-2つの聞き取れない原因を断つ!

英語発音のリエゾン:日本人には最も難しい『子音+子音』のパターン

最後は、実は日本人にとって最も強敵である『子音+子音』のパターンです。

なぜ難しいのか。

それは、日本語を母国語とする人は間に余計な母音を入れずに子音だけを連続して発音することが苦手だからです。

というか、そんなこと考えたことありませんよね。

日本語は常に母音が入りますから、難しいのは当然です。

今はできなくても気にしないでください。

さて、そのように難しい『子音+子音』のリエゾンパターンですが、説明を始めると長くなりますので、こちらは別記事に分けたいと思います(現在鋭意作成中)。

まとめ

今回紹介した特殊なリエゾンは、あなたにとって新しいことであるため、吸収するのに時間がかかるかもしれません。

でも、それで構いません。

練習すれば、必ずできるようになり、通じる英語発音に一歩近づくことができます。

また、この記事でも他の記事でも繰り返し書いていることですが、英語を聞き取れるようになるためには自分が発音できるようになることが最も効果的です。

上で紹介した記事でも書いていますが、発音練習を繰り返すことによって、自分の脳の中に英語の音を処理する回路が作られていくのです。

英語の音声を聞いているだけでは、この脳回路は作られません。

発音練習は、英語リスニング上達のカギ。

英語の発音については、下の記事で基礎から解説をしています(発音編とリズム編に分かれています)。

発音編:英語の発音をよくする方法:コツは『知る』こと。全体像を知れば上達も難しくない!【保存版】

リズム編:プロ直伝!英語発音の本当のコツ、リズムとイントネーションの解説&練習方法!

発音練習で英語が聞き取れるようになったら、もう英会話は怖くありませんね。

『英会話が得意な自分』に生まれ変わり、英会話をモノにするのも目前です。

あなたが英会話をモノにし、あなたの望む未来を手に入れることを、私は応援しています。

MUSASHI

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