『英語喉50のメソッド』は効果的な英語発音の方法なのか?私の経験と感想

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『英語喉 50の法則』は効果的な英語発音の方法なのか?

今回の記事では、『英語喉 50の法則』という英語発音の教本の効果について取り上げます。

この本は、川上一秋さんという方が『本当のネイティブの発音方法』について詳しく説明した本で、世に出たときに話題を呼んだ本です。

この本は、今までの英語発音関連の本とはかなり異なっているため、色々と議論を呼んだ本でもありました。

賛否両論を呼んだ本であるため、本当に効果的なのか、どのような効果があるのか、あなたも疑問に思っているかもしれませんね。

そこで今回は、私個人の経験から『英語喉 50の法則』についての感想を述べたいと思います。

なお、私は現在この本を手元に持っておらず、この記事は5年以上前の記憶を頼りに書いていますので、記載が正確ではないかもしれない箇所があることを、初めにお断りしておきます。

『英語喉 50の法則』の説明と効果について

最初にも書きましたが、この本は川上一秋さんという方(アメリカ在住とのことです)が『ネイティブスピーカーの本当の発音方法』を研究し、書籍にまとめたものです。

本書の概要について、Amazonから説明を引用します(改行を適宜加えています)。

日本人は、英語発音と聞き取り能力において苦労してきました。これは日本人の能力のせいではなく、長い間ある勘違いをしていたことが原因です。

ずばり、英語は喉で発音するものなのです。

(中略)

これまでの日本人の英語の喋りかたは、ワルツで盆踊りを踊っているようなものだったのです。

実は3ビートさえこころがけておけば、これまで強調されてきたイントネーションとかアクセントの位置などは全て忘れてもよいのです。

本書では、英語ネイティブがしている喉発音、そして3 ビートを理解し、練習してもらいます。

短期間で、英語ネイティブと同じ発音が身につき、音の聞き取りが100%できるようになります。

ここでの主張は以下の通り。

  • ネイティブスピーカーの発音は喉発音
  • これまで強調されてきたイントネーションとかアクセントの位置などは全て忘れてもよい
  • 聞き取りが100%できるようになる

この本のテーマは、題名にもなっているように『英語の喉発音』、より正確に言えば『英語を喉の奥で発音する』ということです。

そして、それさえできれば、英語発音については全て解決、他は全て忘れてもよい、ぐらいまで書いています。

今までの内容をくつがえす、全く新しい内容ですね。

そのため、この本は発売当初から様々な議論を呼びました。

『英語喉はトンデモ本』という意見もあるが

私の『英語喉』との出会いと第一印象

『英語喉 50の法則』には、出版直後ではありませんでしたが、今から5年以上前に自分の英語発音に苦しんでいた頃、アメリカの某日系書店で出会いました。

その本を見たとき、『これは今までになかった本だ!』と感じ、ちょっと割高でしたがすぐに購入したことを覚えています。

その『今までになかった』という部分が他の多くの人にも衝撃であったようで、この本は多くの議論や批判を呼んだのでした。

その内容を紹介することは、この記事の目的ではありませんので省略します。

ですが、この本の内容について、私自身が『同意できる部分』『それは違うんじゃない?』と思う部分があることは事実ですので、それぞれを紹介してきたいと思います。

自分の英語発音に悩んでいた頃に『英語喉 50の法則』を本屋で発見して購入

『英語喉』について同意できる部分

英語は口をリラックスさせて喉の奥で発音する

まず、私がこの本に巡り合ったときに感じたのは『そう、英語は喉の奥で発音するんだよ!』ということでした。

これは私がこの本に出合う前から(無意識的に)薄々感じていたことで、それがようやく言語化された、という感じでした。

ですので私は、口をリラックスさせて喉の奥で発音する、という部分には大いに同意です(私の考えている喉の奥と、著者の言う部分は正確には違うかもしれませんが)。

英語の発音練習はリスニングの向上に直結する

次に同意する点は、英語の発音練習はリスニングの向上に直結する、という点です。

正直に言うと、私は『聞いて慣れる』的なリスニング練習は時間のムダと考えています。

それは、音についての知識なしに受け身で聞いているだけ、という練習(とも呼べない)方法だからです。

それでは英語の音を処理する脳回路は作り上げられません。

それよりも、発音の基本を学び、自分がそれができるように練習することが、英語の音を処理する脳回路を作り上げ、英語の聞き取りを可能にするのです。

なお、リスニングの上達方法については、こちらの記事で詳しく説明していますので、参考にしてみて下さい。

参考記事:英語リスニング究極のコツと上達法-2つの聞き取れない原因を断つ!

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『英語喉』について同意できない部分

ですが、その他の部分については同意できない部分も色々とあります。

喉発音で全て解決、ではない

まず最初の点は、喉発音ができれば後は気にしなくてもよい、という点です。

つまり、音を発音する際の口の形、舌の位置などは発音に関係ない、ということです。

だいぶ前の記憶ではありますが、そのような趣旨であったような印象が残っています。

ですが、そんなことはありません。

喉で発声する、ということはいいとしても、子音では口の形や舌の位置が非常に大切です。

特に r の発音なんて、口の形が全てです。

この点が、私が英語喉を読み、その後本格的に発音矯正を行ったときに疑問に感じた点ですね。

個々の音(発音記号)が正確に発音できても、それだけでは英単語や英文を正しく読むことはできない

次は、個々の音(発音記号)レベルでは正しく発音できても、それだけでは英単語や英文を正しく読むことはできない、という点です。

なぜなら、英語、特にアメリカ英語は『書いてある通りに発音されない』からです。

同じ a でも、catafathera は違う母音です。また、coffeeobrothero も違う母音になります。

このように、英語では文字と音は一致しないことが一般的です。

また、イントネーションやストレス(強弱)によっても音は変化します。

さらには、英文を読むうえでは単語が連続することによる『音の連結』によっても音は変化します。

その結果、個々の音(発音記号)が正確に発音できるだけでは、発音記号が無い状態ではどのような発音になるか分からず、実際の英単語や英文には対応できない結果となってしまいます。

なによりも『リズム>発音』という認識がない

私がこの『英語喉』で紹介されているメソッドについて同意できない最大の点は、発音を重視するあまり『リズムは発音よりも大事』という認識がない点です。

この点についてはこのブログでも繰り返し書いていますが、通じる英語発音の最も大切な要素は、発音そのものではなく英語を読むときの『リズム』です。

参考記事:プロ直伝!発音記号より簡単に英語発音をよくする矯正のコツ

プロ直伝!発音記号より簡単に英語発音をよくする矯正のコツ《英語発音の基礎シリーズ1》
今回の記事では、リスニングと並び日本人にとって大きな壁となっている、英語発音をよくする矯正のコツを紹介します。 あなたも英語の...

発音がよくても、リズムが日本語のままでは通じません。

逆に発音が多少まずくても、英語のリズムで話すほうが、よっぽど通じやすくなります。

実際、私は発音矯正でリズムから習ったのですが、話すときのリズムを正しく変えただけで聞き返されることがグンっと減りました。

その後、英語の音(発音)を練習し、より通じる英語を話す力、そして聞き取る力を向上させていくことができました。

日本人の英語発音が通じないというのは、必ずしも発音の問題だけではないのです。

上の記事にも書きましたが、『リズム>発音』という認識なしに発音だけ練習する、というのは、日本人の多くが陥る『発音練習の落とし穴』です。

あなたが本当に通じる発音を身につけたいならば、英語のリズムをまず身につける必要があります。

英語のリズムについては、次の記事で詳しく掘り下げて説明していますので、ぜひ読んでみて下さい。

参考記事:プロ直伝!英語発音の本当のコツ、リズムとイントネーションの解説&練習方法!

結局、英語喉は効果的な英語発音の方法なのか?

英語喉の効果に関する私の結論

以上のとおり、『英語喉 50のメソッド』について同意できる点、同意できない点を述べてきました。

結局、英語喉は効果的な英語発音の方法なのでしょうか。

私の結論としては、個人的には役に立った印象はない、というところですね。

最大の理由は、上にも書いたように『リズム>発音』という認識がない、ということです。

英会話にはイントネーションやアクセントは必要ない?

上に挙げた Amazon の説明文では『イントネーションやアクセントの位置など忘れてもいい』と書いてありますが、私に言わせればそれは全くの間違いです。

通じる英語発音の最重要項目はリズムであり、リズムはイントネーションとアクセント(ここでは強弱の意味)が基本になるのです。

英文を読む、あるいは英語を話すときには、どこを強く読むのか、ということを最初に判断し、それによってどのような発音になるのか、どのようなリズムで読むのか、が決定されます(実際には練習すれば、ここまで考えなくてもできるようになりますが)。

このような考えに立って英語環境で普段から英語を話している私からすると、イントネーションとリズムを無視しても通じる発音になる、というのは、どう考えても無理のある話ですね。

本当に通じる英語の発音を身につけるための方法とは

先にも書きましたが、英語を話すうえでの優先順位は『リズム>発音』です。

もちろん発音も極めて大事なのですが、それでもリズムの方が重要です。

あなたが英語を話す機会や必要があり、本当に通じるように英語を話したいのであれば、発音だけに執着するのではなく、リズムも含めたより広い観点で『アクセント(訛り)矯正』をすることがおすすめです。

私のブログでも、英語のリズム、そして個々の発音について、基本的な内容を次の記事で紹介しています。

参考記事:

プロ直伝!英語発音の本当のコツ、リズムとイントネーションの解説&練習方法!

英語の発音記号攻略のコツは『知る』こと。全体像を知れば上達も難しくない!【保存版】

これらの記事では、私がプロの発音矯正トレーナーから体系的に学んだことを説明していますので、あなたの発音を劇的によくするのに必ず役立ちます。

そして、あなたが本当に通じる英語発音を身につければ、英語を話すときにも自信を持って話せますし、それは英会話をモノにする大きなジャンプ台になるのです。

あなたが英会話をモノにし、あなたの望む未来を手に入れることを、私は応援しています。

MUSASHI

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