英語の聞き取りに必須!英語を英語のまま理解するには?

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英語を英語のまま理解する力は英会話に必須

英語で何か言われたとき、速すぎて聞き取れない!と思ってひるんだり落ち込んだりすることは、あなたにも経験があると思います。

これは、音として聞き取れない、ということもありますが、聞いた英語をそのまま理解していく力が必要とされることも、大きな原因です。

これは『英語を英語のまま理解する』という力ですが、どうやって鍛えればよいのかよく分からない、というのが正直なところでしょう。

そこで今回の記事では、取り組み方がよく分からない『英語のまま理解する力』の鍛え方について考えていきたいと思います。

また、私が独自に考案した、どこにも書いていない練習方法も紹介していきます。

英語を英語のまま理解するカギは、実は意外なところにあるのです。

英語を英語のまま理解する、とは

2種類の『英語のまま理解』する

英語を英語のまま理解する。

なにやら、英会話の奥義のように聞こえ、一生の仕事のように思えてしまいますが、これも分解して考えると鍛え方の糸口が見えてきます。

複雑そうなことも、分解することで糸口が見えてくる

複雑そうなことも、分解することで糸口が見えてくる


この『英語のまま理解する』ということは、実は次の2つの側面を持っているのです。

  • 英文を『英語の語順のまま』理解する
  • 英単語・英語表現を『日本語に訳さずに』理解する

どうでしょうか。

今まで何となく口にされてきた『英語のまま理解する』ということが、実は全く違うものを一緒くたにしてきたのです。

そのことが、これを難しいものに見せてきたのも事実です。

では、それぞれについて、もう少し掘り下げて考えていきましょう。

英文を『英語の語順のまま』理解する

英語を英語の語順のまま理解する、ということは、英語を聞いてスムーズに理解するために絶対に必要な能力です。

実際の英会話では、頭の中で「え~と、これが主語で、これが・・・」などと考えている時間はありません。

そして、英文を読むときに英語の語順のまま理解することができなければ、聞いたときにも当然理解できないのです。

英語を英語のまま理解するには、英語の語順で理解することが必要

英語を英語のまま理解するには、英語の語順で理解することが必要


ですので、まずは英文を読むときに『英語の語順のまま』理解する練習をしていきましょう。

その場合の練習方法としては、次のような方法が挙げられます。

  • スラッシュリーディング
  • カッコ書きリーディング

それぞれについては、後ほど説明をしていきます。

英単語・英語表現を『日本語に訳さずに』理解する

もう一つの『英語のまま理解する』は、英単語・英語表現は『日本語に訳さずに』理解する、ということです。

これは、英単語や英語表現の訳語がすぐに出てくる、ということとは多少違います。

もちろん、日本語の訳語がパッと出てくる、というのも、英語を理解することには役に立ちます。

しかし、訳語を詰め込むよりも『英語をイメージで理解・記憶する』ということを積み重ねることで、日本語に訳すプロセスを省略して英語の理解のスピードを向上させることができるのです。

英語をイメージで理解することで、日本語に訳すプロセスを省略し理解の速度が上がる

英語をイメージで理解することで、日本語に訳すプロセスを省略し理解の速度を上げられる


その方法としては、『想像力を駆使しながら英単語・英語表現を覚える』という方法が効果的です。具体的な方法については後述します。

英語を『英語の語順で』理解する

スラッシュリーディングとカッコ書きリーディング

英語を英語の語順のまま理解するには、『英語の語順感覚』を身につけることが必要です。

その方法として、スラッシュリーディングカッコ書きリーディングを挙げられます。

スラッシュリーディングはよく目にする方法でしょう。英文を『一定のつながりを持ったカタマリ』に区切って読んでいく練習です。

一方、カッコ書きリーディングは私が独自に考案した方法で、英文の構造を理解して意味をつかむ方法です。

それでは、それぞれの練習方法について説明していきます。

スラッシュリーディングで『意味のカタマリ』を把握する練習

スラッシュリーディングは、英文読解などで用いられる読み方で、長い文をいくつかのかたまり(チャンク)分けて読んでいく方法です。

この方法では、文を意味的につながっている単位に分けて理解していきますので、慣れてくると長い文でも小分けにすることで理解がしやすくなります。

そしてそのようなトレーニングを重ねていくことで、英語を聞くときにも単語のつながりや切れ目が分かるようになっていくのです。

スラッシュリーディングを重ねることで、単語のつながりがつかめるようになる

スラッシュリーディングを重ねることで、単語のつながりがつかめるようになる


例えば次の英文は、ある小さい町のアートフェスティバルに出展された絵が、ちょっとこれは・・・というレベルで審査員達が『うへぇ』と思ってしまっているシーンです。

この英文を、このようにチャンクに分けて読んでいきます。

Clara,in trying to grasp / what she was looking at /, and trying not to  / make the obvious comparisons /, felt that / it was a little like / a cave drawing / put on canvas.

Louise Penny著 ”Still Life” Page 4

このようにすると、「Claraは/~を掴もうとする努力の中/彼女が見ているもの/そして~しないように努力する中/分かり切った比較をする/~と感じた/これはのようだ/洞窟の壁画/カンバスに置かれた」という形で分解されます。

もう少し日本語らしい語順にすると、「Claraは、自分が見ているものを理解し、また分かりきった比較(=他の人よりダメという評価)をしないようにする努力の中で、この絵は洞窟の壁画をカンバスに置き換えたもの(=壁の落書レベル)のように感じた」となるでしょうか。

実際には、スラッシュリーディングは『どこからどこまでが一つのカタマリか』を掴むものであり、日本語に訳すことは重要ではありません。

逆に、いちいち日本語に直していると分かりにくくなってしまう、という問題もあります。

ですので、スラッシュで区切った後に日本語に訳さずに英文の内容をイメージしていくことが、英語を『英語の語順のまま』理解することにつながります。

日本語に訳さずにイメージで理解することが、英語の語順のまま理解することにつながる

日本語に訳さずにイメージで理解することが、英語の語順のまま理解することにつながる


意味的なかたまりを把握することと並行し、次のカッコ書きリーディングも使って『誰が(何が)どうした』を把握する練習をしてみると、英語の語順で理解する練習効果が高まります。

カッコ書きリーディングで『英文の構造』を把握する練習

カッコ書きリーディングというのは、英文を主要部分とそうでない部分(=装飾部分)にわけ、装飾部分をカッコで囲む読み方です。

このように、英文を主要部分と飾りに分けることで、最も重要な『何がどうした』の部分を把握する読み方です。

何を隠そう、これは私が大学受験時代に発明した(というか思いついた)方法で、この方法で英文読解に取り組んでから、英文の構造を見抜くことが楽になりました。

カッコ書きリーディングは『文の構造』を見抜く力を鍛える

カッコ書きリーディングは『文の構造』を見抜く力を鍛える / Image by renjith krishnan@freedigitalphotos.net


また先ほどと同じ例文で考えていきます。

Clara(, in trying to grasp [what she was looking at], and trying not to [make the obvious comparisons,]) felt that (it was [a little] like a cave drawing [put on canvas]).

Louise Penny著 ”Still Life” Page 4

この文では、修飾語句が色々と付いてはいますが、結局『Claraは~と感じた』がメインの部分なのです。

実際に私がこの英文を読んでいる時には、”, in trying ~”と始まったところから、『あ、これは飾り部分だな』という意識に切り替わり、それが一段落したところで『ここからメイン部分だな』という意識に切り替わります。

その『意識の切り替わり』が、カッコ書きという形で表されるのです。

カッコ書きリーディングでは、主要部と飾りの切り替わりを意識して読む

カッコ書きリーディングでは、主要部と飾りの切り替わりを意識して読む


また、途中、”what she was ~”という関係詞が出てきた時点で、『これはgraspの目的語だから、まだまだ飾り部分の一部だな』と考え、こちらもひとかたまりにしてカッコに入れています。

最後の”put on canvas”は”drawing”の付け足された修飾語句、つまり『飾りの飾り』なので、当然カッコ書きの中に入ります。

私が英語で会話をしている時のことを考えてみると、このようなカッコ書きを頭の中で無意識に行っているように思います。

実際の英会話では、専門的な難しい会話にならない限り、そこまで長文にはなりにくいですが、それでも関係詞が入って複雑になることはよくあります。

そのようなとき、このようなトレーニングを日頃から行っていると、聞いた英文の『何がどうした』をつかみ、飾りがどこにどう付いているのか、パッと理解できるようになっていきます。

結局のところ、英語に限らず会話を理解する、ということの根本は『何が(誰が)どうした』の部分です。

そして、その重要部分を意識して真っ先に押さえる練習として、カッコ書きリーディングは非常に効果的な練習方法なのです(手前みそですが)。

英単語・英語表現を『日本語に訳さずに』理解する

英語をイメージで理解するために想像力を使う、とは

英単語・英語表現を日本語に訳さずに理解する、という方法として、『想像力を駆使しながら英単語・英語表現を覚える』という方法を紹介しました。

これはピンとこない言い方かもしれませんが、別の言い方をすれば、『英単語や英語表現の入った例文を、それが使われている場面のイメージごと覚える』ということです。

英語表現を場面ごとイメージで覚えることで、英語をイメージで理解できるようになる

英語表現を場面ごとイメージで覚えることで、英語をイメージで理解できるようになる


いや、もっと正確な言い方をすれば、『英文を、その場面をイメージしながら、覚えるぐらいまで繰り返し読む』ということになります。

そしてそのような英文が自分の中にストックされていくと、段々と英語表現が体にしみ込んできて、すぐに分かる、使えるようになっていくのです。

英文を自分の中にストックしてしみ込ませる練習法については、こちらの記事に詳しく書いてありますので、参考にしてみて下さい。

英会話力が伸びない・・英会話力を急上昇させる秘策とは?
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生の英語に触れることが上達の早道

単語集などで単語を学習することは、例えるなら魚や動物の模型を見ているようなもの。一方、例文はその魚や動物が実際に動いている様子を見るようなものです。

ですが、実際に動いているとは言っても、水族館や動物園で見るのと、実際の自然環境で見るのとでは、その効果が違いますよね。

生の英語に触れることは、自然界で実際に動いている動物の観察と同じ

生の英語に触れることは、自然界で実際に動いている動物を見ることと同じ


生の英語と言っても、必ずしも英語の音声でなくてはいけない、とは限りません。

小説など、ネイティブがネイティブ向けに書いたものを読む、ということも、実際に生きて動いている英語に触れることと同じです。

この方法は、聞き取りのための英文ストックも兼ねて挑戦してみてほしい練習の一つです。

具体的な英文読書の方法

上で書いたように、英語の読書は『英単語や英語表現をイメージで理解する』練習として、非常に効果的です。

そして、そのストックがあなたの英会話力の急上昇にもつながっていきます。

英語のストックが英会話力の急上昇につながる

英語のストックが英会話力の急上昇につながる


小学校の国語の授業などで、教科書や本を読まされた経験はあなたも持っているはずですが、あのような読書も『様々な表現に触れて自分の中にストックする』という効果があります。

その結果、表現の幅が広がったり、理解力が上がったりするわけです。

英語についても同じです。様々な英文に触れて自分の中にストックしていくことで、様々な表現が蓄積され、英語の理解力が上がっていくのです。

その場合には、次の点に注意して取り組んでいって下さい。

  • 題材は、話の流れのあるもの、何かについて英語で書かれたものを選ぶ(新聞記事、コラム、雑誌、小説など)
  • 音読する
  • 辞書は使わないで読む

では、それぞれの項目について説明をしていきましょう。

英文題材の選び方

まず題材についてですが、英語の参考書ではなく話の流れがあるものの方が、英文のストックという効果が見込まれます。

話の流れに乗り、イメージをしながら読むことで、イメージと英文が結び付いて記憶に定着しやすくなります。

内容は何でもよく、自分の興味のあるものや関連のあるものを選ぶと、より入り込んで読むことができるでしょう。

この場合、可能な限り『ネイティブがネイティブ向けに書いたもの』を選ぶことがポイントです。

次の記事では、無料で読める英語小説サイトを紹介していますので、参考にしてみて下さい。

無料で英会話上達できる方法!英語小説サイト3選
今回の記事では、英語の小説サイトについて触れたいと思います。 一般に『英会話の練習=誰かと会話』と思われがちなので、英会話に読...

英文は音読する

次に音読ですが、これは説明の必要はないでしょう。普段から口慣らしをすることは英会話練習の基本です。

周りに人がいない時には必ず音読、人がいる場合には一人になる時間を作って音読、を心がけて下さい。

辞書を使わずに読む練習

実際の英会話では辞書を調べながら聞くことはできない

最後は、辞書を使わない、ということです。少なくとも、最初に読む場合には辞書を使わずに読んで、分からないところは後で調べるようにして下さい。

英文を読む際に辞書を使う、使わない、ということについては様々な意見がありますが、私は『すぐに辞書に手が伸びる人は、前後から想像する力が不十分』と考えています。

すぐに辞書に頼る人は、前後から推測する力が不十分

すぐに辞書に頼る人は、前後から推測する力が不十分


実際の会話では、知らない単語に出くわすことは非常によくあります。その度に辞書を引いたり調べたりはできません(聞き返すことはできるでしょうが)。

前後から想像する力が不十分な場合、そのような単語が出てきたことでパニックにもなりかねません。そして話の流れに乗れなくなってしまいます。

この問題は、まずは辞書を使わないで読む、という練習で克服することができます。

知らない単語が出てきた場合でも、涼しい顔して読み進めることができる。単語力の充実と平行して、そのような力を鍛えていきましょう。

辞書を使わずに読むことで、分からない単語があっても涼しい顔をして進む力がつく

辞書を使わずに読むことで、分からない単語があっても涼しい顔をして進む力がつく


ちなみに、アメリカの会社で働いていたとき、英語が母国語でない同僚数名と『相手の英語が分からなかったとき、いかに分からないと思わせないで聞き返すか』というテクニックの話で盛り上がったことがあります。

みんな英語が堪能なように見えて、自分と同じように苦労しているんだなぁ、と思い、ますます親近感がわいた瞬間でした。

まとめ

ここまでの内容を、以下に3点でまとめます。

  • 英語の聞き取りには、『英語を英語のまま理解する』力が必要。
  • 『英語を英語のまま理解する』ということは、英語を『英語の語順のまま』理解する、という側面と、英単語・英語表現を『日本語に訳さずに』理解する、という2つの側面がある。
  • 英語の語順のまま理解するには、スラッシュリーディングやカッコ書きリーディングが効果的であり、日本語に訳さずに理解するには、小説などの音読が効果的。

英語を英語のまま理解できるようになると、速いと思っていた英語が実はそれほど速いわけではない、ということに気が付きます。

その気づきが自信を生み、あなたが英会話をモノにすることへ一歩近づくことになるのです。

あなたが英会話をモノにし、望む未来を手に入れることを、私は応援しています。

MUSASHI

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