ネイティブ英会話フレーズの暗記はムダ!本当の上達法とは?

この記事を読む時間: 9

ネイティブの英会話フレーズを暗記しても英語は話せるようにならない

英語が話せるようになりたい、英語が話せない自分とサヨナラしたい。

そう思って英会話フレーズを暗記しても、話せるようにならなかった・・・

そんな経験、ありますよね?

ネイティブスピーカーの使う自然なフレーズ集などは、英会話の練習として人気ですが、使い方を間違えると逆効果です。

英会話フレーズを覚えることが英会話の練習だと考えていると、英語は話せるようになりません。

そして、勉強しても話せずに自信もやる気も失う、という魔のループに入ってしまうのです。

今回の記事では、どうやって魔のループから脱出して前に進むか、という点について考えていきます。

※2016年12月15日に加筆修正しました。

TOEIC高得点でも、ネイティブの英会話表現を暗記しても話せなかった私

実は私も持っている『ネイティブ英語表現本』

このように言っている私も、実はネイティブ英語表現の本を持っています。

そのタイトルは『ネイティブ英語の10か条』という、ディビット・セインさんの本です。

実は私もネイティブ英会話フレーズ集を持っている

当時の私はアメリカのある会社で働いており、仕事でも日常生活でも英語が必要だったのにあまりにも英語が話せず(TOEICは900点台でしたが)、英会話恐怖症になってしまっていました。

そして英語でのコミュニケーションについては、年度評価でも指摘されて改善を要求されており、非常に困っていたのです。

英会話を上達させる方法を求めて日系の書店や通販サイトを巡っていたところ、この本を見つけて購入したのでした。

この本の宣伝をするわけではありませんが、読んでみると『おお、こう言うんだ』という驚きがありましたね。

例えば、『もちろん』は単なる “Sure.” ではなく “Sure thing.” と言う、とか、『いい考えだね』は “Sounds like a plan!” など、自然でカジュアルな表現が色々と紹介されていました。

今でも時々引っ張り出しては読んでいます。

なぜ私はネイティブ英語表現を覚えても話せなかったのか?

でも、私はこの本を読んでも話せるようになりませんでした。

なぜか。

それは、このような表現を覚えても、自分の言いたいことを自由に英語にして口から出すことには程遠かったからです。

中には使い回せる表現もありましたが、ネイティブ流の相槌や挨拶などを覚えても、言いたいことを自由に言えることにはつながらないのです。

このような本は、そのように『言いたいことが英語にできる』ことができてから、表現をさらに磨くため必要となるもの。

それよりも前に、自分で英文を組み立てて口から出す力が絶対に必要

それが、私がこの本での失敗から得た教訓です。

英会話フレーズに頼らずに英語を話すことは可能?

実際の英会話はこんな感じ

上で言っていることがどういうことか、実際の英語で説明したいと思います。

下の動画は、私のお気に入りのコメディ “King of Queens” の一場面です。

この場面では、主人公の Doug(若い方)が、奥さんが遅くなるのでピザを注文しようとし、奥さんのお父さんである Arthur(老人の方)と口論になるシーンです。

この動画ではどのような表現が使われているのか、それを見ていきましょう。

全部のセリフを書いていると長くなりますので、前半部分のセリフを下に載せていきます。

Doug (D): Ok honey, alright then see you at around 10. Alright, bye-bye.(OK、ハニー、じゃあ10時ごろな)

D: Listen, Carrie is not gonna make it home for dinner, so I’m gonna, I’m gonna order some pizza.(キャリーは今晩、夕飯に帰ってこないからピザを注文するよ)

Arthur (A): From where?(どこから?)

D: From Sal’s.(サルズから)

A: Sal’s? Have you lost your mind?(サルズ?気でも違ったのか!?)

D: Ok, not Sal’s. But from where?(オーケー、サルズはやめとくよ。じゃあどこから?)

A: A neighborhood joint called Domino’s.(近所の、ドミノ(i を強く発音)っていうところからだ)

D: Domino’s?(ドミノ(最初のoを強く発音)?)

A: Yeah, that’s it.(ああ、そこだ)

D: Alright, what’s the number?(分かった。電話番号は?)

A: 1-718-11-68-011.

D: Look, I have way too many numbers, okay?(ちょっと待った。番号多すぎなんだけど)

A: I gave you the area code!(市外局番も入っとるんだ!)

D: When in the area code, I don’t need to dial it!(同じ市外局番の中だったら、ダイヤルする必要ないだろ!)

だんだんヒートアップしてきましたね。

この後、電話番号を巡ってさらにトンチンカンなやり取りが続き、両方ともキレてしまいます。

これを見れば分かりますが、この一連のセリフはどれも簡単な英語ばかりですよね。

実は、ここに一つ重要な点があります。

実際の英会話はネイティブ流の慣用表現ばかりではない

上のセリフを見てみると分かると思いますが、この中で慣用句的な表現は、最初の

Make it home(家に戻る)

と、Sal’sからピザを取る、と言ったときのArthurのセリフに使われている

Lose one’s mind(正気を失う、気が違う)

の2つだけです。

残りのセリフは、多少主語などが省略されたりはしていますが、基本的には文法通りに作られた普通の文ですよね。

最後に Doug がキレてしまった場面でも

D: I already dialed the 6!  I can’t go back in time and slip a 1 in!(もう6をダイヤルしちまったよ!今から時間をさかのぼって1を入れられないだろ!)

A: Well, whose fault is that!(おい、そりゃいったい誰のせいなんだ!?)

というセリフで、何も難しい表現やネイティブ流表現などは出てきません。

スピードが速いので聞き取るのは苦労しますが。

実際の英会話はネイティブ流の慣用表現だけではない

『英語が話せるようになる』ために本当に必要な力とは?

もちろん、この辺りは話す人によって多少は違ってくるかもしれません。

しかし私の経験でも、実際の英会話はこのように『なんの変哲もない』文法通りの普通の英文がほとんどです。

たまにネイティブ流の表現を混ぜれば流暢に聞こえますが、それは普通に英語を作るうえでのおまけです。

普通に、なんの変哲もない英文を文法通りに作って話せる。

それこそが英語を話すことの本質です。

次ページでは、本当の英会話上達法『自分で英語を話す力の鍛え方』を紹介していきます。

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