英語の発音は難しい?実は7割は「適当発音」で大丈夫!《英語発音の基礎シリーズ3》

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英語発音は難しい?7割は適当発音

英語発音は難しい。そう思っていませんか?

口を曲げて『ウェュ(well)』だの『ベェァンビ(Bambi)』だの言ってるけど、日本語に無い音が多すぎてできないよー!

というのが、あなたの本音ではないでしょうか。

そんな、英語の発音で苦労しているあなたにいいことを教えましょう。

実は、英語の母音のほとんど(70~80%)は「適当発音」でいいって知っていましたか?

ウソのようですけど、本当です。私が体験済みです。

英語では、全部の音をきちんと発音する必要なんてありません。逆に、全部きちんと発音しようとすると英語らしくなくなり、それこそ通じなくなってしまいます。

今、あなたの頭はマークでいっぱいかもしれませんね。

それでは、「適当発音でいい」ということがどういうことか、見ていくことにしましょう。

英語の適当発音ってどういうこと?

実は英語は発音を犠牲にして○○を守る言語

英語の発音で「発音よりも重要」なものとは?

最初に断っておきますと、英語の発音は非常に大切です。

そして、この適当発音も「正しい英語の発音」の一部です(正式な名前もあります)。

でも、こちらの記事でも書いているように、英語では発音よりも大切なものがあるんですね。

それは何かといいますと・・・ずばり「リズムとイントネーション」です。

実はこの「リズム>発音」が英語を話すときの真実であり、このシリーズの初回でも触れています。

参考記事:プロ直伝!発音記号より簡単に英語発音をよくする矯正のコツ

発音は英語を話すうえで犠牲になりがち

英語で最も重要とされるリズムについては、こちらのこちらの記事で詳しく説明していますが、リズムを守ろうとするあまりに発音が犠牲になることがよくあります。

というよりも、発音を犠牲にしてでもリズムを守る言語なんですね、英語というものは。

参考記事:プロ直伝!英語発音の本当のコツ、リズムとイントネーションの解説&練習方法!

このことが、英語の発音と聞き取りに、非常に大きな影響を与えています。

英語が聞き取れないのは適当発音のせい

あなたも、英語(特にアメリカ英語)の音声を聞いていて、強く発音している部分以外の部分は、早口でゴニョゴニョ言っていて聞き取れない、という経験があるはずです。

あれは、実はリズムの谷間のため、とにかくリズム優先で適当な発音で流しているんですね。

つまり、はじめからきちんと発音していないので、聞き取れないのです。

書いてあると分かるのに、音声だと聞き取れない・・・という悩み、ありますよね。

これも大体は適当発音のせい。でも、悩まなくても大丈夫です。

こちらの記事にも書いていますが、英語の聞き取りは自分が発音できるようになるにつれて上達します。

参考記事:英語リスニング究極のコツと上達法!聞き取れない原因から解決

ですので、今のあなたが適当発音が聞き取れないとしても、自分もできるように練習することで聞き取れるようになるのです。

このことは、私が経験済みですので、自信を持って断言できます。

英語の適当発音は英語でもっともよく使われる音

適当発音は英語発音のカギ

この適当発音、英語(特にアメリカ英語)では最も使われている音である、と言っても過言ではありません。

この音をマスターすると、あなたの英語発音が通じやすくなるだけでなく、英語発音自体が楽になります。

特に、適当発音でいい、と考えることで気が楽になるんですよね。

私もこれを覚えてからアメリカ生活を楽しめるようになりました。

これだけでも、いかにこの音が重要か分かりますよね。

英語の適当発音は日本の英語教育では教わらない!

これほど重要な音なのですが、なぜか日本の英語教育では教わりません(それ以前に、教えられる人がいないのでしょうが)。

それでは、日本では教わらない『通じる英語発音最大のコツ』である適当発音を紹介していきましょう。

英語の適当発音:英語で最も重要な音

その名は『schwa』。一体何者?

英語を話すうえで最も重要で、最もよく使われるという適当発音。実は、正式な名前があります。

その名は『schwa(シュワ)』

ですがこの schwa という言葉、あなたはおそらく聞いたことがないと思います。

これは日本では『あいまい母音』と言われている音で、発音記号では “e” が逆さまになった形(/ə/)をしています。これなら見たことはあるでしょう。

音は、そうですね、答えにくい質問をされ、口を半開きにして『ぅ』と声を短く漏らす感じでしょうか。

schwa /ə/ の発音

あいまい母音は見たことあるけれども、それが『英語で一番重要な音』と言われても、ピンとこないですよね。

それどころか、初めて聞いた話でびっくりしたかも知れませんね。

これには、日本の英語教育では教わらない、ある非常に重要な発音ルールが関係しています。

日本の英語教育では教わらない『英語発音の変化』ルール

母音発音の「弱音化」とは

実は英語には、『ストレスの無い短母音は(原則として)schwa に変化する』という非常に重要な音の変化のルールがあります(もちろん例外も山ほどあります)。

これだけでは「なんのこっちゃ」でしょうから、もう少し詳しく説明していきましょう。

英語は日本語と違って「強弱アクセント」と言われますね(日本語は高低アクセント)。

1つの単語の中に、強く読む部分と弱く部分があり、1つの文の中にも強く読む部分と弱く読む部分があるわけです。

この強く読むところを「ストレス(日本ではアクセントと言われますが)」と呼ぶのですが、それ以外、つまり弱く読む部分は、その反動でとことん弱く発音されます。

それこそ、きちんと発音されないレベルまで弱くなってしまうわけですね。

その結果、適当発音である schwa に変化し、本来の音と違って発音されるということが起こります。

このことを、弱音化( reduction of sound )と呼び、英語を話すうえでは非常に重要なルールとなります。

日本の英語教育では全く教わりませんが、「強い部分はしっかり強く、弱い部分はとことん弱くを頭の片隅に入れておいてください。

英語発音の「弱音化」の例

例えば、次の単語を見て下さい。単語の後ろの /…/ は発音記号、’ マークは「次の音節を強く読むよ」という印です。

American /ə-ˈmer-ə-kən/

この単語のストレスは m の後ろの e にあり、その部分はしっかりとした “e” の短母音(エに近い音)で発音されます。

ですが、他の音はどうでしょうか。全部が “e” が逆さまになった形、つまり schwa に変わっています。

もとの音や綴りがどうだったか、関係ありません。全部 schwa に弱音化してしまっています。

そして、はっきりもしっかりもしない適当発音でごまかしてしまうわけですね。

あえてカタカナで表せば「ゥルクン」に近くなります。間違っても「アリカン」にはなりません。

英語ではほとんどの母音がschwaで発音されるという事実

上の例では、4つの母音のうち3つ、実に75%が schwa になっています。

よく言えば省エネ、その実は手抜きですね。

あなたも試しに、“American” を e 以外の音を schwa(口を半開きで『ぅ』と短く漏らす音)で発音してみると、全部をしっかり発音するよりも楽なうえにそれらしく聞こえることが分かるでしょう。

単語の長短や単語自体のストレスの有無も考えると、実際の英文では一般的に母音全体の約70~80%が schwa として発音されると言われています。

なお、長母音(二重母音)はストレスが無い場合にも schwa に変化せず、単純に弱く・低く・短く発音されます。

※母音の種類(短母音・長母音)については、こちらに詳しく説明しています。

参考記事:英語の発音記号攻略のコツは『知る』こと。全体像を知れば上達も難しくない!【保存版】

schwa こそがネイティブ発音の正体

これがネイティブの『適当発音・手抜き発音』の正体です。と同時に、あなたの英会話を劇的に変化させるカギになるのです。

私は初めて schwa というものを知ったとき、『あ、全部しっかり発音しなくてもいいんだ』と気が楽になりました。

ストレスのある部分だけしっかり発音し、あとは適当発音でいい。

素晴らしいじゃありませんか。

この適当、手抜き発音を覚えると英語を話すことがグンと楽になります。そしてschwaは、単語だけでなく文を読むときには、影の主役としてさらに重要となってきます。

英語の文を読む、英語を話すときのリズムと適当発音の関係については、こちらの記事をどうぞ。

参考記事:プロ直伝!英語発音の本当のコツ、リズムとイントネーションの解説&練習方法!

「発音が難しい英単語○選」などの情報は役に立たない

ブログをはじめネット上には、英会話や英語発音に関する情報がたくさん見つかりますね。

でも、その中には「これって役に立つの?」という情報もあることも事実。

そのような役立たない情報の一つが「発音が難しい単語○選」などの情報です。

これらの単語は、確かに発音が難しく、ネイティブスピーカーでも間違ったりするものが多いです。

このような難しい発音ができるようになれば、確かにカッコいいでしょう。

でも、今のあなたが取り組むべきものではありませんよね。

私は、このようなブログ記事などを見ると、次の言葉を思い出します。

技より入るは上達遅し。理より入るは上達速し。

(初めに細かい技から練習することは回り道であり、上達は遅くなる。一方、基本や理屈を学んで練習すれば、上達は早い。)

千葉周作(江戸時代の剣術家、北辰一刀流開祖)

英語発音をしっかり基礎から学んで練習せずに、このような「応用技」に取り組むのは、上で言う「技より入る」状態です。

今のあなたに必要なことは、理(理屈と基本)を学び、練習して身につけること。

このような難しい英単語に取り組むのはそれでも遅くありませんし、普通に英語が通じる発音で話せるのなら、こんな超上級者向けの発音はできなくても困りません。

ですので、あなたはこのような「枝葉末節」な情報に振り回されないで、基本をしっかり学んで練習してほしいと思います。

このブログでは、あなたが英語が話せるようになるための情報がしっかり揃っている、と自負しています。

まとめ

今回は、本当に通じる英語発音のコツである『schwa(あいまい母音)』について説明しました。

このブログで何度も書いているように、英語では発音よりもリズムが優先です。

その結果、発音はリズムの犠牲になり、しっかり発音されない部分がほとんどになっています。

ですから、あなたも全部の音をしっかり発音しなくてもいいわけです。

適当、手抜き発音でけっこう。

schwa を使えるようになると、英語の発音が本当に楽になります。

そして『本当に通じる英語発音』を手にして、英会話をモノにしていく足がかりになっていきます。

あなたが英会話をモノにし、あなたの望む未来を手に入れることを、私は応援しています。

MUSASHI

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