ネイティブ英会話フレーズの暗記はムダ?本当の上達法とは

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ネイティブの英会話フレーズを暗記しても英語は話せるようにならない

~ある日の会話~

登場人物:美紀さん(英会話を身につけて海外に飛び出したい野望系女子)、Bob(私の元同僚のアメリカ人)

むさし
美紀さん

最近、英会話の調子はどう?

美紀
実はそれでちょっと悩みがあって…

最近、いろんなサイトとか本でネイティブの英会話フレーズを覚えたりしてるんだけど、いざ話そうとすると、なかなか上手くいかないのよね…。

なんか上達している気がしないんだけど…。

むさし
「英会話あるある」だね。
Bob
おい、それって日本人が英会話上達しない典型的なパターンだぞ。
美紀
えぇぇ、マジで?
Bob
そうさ、cool な英会話フレーズを覚えるのは手っ取り早い上達法に見えるけど、それだけで色々と自由に話せるわけじゃないんだ。

俺の経験でも、「特定の場面では流暢だけど、それ以外だと全然話せない」なんて例を山ほど見てきたぜ。

で、やってもやっても話せないから自信をなくす魔のループに入っちまうのさ。

むさし
相変わらず Bob は口悪いよな。

でも言ってることは正しいよ。

僕もそれは日本人に多い失敗例だと思うし、僕自身も昔は同じ失敗をしてたんだ

美紀
え、じゃあどうすれば…?
むさし
それは自分で考えてよ、なんて言ったら「み〇もんた」みたいになっちゃうな。

じゃあ今回は、本当に英会話上達するには何が必要なのか、それを考えていくことにしようか。

ネイティブの英会話表現を暗記しても話せなかった私

実は私も持っている「ネイティブ英語表現本」

実は私もネイティブ英会話フレーズ集を持っている

このように言っている私も、実はネイティブ英語表現の本を持っています。

そのタイトルは「ネイティブ英語の10か条」という、ディビット・セインさんの本で、今から6年ぐらい前に買ったと思います。

この本を買った当時の私はアメリカのある会社で働いており、仕事でも日常生活でも英語が必要でした。

しかし、TOEIC はそれなりに高得点だったのにあまりにも英語が話せず、英会話恐怖症になってしまっていました。

その一方で、英語でのコミュニケーションについては年度評価でも指摘され改善を要求されていて、本当に困っていたんですね。

英会話を上達させる方法を求めて日系の書店や通販サイトを巡っていたところ、この本を見つけて購入したのでした。

ネイティブフレーズに新鮮な驚きを感じたけど…

この本の宣伝をするわけではありませんが、読んでみると「おお、こう言うんだ」という新鮮な驚きがありましたね。

例えば、

  • 「もちろん」は単なる “Sure.” ではなく “Sure thing.” と言う、とか、
  • 「いい考えだね」“Sounds like a plan!”

など、自然でカジュアルな表現が色々と紹介されていました。

今でも時々引っ張り出しては読んでいます。

でも、私はこの本を読んでも話せるようになりませんでした。

なぜネイティブ英語表現を覚えても話せなかった?

ダメだしする女性 ネイティブの英会話フレーズを覚えても話せるようにはならない

なぜか。

それは、このような表現を覚えても特定の場面でしか使えないものがほとんどで、自分の言いたいことを自由に英語にして口から出すことには程遠かったからです。

このような本は、そのように「言いたいことが英語にできる」ことができてから、表現をさらに磨くため必要となるもの。

相づちだけ流暢でも、言いたいこと自体が(完璧な英語じゃないにしても)それなりに言えないと、意味はありません。

それよりも前に、自分で英文を組み立てて口から出す力が絶対に必要になるんですね。

それが、私がこの本での失敗から得た教訓です。

では、ネイティブの使う英会話フレーズに頼らずに英語をどう話せばいいのでしょうか。

次はその点を考えていきたいと思います。

英会話フレーズに頼らずに英語を話すことは可能?

実際の英会話はこんな感じ

上で言っていることがどういうことか、実際の英語で説明したいと思います。

下の動画は、私のお気に入りのコメディ “King of Queens” の一場面です。

この場面では、主人公の Doug(若い方)が、奥さんが遅くなるのでピザを注文しようとし、奥さんのお父さんである Arthur(老人の方)と口論になるシーンです。

この動画ではどのような表現が使われているのか、それを見ていきましょう。

全部のセリフを書いていると長くなりますので、前半部分のセリフを下に載せていきます。

Doug (D): Ok honey, alright then see you at around 10. Alright, bye-bye.(OK、ハニー、じゃあ10時ごろに)

D: Listen, Carrie is not gonna make it home for dinner, so I’m gonna, I’m gonna order some pizza.(あのさ、キャリーは今晩、夕飯に帰ってこないからピザを注文するよ)

Arthur (A): From where?(どこから?)

D: From Sal’s.(サルズから)

A: Sal’s? Have you lost your mind?(サルズ?気でも違ったのか!?)

D: Ok, not Sal’s. But from where?(オーケー、サルズはやめとくよ。じゃあどこからさ?)

A: A neighborhood joint called Domino’s.(近所の、ドノってピザ屋からだ(ミを強く発音))

D: Domino’s?(…ひょっとしてミノ?(ドを強く発音))

A: Yeah, that’s it.(ああ、そこだ)

D: Alright, what’s the number?(分かったよ。電話番号は?)

A: It’s 1-718-11-68-011.

D: Look, I have way too many numbers, okay?(ちょっと待った。番号多すぎなんだけど)

A: I gave you the area code!(市外局番も入っとるんだ!)

D: We’re in the area code! I don’t need to dial it!(同じ市外局番の中だっての!ダイヤルする必要ないだろ!)

だんだんヒートアップしてきましたね。

この後、電話番号を巡ってさらにトンチンカンなやり取りが続き、最後は両方ともキレてしまいます。

これを見ると分かると思いますが、この一連のセリフはどれも簡単な普通の英語ばかりですよね。

実は、ここに一つ重要な点があります。

実際の英会話は基本的に「文法通りの普通の文」

実際の英会話はネイティブ流の慣用表現だけではない
上のセリフを見てみると分かると思いますが、この中で慣用句的な表現は、最初の

  • Make it home(家に戻る)

と、Sal’sからピザを取る、と言ったときのArthurのセリフに使われている

  • Lose one’s mind(正気を失う、気が違う)

の2つだけです。

残りのセリフは、多少主語などが省略されたりはしていますが、基本的には文法通りに作られた普通の文ですよね。

最後に Doug がキレてしまった場面でも

D: I already dialed the 6!  I can’t go back in time and slip a 1 in!(もう6をダイヤルしちまったよ!今から時間をさかのぼって1を入れられないだろ!)

A: Well, whose fault is that!(おい、そりゃいったい誰のせいなんだ!?)

というセリフで、何も難しい表現やネイティブ流表現などは出てきません。

スピードが速いので聞き取るのは苦労しますが。

「英語が話せるようになる」ために本当に必要な力

ここまできたら、もう気づいているかもしれません。

英語を話すために必要な力とは「普通に、なんの変哲もない英文を文法通りに作って話せる」ということ。

まずはそれが、英語を話すうえでの根本、基盤になります。

私の経験でも、実際の英会話はほとんどの場合(感覚的には8割ぐらい)このような「なんの変哲もない」文法通りの普通の英文なんですね。

確かにネイティブ流の表現を混ぜれば流暢に聞こえますが、それは普通に英文を作るうえでのおまけであって、全体のごく一部でしかありません。

ではどうすれば、その力が身につくのか?

次に、その方法を考えていきたいと思います。

実はあなたは基本的な英語力で話すことができる(練習すれば)

英語で話す2人の女性 実は簡単な英語で話すことができる

中学で習った英語で話せるようにならない理由

これはよく言われることですが、英会話フレーズなんて頭に詰め込まなくても、実は中学校で習った英語の基礎で話せるようになります。

でも「そうは言われても・・・」と、あなたは思うかもしれませんね。

今までそれができなかった理由は、実は3つあります。

それは

  1. 基本的な英語の仕組・ルールが身についていない
  2. 自分で英文を組み立てる練習をしていない
  3. 英文が作れても口が動かない

という3点。

これはあなたの英語レベルによって、1から3まで全部だったり3だけだったりするかもしれませんが、これらの原因を退治していくことによって、あなたは英語が話せるようになるわけです。

理由1:基本的な英語の仕組・ルールが身についていない

まず最初の理由は、中学レベルの英語が身についていないこと。

先ほどから書いているように、英語を話せるようになるには、まず「基本通りの英文が作って話せる」ことが必要です。

そのためには、基本的な英語の仕組やルールを知る必要がありますよね。

これが無いと、そもそも英文が組み立てられません。

理由2:自分で英文を組み立てる練習が足りない

2つ目は、中学レベルの英語は大丈夫だけど英文を組み立てる練習をしてこなかったこと。

練習をしないと英文を組み立てるのに時間がかかり、言いたいことを形にできない状態になってしまいます。

その結果、単語を並べただけの英語になってしまったり、無口になってしまったりして、英会話にならなくなってしまうわけです。

理由3:英文が作れても口が動かない

もう1つは、言いたいことが英語で組み立てられても、きちんと口が動かないことです。

これは、普段から英語を口に出す練習が足りないことが原因です。

スポーツでも同じですが、普段から体を動かしていないと、実際の場では使い物になりませんよね。

普段から体(=口)を動かして英語を話す練習をするから脳に英語回路が作られていき、考えたことが英語で話せるようになるわけです。

日ごろから英語を口にすることで、英語を話す脳回路が作られる

Image by dream designs @ FreeDigitalPhotos.net

英語が話せない原因を解決するための練習方法

上で挙げた3つの原因を退治していくには、「英語の基本ルールを身につけること」「英語の基本ルールを使う練習をすること」の両方が必要です。

ではそれぞれについて、どのような練習をすればよいのでしょうか。

基本的な英語の仕組・ルールを身につける

最初のポイントを克服するには、中学英語の復習です。

中学校の教科書を暗記するぐらい復習するのがおすすめですね。

中学英語レベルが全く分からない、という状態では、何をやってもザルで水をすくう結果となってしまいます。

基本ルールを使う練習をする

バレーの練習 英会話の上達には基本を使う練習が必要

■英語で独り言を言う

上で挙げた基本ルールは、知っているだけでは意味がありません。

知識は使えてこそ意味があるわけですね。

そのような力を付けるには、まずは自分で英文を作り出す「英作文」の練習が絶対に必要です。

英作文の問題集をこなす、あるいは、身の回りのことを英語で言ってみる口頭英作文(英語で独り言)をすることで英作文力を鍛えることができます。

「瞬間英作文」などは、とても人気がある練習方法ですよね。

一人でいる時間はとにかくブツブツ口頭英作文、ぐらいの姿勢で取り組むと、英会話はグングンと上達していきます。

私はそれを「英会話のシャドーボクシング」と呼んでいるのですが、英語が話せる人に話すと多くの人が「それだ!」と同意してくれる、とても効果的な方法です。

【参考記事】

どうすれば英語が喋れるの?英会話シャドーボクシングのすすめ

■英語を話す体作り

強そうな男性 英会話のための体作り
また、発音練習による「英会話のための体づくり」もとても効果的ですね。

特に発音練習(発音矯正)を行うと、様々な知識が音として脳に定着していきます。

そして、文法や表現などの「知識」を英会話という「技術」に変えるには、非常に効果的な方法になります。

【参考記事】

即効果あり!英語の発音練習に取り組む3つのメリットとは

でも場合によってはネイティブ表現も取り入れるべし

さて、この記事では今まで「ネイティブの英会話表現の丸暗記なんてムダ」と力説していますが、ここで今までとは逆のことを言いますね。

逆とはつまり、「場合によってはネイティブ表現も練習に取り入れると効果的」ということ。

あなたの顔に?マークが出ているのが手に取るように分かりますが、詳しく説明するとこういうことです。

ネイティブの英会話表現の暗記がムダとなる場合、それは次のような場合の話です。

  • 英語の基礎力がない
  • フレーズ丸暗記で、使いまわす練習を意識していない

逆に、基本を身につけたうえで「使うこと」を意識して自分の英会話に取り込むなら、そのようなネイティブ表現を覚えることは、英会話に大きくプラスになるんですね。

そのような場合、こちらの記事で挙げている3種類のネイティブ英語表現を押さえると英会話力を大きく伸ばすことができます。

【参考記事】

ネイティブの英語表現は使えない?英会話に役立てる3つのポイント

ただ、繰り返しになりますが、これは基本が身についている段階になってからの話です。

基本通りの文がパッと作れないうちは、まずはその練習が優先となります。

まとめ

今回は、「ネイティブ英会話フレーズの丸暗記」ではなく、本当の意味で英会話が上達する方法について説明してきました。

最初の方にも書いた通り、普通の英会話のほとんどは何の変哲もない、文法通りの英語でできています。

ですので、基本の英文法通りに組み立てた「何の変哲もない英文」が作れることが英会話をモノにする重要なポイントなんですね。

英会話フレーズ覚えたけど相変わらず話せない、という場合には、この記事で紹介した通り、まずは基本を固めることを、強く強くおすすめします。

そのような「英語の基本」をしっかりと理解して使いこなしたいけど、どこからやればいいのか不安…という場合には、【Advanced Beginner】という教材がおすすめです。

この教材は中学レベルの基本的事項をしっかり固めて「理解して使いこなす」方法を動画で説明してくれる教材。

最近はやりの「英文法不要!英会話フレーズを真似るだけ!」系の教材とは正反対の、「自分で英文を組み立てる力」が付けるための教材ですね。

こちらの記事では、その良い点だけでなく注意点も含めて詳しくレビューしていますので、参考にしてみて下さい。

【参考記事】

英会話初心者が失敗する原因から解決する「おすすめ王道教材」を徹底レビュー

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